バットエンド地雷原な巨大都市でほの字にアーカイブ   作:即オチスキー

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戦力転用と訪問してきたメイド

 

アビドスはカイザーPMCの件が一段落して愛弐フルカは現在、技術開発部で使用したパワードスーツを修復、整備、改善中。

 

 

アビドスの砂漠で一暴れした結果、普通に戦えてしまう性能には部員の人達も一周回って引いていた。

そこからクソみたいな量のレポートを書いてクソみたいな量の質問攻めをされて整備という今に至る。

 

……書いていたレポートは先生の、例の強化素材になったりする?

 

待って、レポートの表紙がオレンジ色だ!もしかして本当にそうなのか!それとも偶然による気のせいなのか!

 

 

「フルカさん腕部の発煙タンクはどこかしら?」

 

「あ、ヘルメットと一緒に置いてます。」

「了解。」

 

 

さて、レポートはいいとして自分にはこのパワードスーツに関わる作業があるのでゲーム開発部の事案に触れられるか怪しい。

 

最悪無視してもゲーム開発部自身でケリをつけることができるから、だからまぁ、問題なさげ。

 

と思ったがミレニアムで問題が起こるのは確実。

何もできないがどうしたものか…。起きもしていない知ってることをぶちまけるのがいいのか?アリス、特にケイに消されない?

 

「フルカ!こっちちょっと手伝って!」

「はい!行きます!」

 

……うーん。リスクを考えると打つ手なし、か。

 

ながら作業なし、ヨシッ! 加勢イクゾー!

 

「塗料吹き直すからマスキングをお願いね!こっちで色の調合するから!」

「ラジャー!」

 

……

 

__________

 

−夕方、ミレニアム校舎−

 

メンテナンスが終了し、パワードスーツを部室に格納して解散した。

部室には一人、フルカが居残りでレポートの続きを書いていた。

 

 

「んぁー!レポートが終わりません!出来上がった紙束がデカすぎます!」

 

「やめなってフルカ!キヴォトスではエアプゲーム開発部ごっこは恥ずかしいことなんだよ!」

 

キチゲを解放しながら。

しかしレポートの書き方がなんとなくわかってきたのか少し余裕が出来始めたらしい。

他に誰もいないのでこれでもかと続ける。

 

「ちょっとレポートを書いていたと思ったら114514分も過ぎていた…」

 

 

〜 二時間後 〜

 

どこか臭そうな語録を垂れ流してた少女は消え失せ、代わりに力尽きて机に倒れ込んだ瀕死のアホが出現した。

 

「おぉ…おわ、おわっ…、お、…。」

 

鳴き声が汚い。ついでに頭の上のヘイローは点滅中。

時間は既に夜になって辺りは暗い。

 

 

 

 

すぐに帰りたい。

おぐっ、肩と首でパキパキ鳴ってる。

 

 

 

ホゲッ。ぐるぐるしすぎて首ちょっと痛い。

んじゃとっとと帰りますか!

 

周囲の片付けをして鞄を持つ。

そして部室のドアを開けて希望のマイホームへ帰還!

__うわメイドさんいた。ビビってドア即閉じ。

 

……何でメイド?C&C?

摘発されるマズいことなんて何もしてないぞ!?

待て、ツラは見てない。メイドさんにもスゴイ失礼だしもう一度ドアを開けよう。

 

 

「……」

「……」

 

わぁ!パツキンおすましメイド!シャーレで飼ってるウサ……シャーレに住み着いてる飛鳥馬トキさんだ。

なぜここに?いつからいた?

今のところ君のいる場所はリオ会長の所じゃないかな?

 

 

「技術開発部に何かご用でしょうか?」

「はい。」

 

「では今日はもう遅いので概要だけお伺いしても」

「いえ、申し訳ございませんが今ここでお願いします。」

 

ごめん、もう疲れててね、今日は帰りたい…だから、

_『("待って!ちゃんと生徒の話は聞こうよ!")』!?

 

私の心の中のブルアカプレイヤー先生!?

 

 

『"(バニートキのメモロビめちゃくちゃ良かったでしょ。EXスキルはクールだったし。)"』

 

うん健康的でスタイルのいいバニーさんだ!

 

『("通常メイド衣装とアビ・エシュフも文句無しに素晴らしかった!")』

 

YES. ドスケベメイドはそれだけで素晴らしい。しかしトキのような王道メイドもVERY GOOD ! かっちょいいメカまで乗せれば男の子は堕ちる。

 

『("そう、それでいいんだよ。どんな時も忘れないで、バニー衣装トキのようにピックアップガチャは_")』

ピックアップガチャは_

 

 

 

『("_下半身と性癖に従って引く、キャラ性能は二の次。")』

  _下半身と性癖に従って引く、キャラ性能は二の次。

 

…そうだった。私が間違ってたよ、脳内先生。

モチベーションの最後の砦、下心で動くのが今なんだ。

 

『("もう大丈夫みたいだね。")』

 

大丈夫だよ脳内先生。フルカ、出ます。

 

(ここまで現実の経過時間2.5秒)

 

 

「_とりあえず部室に入ります?」

「お邪魔します。」

 

 

______________

 

「粗茶ですが…」

「ありがとうございます、いただきます。」

 

普段は小汚くなってるテーブルを無理やり掃除して椅子につかせた。日頃から積んでた書類の山は端に移動させてなんとか設けたがそれでも汚い。すまぬ。

 

「私は愛弐フルカ、技術開発部一年です。本日はどういったご要件でしょうか?…えっとC&Cの方…であってますか?」

 

ちょっと読めない。急に来たものだから。

相手の名前を聞く前に言わなかったこと誰か褒めて欲しい。

おかげでなんか変に怪しまれるのを回避できた。迅速に褒めてください。

 

「申し遅れました。C&Cコールサイン04 飛鳥馬トキです。そして要件でしたがセミナーより技術開発部が製作しているパワードスーツとその使用者への支援を要請しに参りました。」

 

「はい?」

 

…What ? 支援?ちょっとわからない。

セミナーからなんてもっとわからない。

後なんでか情報流出してい…セミナーには部活で何してるか申請してないとだめなのかな?

