真のデュエリストではないか?
「・・・対象名、仮称:救世主の※※に成功、次のフェーズへと移る」
青に包まれた空間、そこに鎮座していた巨大な龍の眼前へ次々と画面が現れる。
「対象名・・・仮称:予備、異常無し」
「対象名・・・仮称:偶像、異常無し」
「対象名・・・仮称:巫女、異常無し」
「対象名・・・仮称:奇跡・・・座標ロスト、強制帰還を執行する」
「対象名・・・仮称:叡智、異常無し」
「対象名・・・仮称:火付け、異常無し」
「対象名・・・仮称:贄・・・永久ロスト、問題無し、次の観察へ移る」
龍はその言葉を呟くと眼前に表示された画面のような物を覗き込むのであった。
第二章
対クリーチャー対策委員会編
※※※
「待てやゴラアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
いやぁあの後大変だったぜ・・・完璧な作戦だと思ったのに捕まるわ・・・まぁこの辺は詳しく話す機会があったら追々話すか。
まぁ要は色々あって俺達・・・というかアビドスは対クリーチャー対策委員会に任命、つまり俺達がこの世界に起きるクリーチャー問題の全責任を負う事になった訳だな!あっはっは!・・・クソがよ!
・・・まぁクリーチャーがこんなにやってきたのは俺達のせいでもあるからあんまり反発は出来ねえけどな・・・正式に俺とボルシャック・ドギラゴンはアビドス生徒になった訳だし。
借金とか色々気になる事はあるだろうがともかく今は・・・
「飛ぶ速度が遅すぎるのではないか?」
「やかましいわ黙れぇ!!クソっ!本来の力が出せれば簡単に追いつけるってのに・・・!」
俺達が暴れたクリーチャーを捕まえる役割になったって事を覚えてくれれば充分だ。
これよりも前にも何匹かクリーチャーを捕まえてようやく今日の仕事はラストだってのに・・・目の前のこいつ、「絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート」は中々すばしっこくて捕まえられねえ訳だ。
「この戦いは楽勝すぎるのではないか?」
「さっきからうるせえよ!!」
不味いな・・・このままじゃ逃げられちまう・・・
・・・このままならなぁ!
「今だっ!!二人ともやれぇ!!」
「「了解!」」
俺の合図によって地面にいたホシノとユメが放った弾丸がイーヴィル・ヒートの羽に見事に命中!ザマァ!
「っ!?だが一撃程度なら立て直せるのではないk『いーや・・・終わりだ!!』
そしてイーヴィル・ヒートがバランスを崩した瞬間、背後からボルシャック・ドギラゴンが思いっきりイーヴィル・ヒートをぶん殴った。
「この戦いは・・・分が悪過ぎたのではないか・・・?」
そう言うとイーヴィル・ヒートは墜落して地面に激突した時に発生した煙と共に姿を消した、そして・・・
「・・・これでよし、と」
「な、なんとかなったね・・・」
そこに落ちてやがったイーヴィル・ヒートのカードをホシノがしっかりと回収していた。
こっちの世界に来たクリーチャーはどうやらぶっ倒すとカードになるみてえなんだ。
『これでとりあえず情報が出てた暴れたクリーチャー全員捕まえられたな!』
「あぁ、後は・・・」
俺はシャーレに行った時に印刷機で刷った呪文カードを今日集めたクリーチャーのカードに合わせる、そんで俺達のカードを入れれば・・・
「よっしゃあ!これで四十枚!デッキの完成だぜ!」
「デッキ?・・・まさかカードゲームでもするんですか?」
ホシノは怪訝そうな目でこっちを見た。
「ただのカードゲームじゃねえぞ・・・このカードゲーム、デュエル・マスターズは俺達みたいにマナを扱える奴らがやればマジもんの殴り合いをやる事ができるんだ!しかも別空間に飛ばされるから周囲に被害も及ばねぇ!」
「ええっ!?そうなの!?そういえばあの時もやろうとしてたけど・・・」
