ニュージーランド首都ウェリントン
パーパルディア皇国がイギリスを始めとする外交官を含めた邦人を多数拘束している中、ニュージーランドの首都ウェリントンでは日本、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの5か国による首脳会議が開催されていた。異世界転移後初の大規模な首脳会議である先進5ヵ国首脳会議G5ウェリントンサミットでは、異世界国家への近代化支援や新たに領有することになった魔物が闊歩する手付かずの新大陸グラメウス大陸の開発やその大陸領土の境界線の決定、異世界版国際連合の設立等をテーマに話し合われていた。そしてサミットの成果を発表する為、この日は各国首脳による合同記者会見が行われる見込み・・・であった。
「時間になったのに誰も出てこないな・・・」
「一体何があったんだ?」
各国の報道機関は時間になっても首脳らが会見場に姿を現さないことにざわめき始めていた。
「大変申し訳ございません!! 本日予定されていました合同記者会見ですが、緊急事態が発生致しまして中止とさせて頂きます!」
関係者が合同記者会見の中止を通告すると、一斉に報道機関はシャッターを切り始める。全世界に合同記者会見の中止の一報が流れると共に、中止の理由を尋ね始める。
「緊急事態とは何があったのでしょうか?!」
「各国の調整が上手くいかなかったのでしょうか?!」
「大変申し訳ございません! 今申し上げられることはございません!! 本当に緊急事態が発生致しまして、現在各国首脳による緊急の会議が行われております!! 明日以降改めて会見の場を設けさせて頂きます!!」
記者会見を中止しなくてはならない程の緊急事態が発生した。各国の報道機関に様々な憶測が広がる。一方その頃、G5首脳による緊急の会議が開催されていた。
「外交官を含めデュロに滞在していたほとんどの邦人を一方的に拘束・・・とても許しがたい諸行であるかと」
ねっとりとした声で日本の首相は怒りを表す。
「これは我々に対する完全な宣戦布告です!! 直ちに軍を出撃させるべきです!!」
「そうです!! このまま引き下がる訳にはいかない!!」
カナダとオーストラリアの首相は怒りを抑えきれず、机を叩く。
「しかし、パーパルディア皇国はホンコンやアルタラス王国にも兵を向けようとしている。今動かせる部隊では人質の救出はおろか、ホンコンを守りきれるかもわからぬ・・・」
サミット開催国ニュージーランドの首相はいきなりの事態に困惑していた。
「・・・・・皆さんの意見はパーパルディア皇国を許すことは出来ない。この考えで一致しているとみてよろしいでしょうか?」
イギリスの首相が各国の首相に同意を求める。全員無言で頷く。
「日本にはこのような言葉があるらしいですな。馬鹿は死ななきゃ治らないと。我々を敵に回したことを徹底的に後悔させる必要がある。どんな手を使ってでも」
「「!!」」
オーストラリアとニュージーランドの首相はイギリスの考えを察して顔を合わせる。
「まさか・・・核兵器を!?」
「幾らなんでも核兵器は・・・」
難色を示すオーストラリアとニュージーランド。しかし、イギリスは一歩も引かない。
「デュロはパーパルディア皇国の兵器工場。更には邦人は全て拉致拘束されて存在しない。核兵器を使う絶好の条件が揃っているではありませんか」
「我が国はイギリスの考えに同意します。これを気にパーパルディア皇国と我々の差を徹底的に世界に示すべきです」
カナダがイギリスによる核兵器使用に賛成する。
「日本はどう考えていますか?」
「・・・・我が国はイギリス軍の活動に対して、指揮権を有しておりません。もし仮に核兵器を使用したとしても、日英同盟の範囲を逸脱しないのであれば、我が国はイギリスによる核兵器使用には反対致しません」
日本はイギリスによる核兵器使用に賛成も反対もしない立場を取った。最終的には日英同盟の範囲を逸脱しないこと、今回の事態への報復としての核兵器の使用はデュロのみとすること、エストシラントへの使用は絶対にしないことを条件にG5はパーパルディア皇国への、異世界国家に対して初の核兵器使用を決定。翌日、改めて会見を行い、パーパルディア皇国側に人質の即時解放を要求し、応じない場合は核兵器を使用する旨を全世界に公表することとした。
翌日の会見場
「皆さま方には大変ご迷惑をおかけ致しました。今から発表する内容は非常にショッキングかつ不快、そして怒りが込み上げてくる内容となります。テレビをご覧の皆様、体調が悪くなりましたら直ぐに目を反らしてください」
ニュージーランドの首相が不穏な発言をする。報道関係者はよく分からないまま会見場にセットされたテレビ画面に注目する。
昨日夜のパーパルディア皇国皇都エストシラント
第3外務局局長室
