バットエンド地雷原な巨大都市でほの字にアーカイブ   作:即オチスキー

4 / 9
初回報酬
青輝石×20



絆ストーリー1

 

―お力になれるかわかりませんが…全力で協力させてもらいます。―

 

「ただいま到着しました、ミレニアムの技術開拓部、愛弐フルカです。」

 

(ガチャ的な演出)

 

 

 

"今日は来てくれてありがとう、フルカ"

 

「いえ…シャーレの、先生の活動はミレニアムにも十分伝わってきてます。私も何かしたかったので丁度いいタイミングかと思います。」

 

いつも先生が勤務しているシャーレのメインルームへ私は呼ばれた。

 

あっ、この感じはもう尻に敷かれた後日って感じか。……本当にお疲れ様。

わかりやすい例として早瀬ユウカに言われたのかデスク辺りに領収書がペタペタ貼られてある。

 

 

 

「_あっ、ご飯は食べましたか?」

 

"ドキッ!た、食べたよ!"

 

しかも朝飯抜きと、泣けるねぇ。……いや待てよ?何かそれらしい匂いはしてるくない?

シンクをチェックしてやる。

 

「……ほぅ、朝からカップ麺ですか?」

 

"いや〜そんなつもりはなかったけど忙しくてね。"

 

「なるほど。ではあちらにある超〇金シリーズとは何も関係ないという風に思っておきますよ。」

 

"そうだネ……関係ないかな。"

 

 

なるほど、趣味への無駄遣いも原因の一つみたい。

なんだがちょっと楽しくなってきたがここでやめよう。

 

「私もあのシリーズは好きなので否定されたくないんです。」

 

"フ、フルカ…。"

 

ペロロ狂いとかいるししゃーなし。

 

「では仕切り直して。先生、今日の業務は何でしょうか?」

 

"書類の整理とあとは見回りだね。"

 

確かに一人でこの量を捌くのは流石に無理がある。メイン画面で生徒が待機してるのはこの仕事をさばくためと考えれば……なんで派遣された先生は一人しかいないの?

 

「なるほど、書類整理はわかりました。では見回りというのは?」

 

"まだシャーレを奪還して日が浅いから周囲にちょっかいをかける生徒が残ってないかを一緒にチェックして回って欲しいんだ。"

 

ワカモや戦車、不良と戦っていたのが一週間くらい前で決して昔のことではない。そりゃ気をつけるか。

 

「わかりました。」

"うん、よろしくね。"

 

覚悟を決めて書類仕事を二人で取りかかった。

 

 

「先生……これはヤバくないです?」

 

不意に今日までに提出する書類群を見つけた。形式的に発注書だろう。

 

"……えーっと、一昨日来た書類かな。"

「とりあえず私は日付を確認して期日の近い物を分けますのでそちらからお願いします。」

"了解。"

 

二人で手分けして整理し、期限の近い物から処理していく。特にヤバいのなんてあと数時間なんて書類があった、怖い。

 

"うん、この書類はこっちにしまっておくね。"

「わかりました。」

"あ、これはこっちでいいよ。"

「はいよー。」

 

淡々と作業が続いていくうちにどんどん山は小さくなってきた。

 

 

「これでヤバいのと次にヤバいのはほとんどは終わったと思いますね……」

"そうだね……このくらいで休憩にしようかな?明日までの書類は見回りが終わってからで再開しよう。"

 

そう言いながら先生はカップ麺を持って来た。

 

「はい………先生?」

"あっ…"

 

このスカポンタン!!

朝カップ麺だったでしょあなた!!!

 

「私が作りますから先生は座っててください。」

 

"いや、でも……"

「いいから!待ってろ、です!クラブふわりんでもやっててください。」

 

オフィスを出て廊下を走る。

 

"はい……ん?なんで私がやってることを?"

『手書きの領収書を見ましたので、それだけです。ソラさんのところまで行くので待っててください!』

 

 

 

シャーレの下の階にあるエンジェル24で適当に買い出しして調理を始める。

サクッとできる野菜増し肉野菜炒めと即席白飯。

体感10分あればできるから楽である。

 

〜 フルカ調理中 〜

 

 

 

 

"すごい……美味しそうだね。"

「あの…お手軽飯ですよ?」

 

しばらくまともなご飯食べてないのかな?シャーレの仕事とは恐ろしい。

 

"じゃあ、いただきます。"

「いただきます。」

 

……うん、悪くない。

やっぱり野菜増しだ。量をかさ増しできて肉がより貴重に見える錯覚、これによってありがたみ補正で美味しく思える。

 

「どうですか?先生?」

"美味しいよ、ありがとうフルカ。…でも、本当にいいの?"

 

「いいんですよ。私のなんかでよろしければ。……それに、先生が倒れちゃったら元も子もないですからね。」

 

先生は少し驚いた顔をした後、微笑んで言った。

 

"本当にありがとう、また今度何かお礼するよ。"

 

かーぁっ!そういうこというかー!