「カードが足りなくて出来なかった訳ですね・・・カードがあれば私達もクリーチャーと戦えるんですか?」
「んー・・・戦える奴もいれば戦えない奴もいるな、こればっかりは才能で真のデュエリストって奴じゃないとダメなんだ」
「そうなんだ・・・私もドギラゴン君の力になれると思ったんだけどな・・・」
ユメはホシノが持ってたイーヴィル・ヒートのカードを借りると色々触っていた。
折角だし帰ったらユメ達にデュエマのルールを教えるとするか、そんでカードもシャーレに刷って貰って流通させてこの世界でもデュエマを流行らせてやるぜ!そんで印税を貰って大儲け・・・
『気にすんな!クリーチャーを実体化させる力を持つ真のデュエリストなんてそんなポンポンいるもんじゃねえからな!』
「真のデュエリストはすぐ近くにいるのではないか?」
「そう簡単に言うなよ・・・ん?」
俺は声の方向に振り返った。
・・・さっきカードにしたイーヴィル・ヒートがいた。
「ひぃん!?・・・ど・・・ドギラゴン君!?なんかカードを触って出ろって思ったらなんか出てたきちゃったんだけd
「『いたアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?!?!?!?!?』」
「ひいいいいいいいいん!?」
俺達三人の声がそこら中に響き渡った。
※※※
「まさか・・・ユメに真のデュエリストの素質があるなんてな・・・」
俺達は目的地に向かいながら雑談をしていた、
そういや本来は俺達が来るより前にユメは死んでいたからカードを触る機会も無かった訳だ。
「てことは私もドギラゴン君達と戦えるんだよね!やったぁ!」
『ああ、一応俺達単体でも真のデュエルはできるっちゃできるが負担が大きいし力にもかなり制限がかかるからな・・・』
「よし!帰ったら俺がルールを教えてやるぜ!」
「・・・・・・・・・」
さっきからホシノが不自然に黙ってるな・・・どうしたんだ?
「・・・なんか具合悪いのかホシノ?」
「えっ!?大丈夫ですよ・・・ちょっと考え事をしていただけです」
それならいいんだが・・・もしかして戦えない事気にしてるのか?
「なぁホs
『ついたぞぉ!!!!!柴関ラーメンに!!』
俺の声はボルシャック・ドギラゴンの声にかき消された。
・・・そう、俺達は仕事終わりの腹ごなしに柴関ラーメンに行っていたんだ、腹も減ったし話より先に飯にするかぁ!!
※※※
「大将!ラーメン四つ!」
「あいよ!」
いやぁ食って見たかったんだよな柴関ラーメン!あっちじや俺達基本的にカードだから食う機会も無かったし!
因みにボルシャック・ドギラゴンはトイレに行きやがった・・・
食事前にマナーのなってない奴だぜ。
「まいど!ラーメン四つやで!」
「ありがとー!初めて見る顔だけど新人さん?」
「ハラ減って行き倒れた時に食わせて貰ってな!その恩返しをしてるんや!」
へぇ・・・昔はセリカ以外にもバイトが居たのか、にしても随分の聞き覚えのある声だな。
俺は顔を上げて運んできた奴の顔・・・を・・・っ!?
「ん?お客さんワイの顔になんかついて・・・なぁっ!?」
俺はそいつの顔を見て絶句した・・・後頭部に生えた一本の角、竜の尻尾に全身を覆う毛皮・・・
「ハム・・・カツ?」
「・・・・・・」
俺はハムカツの肩を掴んで揺さぶった。
「ハムカツ!お前もこの世界に来てたのかよ!?俺だ!小さくなったけどドギラゴンだ!いやぁまさかお前がいるなんて・・・」
「誰やお前はぁ!!!」
「グベラッ!?!?」
俺はハムカツから綺麗な回し蹴りを食らった。
「ちょ!?ドギラゴン君」
「え?その様子で知り合いじゃ無かったんですか・・・?」
ハムカツはヌンチャクを取り出すと俺に向かって突きつけた。
「団長はお前みたいに子供っぽくあらへん!!さてはお前・・・団長の偽物やな!!」
「・・・は!?!?」
ドギラゴン視点と三人称視点、どっちがいいですか?
-
ドギラゴン視点
-
三人称視点