「・・・・グローリア大使、お顔が優れませんが」
「ミスター・アサダ。今から我々は非常に不快な物を見ることになるだろう・・・」
パーパルディア皇国第3外務局局長レミールからの出頭命令を受けて日本、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニアの大使が局長室へと向かっていた。日本の大使朝田はこの中では唯一の女性大使であるイギリスのグローリア大使の顔色が非常に悪いことを心配していた。
「レミール様、蛮族の大使一行をお連れ致しました」
「中に入れろ」
「ははっ!」
ドアが開き、大使らは局長室に立ち入る。その先には、豪勢な椅子に腰掛けた20代後半くらいの美しい銀髪の女性が座っていた。細い体系をしており、頭には金の環をかぶっている。彼女の鋭い眼光によって睨みつけられた朝田ら日本、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニアの大使は一瞬硬直する。イギリスの大使は彼女を睨み付けている。日英の一行は皇国の使者から促され、椅子に着席する。美しい女性は話し始める。
「パーパルディア皇国、第3外務局局長のレミールだ。おまえたち日英にたいしての外交担当だと思って良い」
「日本国駐パーパルディア皇国大使の朝田です。急な用件との事ですが、どのようなご用件でしょうか?」
「・・・私はグレートブリテン及び北アイルランド連合王国駐パーパルディア皇国大使のグローリアだ。偉大なる大英帝国国王の代理と考えてよい」
その後、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニアの大使が自己紹介を行う。
「ほう・・・大英帝国とやらは女性の大使がいるのか・・・まあよい。今日はお前たちに面白いものを見せようと思ってな・・・皇帝陛下のご意思でもある」
高圧的な声でレミールは語りかける。
「それはそれは、いったい何を見せていただけるのでしょうか?」
「ミスター・アサダ、忠告するがろくな物ではない・・・」
憔悴しているグローリア大使を横目に勝ち誇った表情でレミールは使いの者に目を走らせる。ドアが開き、1m四方の立方体の水晶のようなものが現れる。
「これは、魔導通信を進化させたものだ。この映像付き魔導通信を実用化しているのは神聖ミリシアル帝国と我が国くらいのものだ」
「はぁ・・・」
朝田は間の抜けた声を出す。デカイテレビ電話のようなものだろう。いったい何が始まるのか。国力を見せ付けたいだけなのだろうか。
「これを起動する前に、お前たちにチャンスをやろう」
日本やイギリスからすると、少し・・・いやかなり質の悪い紙が配布される。フィルアデス大陸共通言語で書かれたその紙には、要約すると以下の事が記載してあった。
・日本国並びにグレートブリテン及び北アイルランド連合王国及びイギリス連邦王国の王は、皇国人とし、皇国から派遣された者を置くこと
・日本国内並びにグレートブリテン及び北アイルランド連合王国及びイギリス連邦王国の法を皇国が監査し、皇国が必要に応じ、改正できるものとする
・日本国軍並びにグレートブリテン及び北アイルランド連合王国及びイギリス連邦王国軍は皇国の求めに応じ、必要数を指定箇所に投入できることとすること
・日本国並びにグレートブリテン及び北アイルランド連合王国及びイギリス連邦王国は皇国の求めに応じ、毎年指定数の奴隷を差し出すこと
・日本国並びにグレートブリテン及び北アイルランド連合王国及びイギリス連邦王国は今後外交において、皇国の許可無くしてあたらな国と国交を結ぶことを禁ず
・日本国並びにグレートブリテン及び北アイルランド連合王国及びイギリス連邦王国は現在把握している資源の全てを皇国に開示し、皇国の求めに応じてその資源を差し出すこと
・日本国並びにグレートブリテン及び北アイルランド連合王国及びイギリス連邦王国は現在知りえている魔法技術のすべてを皇国に開示すること
・パーパルディア皇国の民は皇帝陛下の名において、日本国民並びにグレートブリテン及び北アイルランド連合王国及びイギリス連邦王国民の生殺与奪権利を有する事とする
・日本国並びにグレートブリテン及び北アイルランド連合王国及びイギリス連邦王国はパーパルディア皇国から不当に獲得した賠償金及び領土を即時返還する
「な!!!! 何ですか!? これは!!!」
「・・・・・そんなに死にたいのですか?」
拳を強く握り締め、朝田大使は抗議を行う。先程まで憔悴していたグローリア大使は怒りを通り越して呆れている。この内容では属国以下、いや未満であり最悪な植民地状態である。飲める訳が無い。