 

「すみません。私の一存では決められない事でして部長には話を通し『技術開発部の部長様からは一時間程前に同意して頂きました。』まじすか。」

 

えっと、それじゃあ強制徴収ってことになるの?部長がOK出したらつまり「こちらが同意書です。」わぉ、部長の同意書まである。

絶対圧力に巻き込まれて…なやつだ。

 

「ちなみに辞退などは受け付けてらっしゃいます?」

 

「はい、パワードスーツがあれば最低限目標をクリアできます。なのであなたへの要請でしたら辞退されても問題ありません。」

 

ふぅん…意外と優しいじゃん。実際トキは優しい。

なら今回は御縁がなかった的な感じで降りよう。

 

「_フルカさんこれは独り言です。私、飛鳥馬トキは技術開発部の部室から聞こえる奇声など聞いておりません。紙束がデカすぎます!などはどこからも聞こえませんでした。」

 

「Oh…。」

 

ほぼ最初から聞いてるぞこの人!!!

実際トキ=サンはコワイ!

激臭キチゲ発散バレてるぞ!!!んぎゃぁぁぁあ!?

 

「と、思っていたのですが聞こえた気もしなくはないのです。やはり室内でフルカさんが「喜んでお受けします!よろしくお願いしまぁす!」_ご協力ありがとうございます。やはり気のせいでしたので先ほどの言葉は忘れてください。」

 

私一人が恥をかくのは辛いが問題ない。

しかしアレは広げてはいけないミームだ、閉じ込めなきゃいけない伝染病の一種なんだ、何が何でも語録の拡散を防がなきゃいけないんだ!精神汚染テロでしかないんだ!

 

「ではこちらの同意書にサインを。」

 

「う、ううっ……クスンクスン…。」

 

やたら高そうな万年筆でサインをさせられた。

なんか調月リオとか書いてある。心配だし内容をしっかり確認しておこう。

 

 

 

うん、新設都市防衛か。これはアビドス編の次に主人公格となるゲーム開発部と思いっきり敵対するね。

…………。

うわぁぁぁん!!なんでなんだよぉ!?トキと一緒にボコられるの確定じゃん。

でも書きますよ名前!キヴォトスでアレは決して広めてはならない。

 

「ご署名ありがとうございます。後日所有されてる携帯電話に連絡が入る予定となっておりますのでご確認をお願いします。」

 

「クスン…はい。」

 

「お疲れ様です。本日は貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。」

「あっはい。お疲れ様です。」

 

「失礼しました。」

 

めっちゃ綺麗なお辞儀をしてトキが部室を出ていった。

 

 

 

 

ミレニアムサイエンススクールを取りまとめるセミナー、その会長は契約書にも記載されていた人物、調月リオ。

 

 

正しいと信じた道を近道、正しい判断として最後まで独りよがりに縋り後悔を残してしまった天才少女。

彼女が尽力し足掻いた結果がミレニアムの莫大な資金の消失と会長という席からの失踪である。

 

笑えない。それだけでなく技術開発部が関与したら必ずしわ寄せきちゃう。一応セミナーのアフターケアでなんとかしてくれるとは信じてるけど。影響として少なくとも今年のミレニアムプライスでの受賞はないだろう。

 

最善は同意の撤回だがあの語録は使わせてはいけない。ゲーム開発部は頑張って仲間を助けられるはずだからキヴォトスは崩壊しない。技術開発部のことを考慮しなければ参加して私の時間と痛い目をみる&ミレニアムプライスの受賞なし。デメリットは思ったより大した事ない。

 

途中の陣営鞍替えはなし。

リオ会長がかわいそうだから。

 

……リオ会長がかわいそう。

 

 

…はぁ。

なんだ、難しく考える必要ないじゃん。

 

誰かに嫌われてでも頑張った人をおすましメイドのように一人にさせたくないだけ、ただそうしたいだけ。

 

どうせリオ会長が勝負に勝ったら地獄になる戦い。ならばなるべく上手くすり潰されることだけを考えないと。

この戦いは敗戦処理が本番の戦いだ。

それにしても、アビドスではいかに相手を上手く倒していくかの戦いだったのに今度はどれだけ上手く負けられるかでやっていかないといけないなんて。

 

 

 

資金着服による都市建設は絶対後で何かひずみが来るだろうしなんとかしたい。……資金関連だと特大にやらかすコユキもか?

 

ものの拍子に予算が下がったら技術開発部は資金が火の車寸前で作業止まるぞ?

リオ会長の街作りに使う金額はもう自分一人、部活の資金でも賄えないしだろうしなんとか正当性を持たせるのが精一杯だろう。

 

ここまででまとめるとベストとなる勝利条件は『なんだかんだあったけどリオ会長も頑張った!』ってなるようにするってこと?

……無理くない?

 

リオ会長とトキはどちらが好きですか?

  • もちろんリオ会長
  • 当然トキ
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