最近、この辺で噂を聞く。
夜の8時
〇〇町の細い路地で茶髪の女性から話しかけられるらしい
「私、綺麗?」 その質問だけらしいけど。
普通にマスク美人なんだって、
それがまた怖いよねって聞く。
また次の怖い噂は近所で行方不明の人が多発している事。
怖いよねって皆ヒソヒソ言ってる。
まぁ、全部私なんだけれども…
茶髪という話だが、
本当は黒髪だけど街灯で透けてそう見えるだけ
まぁ、噂って段々と変わっていってしまうから仕方ないけど
マスク美人なのは認めるとして、それが怖いってどういう事?
私は意味が分からないままいた。
マスクを付けている時は綺麗って言ってくれるのに
マスクを外すと皆逃げて行く。
でも、それが普通の反応だと思うの。
だって…私の口は耳元まで裂けているから。
皆化け物だって言って逃げて行く。
女の子なんだから、かわいいって私だって言ってほしいのに
そんな事絶対言ってくれないのは私が1番わかっていた。
綺麗って嘘でもいいから、言ってくれたらいいのに…
そんな事、無理だよね。
そう、思っていたけど…
今日もまた夜8時細い路地で
たまたま通った若い男の人に声をかける。
「こんばんは、ねぇ、私綺麗?」
「綺麗ですね。声が凄く素敵です」
その男性は笑っている
「え?私の顔なんだけど」
私はちょっと不機嫌になってしまった。
「ごめんなさい。僕生まれつき目が見えなくて」
「そうだったの、ごめんなさい。」
私は不機嫌になってしまった自分が恥ずかしかった。
よく見れば、白杖を持っていた
「じゃあ、触って本当の事言ってほしいです。」
「そうですか、わかりました。失礼します」
そう言うと男の人は私の顔を触った。
「目、つり目なんですね。」
「そうね、つり目よ」
「まつ毛も長いし、鼻筋も通ってる、あ、マスクしてますか?」
「はい、マスクしてますよ」
私はマスクを外す
(これで、驚いてまた同じ反応なんだわ。同じだったら
その時は殺してやる)
「ごめんなさい。口をベタベタ勝手に触ってしまって」
(え?それだけ?)
「唇も綺麗な形してますね」
私は涙が溢れてきてしまった
とても嬉しかった。口の傷を明らかに触ってても
綺麗と言ってくれた彼。
これは、多分彼が見えないからだろうけど
なんて心のきれいな人だろうと思った。
見た目だけじゃない、中身までが見透かされてるような感じ
凄い不思議な感覚になった。
「貴方、名前は?」私は思わず聞いてしまう
「僕は水面澄人(みなも すみと)貴方は?」
「私の名前…」
私の名前…死ぬ前に私はどんな名前だったけ…
直ぐには思い出せなかった。いや、思い出したくなかった。
「美香…」
「みかさんか、素敵な名前だね。なんて字を書くの?」
「そのまんまよ、美しいに香るで美香」
「本当に素敵な名前。」
初めて言われた。前世は凄いこの字でイジメられた。
お前なんかに美香はもったいないって。
ブスってずっと言われてたっけ、あぁ、思い出したくもない。
「散歩をこんな時間に一人で行ったら危ないですよね笑」
「流石にね、危ないと思う」
「僕ただでさえ、危ないですから笑」
白杖を持つ彼は、凄い笑っているが何処か悲しい感じがした。
「貴方住所は?家まで送りますよ」
「流石に危なっかしいですよね。心配かけてすみません」
私は言われた住所を探し彼を家まで届けた。
どうも、皆さん
三津森平丸です
いや、口裂け女の恋って、え?ってなると思うんですけど
初めての作品なので優しい目で見ていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします(>人<;)