「皇国の国力を知らぬ者が行う愚かな抗議だな。おまえたちの国は比較的皇国の近くにあるにも関わらず、皇国の事を知らなさ過ぎる。当初いきがっていた蛮族も、普通なら皇都に来れば意見が変わる。態度も条件も軟化する。しかし、おまえたち日本やグレートブリテン及び北アイルランド連合王国、そしてカナダやオーストラリアを始めとしたイギリスの従属国共はこともあろうか、エルフェウス様の権力基盤が脆弱なことを良いことに関税自主権を放棄させ、領事裁判権の承認、そして外国軍の駐留・・・通常の文明圏国家ですら行わないような・・・そう、まるで列強のような要求だ。お前たちは皇国の国力を認識できていない。もしくは外交の意見が実質的に本国に通っていない。通っていても、それを認識する能力が無い」
「・・・・呆れたものだな。これをハルト駐アルタラス王国大使が聞いたら戦争の時間だと大喜びしてしまうだろうに・・・」
「全くだ」
オーストラリアとニュージーランドの大使がレミールを哀れむ。両国を無視して話は続く。
「お前たちは皇国監察軍を押し返した。しかし部内的な問題だが、当時の皇国は腐った納屋のせいでエルフェウス様が本来の実力を発揮出来なかった。これはつまり、監察軍におまえたちが勝ったのではない。我が国の部内的な問題だ」
「腐った納屋とか、何処ぞの逆卍かよ」
「今時流行らないゾ」
オーストラリアとニュージーランドの大使は相変わらずの態度を取る。
「では問おう。日本並びにイギリス連邦王国の外交担当者よ。その命令書に従うのか、それとも国ごと滅びるのか」
命令書の内容に従える訳も無いが、日本はいきなり列強と戦争をしても良いといった指示も受けていない。
「この内容をとても日本国政府が飲むとは思えませんが、本国に報告し、対応を検討いたします」
日本が模範的な回答をする中、オーストラリアとニュージーランドの大使ははっきり言った。
「戦争だ」
「戦争です」
銀髪の女、レミールは斜め上の返答に顔をしかめる。
「なに? 我が国に戦争を挑む? ほっほっほ、まさか斜め上の返答をするとは・・・やはり蛮族には教育が必要なようだな。皇帝陛下のおっしゃるとおりだ」
レミールは続ける。
「哀れな蛮族、日本にイギリス連邦王国国民よ。お前たちは皇帝陛下に目を付けられた。しかし、陛下は寛大なお方だ。お前たちが更生の余地があるか・・・教育の余地を与えてくださった」
目の前の女は何が言いたいのか。真意を計りかねる。しかし、グローリア大使だけは違っていた。
「私の大切な人を殺す気なのね」
レミールは聞こえていないのか、彼女を無視して話を進める。
「ホッホッホ・・・これを見るがいい!!!!!」
パチン!!!
レミールが指を鳴らすと、眼前の水晶体に非常に質の悪い映像が映し出される。朝田はその映像を見て絶句する。
「つっ!!!!」
「監察軍にはエルフェウス様傘下の旧エルフェウス騎士団がいるんだが、彼等がデュロでスパイの摘発を行った。こやつらは、我が国に対するスパイ容疑で拘束している」
首に縄をつけられ、各人が縄で繋がり、1列に並べられている人々、その数は200名近くにのぼる。老若男女区別無く彼らは捕えられており、その服は朝田の良く知る服だった。皆脅えきった顔をしている。
「に・・・日本人やイギリス人!! 彼らは仕事の為に来ていただけで、何の罪も無い人々だ。首に縄を・・・即刻釈放を要求する!!!」
沈黙・・・
「要求する? 蛮族が皇国に要求するだと!? 立場をわきまえぬ愚か者め」
レミールは通信用魔法具を取り出す。
「処刑しろ」
「なっ!!!!」
ズシャッ!!!!
剣が一列に並べられた一番左の男の首にめり込み、鮮血がほとばしる。
(あなたぁぁぁぁ・・・・いやぁぁぁぁぁぁ)
女性の悲鳴が聞こえる。
ズシャ!!!
叫んでいた女性の首に剣がめり込む。
(おかあさぁぁぁぁん・・・うわぁぁぁぁえ!嫌だ!!やめてぇぇぇぇ)
ズシャ!!!
小さな子供も処刑される。処刑人は、1人ずつ、作業を行うように、一般人を処刑していく。老若男女関係なく無慈悲にそれは行われていく。悲鳴・・・絶叫・・・地獄絵図。
「や・・・・やめろぉぉぉぉぉ!!! 今すぐやめさせるんだ!!!!!」
朝田は絶叫していた。オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニアの大使は怒りで握り拳が震え、グローリアは画面にとある男性が映っているのを見付けて顔が青ざめ、カナダの大使が倒れないよう支えている。
「お前たちは、自分が何をしているのか解っているのかっ!!!!」
(殺さないで・・・殺さないで・・・)
ズシャ!!!
(Advance Australia fair!)
ズシャ!!!
(God Defend New Zealand!!)
ズシャ!!!
(Ô Canada! Terre de nos aïeux)
ズシャ!!!