女子校マジックのある中でそれみんなに言ったらいつか背中刺されるよ。実際に嵌められるじゃん、ね。

 

「ふふっ。期待して待ってますが、無理のない範囲でお願いしますよ?」

 

いい感じのダメ男が余計にみんなを引きつける。先生の姿か?これが?

 

 

 

"ごちそうさま。"

「ごちそうさまでした。」

 

昼食を食べ終わり先生と一緒に皿洗いをした。

意外とテキパキできててこなれてる?

 

 

 

"_さて、見回りに行こう。"

「はい。何事もなければいいんですけどね。」

 

行きは良かった、治安がいつものキヴォトスだし。

しかしスケバンとか不良とかまだいたら自分じゃ厳しい。

まぁ最悪頑張るしかないがなんかあったらすまない先生。

 

 

 

 

〜シャーレ付近巡回中〜

 

前日の騒動が嘘かのように通行する人?や車両で賑わっている。

流石シャーレ含めてビル群のある地区。

 

 

「人多いですね、先生。」

"私も始めて見たときはびっくりしたよ。"

 

前日のドンパチが嘘のような栄え具合、キヴォトスに生きる人達は強かだ。

 

「そうですね……って、あれ?先生?」

"フルカ!こっちだよー!のわっ!?"

 

 

目を離した隙に人混みに巻き込まれている!私も巻き込まれてるし。

二人で手を伸ばし合えば届くか!?

 

「先生ぇー!!」

"(フルカの手をつかむ。)"

 

引き寄せて再度合流する。危うくはぐれるところだった。

 

「ごめんなさい先生。もう少し注意するよう心がけます。」

 

"ううん、こっちこそごめんね。"

 

「とりあえず、このまま手を掴んでいましょう。」

"そうするよ。"

 

先生とはぐれないよう注意しながら道を歩む。

お互いの手をしっかり握って。

……繋いでるから体温がわかる。自分から切り出したのに少し恥ずかしい。

 

それに人混みで先生の顔も見えない。

少し見上げれば、先生の耳と顔が見えるけど……先生はいつも何処を見ているのか。…自分が変なことを考えてるな、外側はともかく中身は野郎だというのに。

 

恥ずかしさから自然と前をより向いてしまう。

 

「先生、なんだか昔を思い出します。こんな風に手を握って外を出歩くのなんて親にしてもらった以来ですし。」

 

"…そっか。"

 

 

「あ、パトロール…しないとですね。何かあれば任せてください!」

 

見回り業務であることを思い出し変な連中がいないか周囲を見回す。

 

騒がしく活気はあれど今のところドンパチは発生していない。

連邦生徒会が権限を掌握してからは進んで敵対しようとするアウトローはいないらしい。

 

「いつものシャーレ周りの治安は知りませんが今日は良さそうな感じですね。ミレニアムと同じぐらいと思いますが。」

 

"最近は悪くないね。"

 

「そうですか。ならちょっとは安心できますね。」

 

"……。"

「……。」

"……。"

 

「(会話が続かないな……まぁ会うのは数回だし。)」

 

"(フルカに嫌がられてないかな?)"

「(手汗かいてないだろうか……。)」

 

「……あ、あの、先生。」

"な、なに?"

「先生は、その、手を繋ぐのって嫌じゃないんですか。」

 

おい、我!何いってんだぁー!!あああぁー!!

 

"え、なんて?"

 

「いや、だって、わ、私なんかと…いくらはぐれないためためとはいえ……手を繋ぐなんて……。」

口から変なことを話してぇ!!ぎゃあぁぁ!

 

"フルカ、私は嫌じゃないよ。"

「_へ?」

えっ?今なんと?

 

"私は手を繋ぐの好きだよ。"

「えっと……???」

"あっ!いや変な意味じゃ無いよ!!変や意味じゃ!!"

 

「わ、わかってます!…それはわかってますよ。」

"ほ、ほんとだよ?"

 

なんだか無性に構ってみたくなった。

こういう態度も好かれるところなのだろうね。

 

「わかってますから……はぁ。」

 

"フルカ、ちょっと怒ってる?"

 

「怒ってはないです。ただ、先生は誰かと手を繋ぐのに緊張とか無いんだなぁって、すごいなぁって思っただけです。私は……少し恥ずかしいですので。」

 

"あはは…そうなんだ。"

「はい。」

 

"(……フルカの手を握る力が少し強くなった気がする。)"

 

"ふ、フルカ、さっきからちょっと強く握ってない?"

 

「…!その、ごめんなさい。先生とはぐれないようにってつい…」

 

手を繋ぐ力を緩める。

うん、テンパってる様子ではないがぎごちないような感じにある種の新鮮味を覚えた。

これからどんな美少女が相手でも耐性がついちゃうんだろうなー。待て、元から耐性ほぼMaxじゃん。

 

 

 

〜見回り終了〜

 

シャーレ付近の巡回をしたが特に争っている人物はいなかった。この辺りは平和だ。

あ〜良かった〜本当に!

