ラムパルダーっスか!?テンニンくん! 作:ラムパルダー
イッシュ地方海域、ブルーベリー学園。最先端の技術を駆使したドームにて、様々なポケモンの生態観察を行える、ポケモントレーナー、ひいては、ポケモン研究者を目指すにはぜひとも通りたい学の道だ。
そんなブルーベリー学園には、とある変わり種生徒が居る。
相棒は化石ポケモンでもあるラムパルド、能力値は攻撃を只管に高めた超攻撃型、持ち物は同じく攻撃を高めるこだわりハチマキ(尚、トレーナー本人も着用している)テラスタルは当然いわ、持つ技はもろはのずつき――のみ!!
只管に火力指数を追い求める馬鹿の極み――――数字があればラムパルドの攻撃へと移す!!人は彼を、彼らを!!ラムパルダーと呼んだ!!
「ラムパルド募金、ラムパルド募金はどうでしょうか?世界には恵まれないラムパルドが大勢います。皆さんが1つでも攻撃力を分けてくれれば、それが百人集まればラムパルドのAは100も向上します。ラムパルド募金、ラムパルド募金はいかがでしょうかぁ〜?」
「ラムパァッ!!」
ブルーベリー学園、リーグ部部室、一匹のラムパルドと共に募金箱を掲げるハチマキをつけた男――テンニン。
彼は只管に求めていた、ラムパルドの攻撃力が増える未来を。世界に恵まれないラムパルドが大勢いる、多くのラムパルドがもろはのずつきを放ちその度に散るのだ。
そんな悲しい事件をなくすため、そのために必要なのは、ラムパルドの攻撃をさらに高めること。即ち、種族全体の力を高めることにあるのだ。
何より怖いのは、ほぼ多くのリーグ部員がテンニンとそのラムパルドを完全に無視している。話しかけたらとんでもない目に遭うからだ。
……だが、そんなテンニンに近づく影もある。
「おぉ、ゼイユ。お前も頼むよ、ラムパルド募金。一口攻撃指数1から受け付けておりま―――
「フンッ!!」
「ぐッ!!」
ゼイユのボディブローを受けて、テンニンは学理と膝から崩れ落ちる。しかし、その顔は笑ったままだった……そしてまた軽々しく身体を起こし、自慢気に語る。
「フッ……中々の威力だ、ゼイユ。しかしいわテラスタルハチマキ攻撃特化ラムパルドのもろはのずつきには到底及ばない……いや、通常のラムパルドで数えて0.2ラムパルドって所か。」
「何いってんのアンタ、何でそんな誇らしげなの?辞めなさいその顔なんかすっごい腹立つんだけど!?」
ゼイユが地団駄を踏もうとも一切合切関係無し、募金箱を突き出して言葉を放つ。
「俺に話しかけたという言葉は攻撃力を分けてくれるって言うことだな?ヤバソチャの攻撃よこせ、変わりにラムパルドの特攻をくれてやる。」
「無理言わないでくれる!?ヤバソチャを巻き込まないで!」
「ラムパルドの特攻が欲しくないのか……?」
「要らないわよ!!つか、渡せないの!!」
ラムパルドの特攻は、数値化して65程度といわれている。この部分をヤバソチャに分ければ、ヤバソチャの特攻は186になるのだ。変わりにヤバソチャの攻撃を貰えれば、ラムパルドの攻撃は225となる。無敵だ。
「それで、俺に何の用だ?」
「アンタ煩いから黙らせに来たのよ!手ぇ出るよ!!」
「もう出ているし……それに何より、0.2ラムパルドが何を言うか。」
「単位で呼ぶな!!………単位ですらない!!」
「んじゃあソーナンス。」
「なぜにソーナンス!?」
説明しよう!ゼイユの数値である0.2ラムパルド……これは攻撃の種族値に変換して、約33!!これはあの『がまんポケモン』ソーナンスの攻撃の指数と全く同じ値であるのだ!