水晶体からは地獄が放映され続けている。日本人に続いてオーストラリア人やニュージーランド人、続いてカナダ人までもが処刑されていく。彼等は国歌を歌い、死の間際に自らの国家の誇りを抱きながら殺されていく。
「お前たちだと・・・蛮族風情が皇国に向かってお前たちだと!!?」
(God Save The King!!)
ズシャ!!!
「蛮族蛮族と偉そうにしているがな、あなた方こそ、我々の国力を見抜けない。いや、見ようともしない。盲目的に目を瞑る・・・愚か者だよ!!!!」
話している間も、日本人やイギリス人らは処刑されつづけている。
「・・・皇帝陛下は何故このような愚か者たちに教育の猶予といった御慈悲を与えるのか・・・まあいい。そんな大口を叩けるのも、いつまでかな? デュロには200名程度の日本人やイギリス人たちがいた。我が国の首都エストシラント、更にはコンホンにアルタラス王国にはいったい何人の日本人やイギリス人がスパイ容疑にかかるかな? 止めることが出来ない自分たちの国力の無さを痛感するが良い。そして、本国が消滅の危機にさらされているということを学ぶがよい」
いよいよ最後のイギリス人が処刑されようとした時、大きな声が画面から響く。
(グローリア!! いるんだろう!?)
「ホップ!? ホップなの?!」
「ん? ・・・・ほう、イギリスの大使の知り合いがいたのか・・・丁度よい。イギリスの大使よ。この男がお前とどんな関係かはしらん。だが、先の条件を飲めばこの男だけは助けてやろう」
(断る!!)
「なに?」
グローリアが答える前にホップが大声で否と回答した。
「貴様には聞いていない。この女に聞いている」
レミールは明らかに不機嫌な態度になる。
(グローリア! お前は偉大なる大英帝国の大使だ!! ここで感情に流され、俺を助けようなんて思うんじゃない!!)
「・・・・・」
(いいかグローリア!! 大英帝国の大使、慈悲深き偉大なる国王陛下の代理人であるお前がこんな蛮族に屈したなんてことを陛下や天国にいる女王陛下や失言だらけの王配が聞いたらどう思う!! 間違いなく王配からは、この忌々しい愚か者が! と言われ、連合王国の恥さらしになるぞ!! 覚悟を決めろ!!)
「・・・・・ホップ・・・」
グローリアの目には涙が溢れる。
(隣にいるのはカナダの大使か? 名前を覚えてなくてすまないが、カナダの大使!! グローリアを安全にロンドンまで連れて帰ってやってくれ。そしてグローリア!! 最後にこれだけは伝えさせてくれ。婚約して、指輪までしたのに・・・結婚式まで生きれなくて、ごめんな・・・)
ホップ総領事は一瞬涙を浮かべた後、覚悟を決めた表情を見せる。
(さあ蛮族共!! 俺を斬れ!! そして大英帝国の怒りに触れて末代まで苦しむが良い!! 偉大なる大英帝国とグローリア、慈悲深き国王陛下に栄光と祝福あれー!! God Save The King!!)
ズシャ!!!
最後の1人となったイギリスの総領事が処刑され、水晶体の中に映る日本人やイギリス人はすべて動かなくなった。
「・・・・ホップ・・・・」
グローリアは愛する将来の夫を失った。画面の向こうにいる大切な人は永遠に動かなくなった。カナダの大使が差し出したハンカチで涙を拭い、鬼の形相でレミールを睨み付ける。
「私は偉大なる大英帝国のお前たち蛮族に対する駐在大使であり、全権大使ではない。だが確実に言えることがある」
グローリアは怒りに震える。
「貴様ら蛮族共の行為は大英帝国政府は絶対に許さない。あらゆる手段を用いて徹底的にお前たち蛮族共に報復するだろう。そして、レミール。お前は絶対に殺す。大英帝国の大使として、愛する将来の夫を失った妻として!!」
ニュージーランドの首相により公開されたこの事実は激震となって日英を駆け回った。日英両国ではパーパルディア皇国討つべしとの世論で染まり、かつて国力が100倍近く開いていた世界最強の国に戦いを挑み善戦、国土のほとんどを焼き尽くされるまで降伏しなかった日本人の・・・戦闘民族の血を、70年の眠りから解き放った。イギリスでは全ての国政政党がパーパルディア皇国に対して核兵器の即時使用を政府に求め、世界の海を支配した大英帝国を甦らせた。日本、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの首相は記者会見でパーパルディア皇国に対して、徹底的な報復を行うと表明。同時に第3国に対して一週間以内にパーパルディア皇国から脱出するよう勧告した。そして、スコットランドのクライド海軍基地からは一隻の原子力潜水艦が出港。パーパルディア皇国の都市を射程圏内に収めるべく移動を開始したのである。
(続く)