 

そして先生と共にビルの前まで戻って来る。

 

「先生、今日は特に問題ないようでしたね。」

 

"うん。毎日こうであったらうれしいよ。…ちょっと人が多くて大変だけど。"

 

「そればかりは私達で変えることができませんからね。」

 

"……あと、"

 

先生が何か言いにくそうなことを言おうとしてる。

なんだろう?

 

「なにか、どうかしましたか?」

 

"…えっと、…今もだけどずっと手を繋いでいたね。"

 

「ひょわっ!!!」

 

うわぁぁー!?!?すっかり忘れてたぁ!?

さっきから繋いだままだ!!殺せ!あぁ殺してくれ!くっころ!

 

「ごめんなさい!いや、すみませんでした!!」

 

"ははは、私は別に大丈夫だよ。"

 

「そう言ってくれるのでしたら…あと他の生徒の皆さんには……。」

 

"もちろん内緒にしておくから。"

 

ああぁぁ!!!ケアまでありがたい。一切困ってない表情&笑顔が助かる。ぎゃあぁぁ!!!

 

「本当にすみませんでした!!」

 

精神ががが、削れた……引きこもりたい。

でも先生の仕事がまだ残ってるし。このテンションでやるのかぁ……。

 

 

 

−シャーレのオフィス−

 

メンタルがガタついた状態で作業に戻った。

作業は覚束無くなるんじゃないかと思ったが案外よく進んでいるのが奇跡。

 

先生はなんともないって様子で書類仕事を続けているのがうらやましい。

こっちは手のことばかり気になってるというのに!!

 

「……」

"……"

 

見回り前はなんだかんだ喋りながら作業していたのに今はしんとオフィスが静かだ。

 

"………"

「………」

 

沈黙が辛い。

あと耳が熱い。

 

 

「あっ、先生。ここ違いますね。」

"本当だ、訂正するよ。"

 

そんなめちゃくちゃな感情ながらもなぜか手と口はよく働く。

これはこれで特技では?

 

せっかく数多の生徒の中から今日は一人選ばれたんだ、何か話すべき。…でもここで躊躇ってしまうんだよな。

 

"……ねぇフルカ。"

「はい。」

 

"静か過ぎてちょっとさみしいから話したいけどいいかな?"

 

「えっ、だ大丈夫ですよ。えぇ。」

 

ありがてぇ、本当にありがてぇ…語彙が死にそう。

やたら生徒に理解ある、そういうときあるよね先生。

でもイオリは……うん。私も脚を舐めたかった!やったら先生と間接キスになるけど!

 

 

"う〜んそうだね…興味本位なんだけど。"

"シャーレについて思ってるかな?"

 

ちょっと難しい質問かな。

活動してあまり期間は経っていないけど活躍はすごい。所属の垣根を越えて連携できるようにできてるのもすごい。

 

「連邦生徒会長が不在な今では不可欠な存在かと思ってます。」

 

"…そう思ってくれているんだ。"

 

先生は嬉しいような、それとは別に微妙っぽい返事をする。

 

「全部がうまくいっているわけでないことも知ってます。ですが良い方向へ向かって行けてるのは先生と協力する皆さんが頑張ってるおかげです。」

 

"ちょっと照れるな。"

 

えぇ、照れてくださいな。仕返しのつもりなので。

こちらだけが撃墜なんて嫌だ。

 

"…フルカから今のシャーレに要望はあったりする?"

 

要望かー。

特にないや。不満もなけりゃ先生が襲われる?以外で致命的な欠陥もないし。

 

襲われる……いや、あるわ。

 

 

"……フルカ?"

 

「あくまでも私の意見ですが…。」

 

"教えてくれるかな?"

 

 

「私達生徒をことを大事にしてくれているのはありがたいです。……けれども、ご自愛も忘れないでくださいね。超法規的であるからこそ柔軟に動けてるとはいえ…」

「_助けてほしいことがあっても身を滅ぼしてまで助けてほしい訳ではありませんので、ね。」

 

プレイヤー先生だった身として何度も先生が危険な目に遭うのを知ってる。いい人には傷ついてほしくない。

 

 

"分かったよ。気をつけるね。"

 

「お願いします。……あとは食生活くらいですね。」

 

"(ビクッ!)ははは、そっちは追々…かな?"

 

 

「ふふっ。追々、ですね。」

 

どっちも聞かない意見だろう。

仕方ない、キヴォトスは問答無用でルール無用の都市だし。

 

笑顔で応えればしっかり聞いている雰囲気出せると考えてるなー。

 

「さて、私も調子が戻って来ましたのでガンガン仕事を終わらせましょう、先生!」

 

"そうだね。早く片付けてしまおう!"

 

 

 

しかし次から次に書類が積まれるので結局早く終わることはなかった。

 

 




誤植でアロナガチャ当選時に所属の呼称が技術開拓部になっているという仕様です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。