「大体ねぇ、ラムパルドの攻撃力は数値にして165……十分じゃないの?」
「足りない!!たりない足りない足りない!!攻撃が足り無いんだよ!!……せめて……ザマゼンタを1撃で沈められるようにならないと……」
「なんで盾の王を一撃で鎮めようとしてるのよアンタ!?」
ザマゼンタとは、ガラルの伝説と言われるポケモン、盾の王と言われるポケモンだ。タイプはかくとうとはがね。いわ技は四分の一である。
ラムパルダーの全員が越えようとしている壁の一つでもある。
「くっ……こうなったらラムパルドの攻撃とHP以外の数字を全て攻撃に加えるしか……」
「アンタ勝つ気ないでしょ!?」
「俺とラムパルドは勝ちたいんじゃねぇ!もろはのずつきで気持ちよくなりたいだけだ!」
「ラムパァッ!!」
「気持ちが悪い!気持ちが悪いわあんたら!!」
「うるせぇおら!んじゃあヤバソチャの攻撃よこせ!!変わりに素早さと防御と特防をやるから!!」
二人が絡み合っていると、リーグ部の扉が開き現在のリーグ部チャンピオン。ドラゴン使いのカキツバタが現れる。
「うぃーっす……おぉ、テンニン、来てたのか……」
「カキツバタァ!!お前のブリジュラスの攻撃をラムパルドによこせぇ!!」
「はっはっ……荒れてんねぇい……ブリジュラスの攻撃は渡せぇねぇな。」
「んじゃあせめてお前の3留の3をラムパルドの攻撃に移せ!」
「いや、マジで何いってんだい……」
カキツバタは普段から飄々としている男だ。ぐーたらで怠けでケッキングと見間違えそうになることもある。しかし、そんなカキツバタもテンニンとそのラムパルドの無茶振りには手を焼いているのだ。と言うか、引いている。
テンニンとラムパルドは地面に膝をついて倒れ込む。
「このままじゃ……このままじゃあ!!世界中のラムパルド達が倒れてしまう……攻撃が!攻撃が足りない!!」
「ラムパァッ!!」
「それもろはのずつきの反動でやられてるだけじゃねぇのかい。」
「いや、そもそも倒れるのは攻撃関係ないでしょ。」
「ラムパルドに攻撃さえあればぁぁぁぁぁ!!!」
カキツバタとゼイユの鋭い指摘にも、テンニン派は一切反応を示さずに、攻撃を求め続ける。
「くっ……贅沢は言わない!スグリのオオタチにアカマツのバシャーモ、タロのグランブルにネリネのメタグロスから攻撃をもらえれば!!」
「もう贅沢ってレベルじゃないわね……」
「欲の塊だねい……」
瞬間、テンニンに電流走る。
「ゼイユ、今なんて言った?」
「はっ?……贅沢ってレベルじゃな――」
「そうだ!レベルだ!レベルから数値をもってこさせれば良いんだ!」
「????」
「よし、俺のラムパルドのレベルが83だから、82も攻撃に移せる!!……待てよ?またレベルを上げれば上げた分をまた攻撃にもってこさせられるじゃないか!永久機関が完成してしまった!やった、これならイケるぞ!行け――」
ひとり騒ぎ立てるテンニンから、ゼイユとカキツバタはそっと距離をとる。
「……アイツには付き合ってらんないわ。」
「まぁ、今のは迂闊に数値に関係する言葉を出したゼイユも悪いねい……なんてな、はは……」
「……なんか本当にそんな気がしてきた。」
「アイツもう学校じゃなくて病院連れてったほうが良いんじゃねぇかい?」
「賛成。」
「待てよ……?合計種族値って奴からも攻撃に持っていければ………ふふ、とんでもない、とんでもない発見をしてしまったぁ!!」
例え友人知人に呆れられようとも、ラムパルダーはとまらない!
ラムパルダーの苦難は、まだまだ続く!!!
この小説の文字数もラムパルドの攻撃に移せたらなぁ!!