ドギラゴンと青き世界   作:アオドラ

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逆転の一手

 

 

『ビナーが・・・三体だと・・・!?』

 

「どういう事だ⭐︎もしかして・・・ビナーを量産しやがったのか!?」

 

「そ、そんな事できるんですか!?」

 

パニック状態になっている他のメンバーの横でドギラゴンは思考を回す

 

(いや・・・いくらなんでもビナークラスの奴を量産できるとは考え難い・・・それに単純な量産なら最初から四体引き連れて来たはずだ・・・なるべく複数体出したくは無かったのか・・・?まさか・・・!!)

 

そしてドギラゴンの思考は一つの可能性へと辿りいた。

 

「そうか・・・分かったぞ!!カイザーの奴・・・クリーチャー化したビナーを分身させやがったんだ!

 

『何!?分身だと!?』

 

「もっとヤバいじゃないですかそれ!?というか分身なんて出来るんですか!?」

 

「あぁ・・・俺達みたいな意識があるクリーチャーは自分の分身を生み出せるんだ、実際ユメのデッキにも俺のカード四枚入ってるだろ?」

 

「そ、そういえば・・・」

 

かつてアニメ「デュエル・マスターズWIN」では、斬札ウィンは一体しか存在しないはずのジャブラッドを複数体召喚していた。

また、漫画版「デュエル・マスターズビクトリー」にてゾロスター、ヨミは自身の分身を生み出し、カードに変えデュエルに利用していた。

 

「それならドギラゴンも分身すれば・・・!」

 

「いや、分身体のクリーチャーは命令しないと動けない人形みたいなもんになっちまうんだよ、攻撃も防御も回避も命令しないとできねぇ・・・その癖実体化の負担は本体を召喚すんのと同じだ、だから分身ってのは基本デュエマでしか使われねえんだ・・・!」

 

『だが・・・あのビナーより弱体化してんじゃチャンスはあるんじゃねえか!?』

 

「・・・・・・いや、駄目だ・・・もう、この際アイツが弱体化してようと関係ねえんだよ・・・」

 

ドギラゴンは周りを見渡す。

梔子ユメはさっきのドギラゴン天とイーヴィル・ヒートを一度実体化させるので限界。

ドギラゴンもボルシャック・ドギラゴンもプチョヘンザも弱体化しており、実体化できない今命令されなきゃ動かないとはいえ到底ビナー三体とはスペック不足で真正面からは戦う事は出来ない。

・・・かと言ってこの人数全員で逃げる程の余裕も無い、それに逃げたとしたらアビドスで暮らしているクリーチャー達は間違いなく犠牲になるだろう。

 

(・・・ゴールデンを使うか?いや駄目だ・・・負担がデカすぎる!)

 

ドギラゴールデン

 

最強クラスの存在であるドルマゲドンXに匹敵する黄金の力。

しかしながらデュエルに使うならまだしも実際の戦いで実体化させるにはその負担はあまりにも大きすぎた。

真のデュエリストとしては新人である梔子ユメでは一瞬でも保たせる事は出来ないだろう。

 

(命令通りにしか動けねえならカイザーを狙えば・・・!いや駄目だ!!さっきの攻撃が弾かれた事から考えるとアイツもある程度強い・・・俺達がカイザーに攻撃してる間にビナーに焼き払われて終わりだ・・・!)

 

まさしく万事休す、この状況は完全に詰んでいた。

 

「さぁ・・・よくも・・・よくもここまで時間をかけさせてくれたなぁ!!これで・・・ようやくアビドスの連中も終わりだ!!熱線を使えビナー!!!」

 

三体のビナーが熱線の装填を始める。

 

『畜生が・・・っ!』

 

「これで・・・終わり・・・なんですか・・・?」

 

(クソ・・・俺じゃあ・・・ここまでなのかよ・・・!?)

 

絶望

 

 

その言葉が脳に浮かんでいた。

 

 

ーーだが、そんな状況で前に出る存在が居た。

 

「・・・ユメ?」

 

「・・・・・・」

 

梔子ユメが、片手に盾を構えて前に出ていた。

 

(・・・ああ、この状況でも、お前は諦めねえんだな・・・ははっ)

 

ーー何を弱気になっているんだ、俺は?

ここで諦めたら正真正銘アビドスは・・・ユメ達は殺される。

目の前で、命が理不尽に刈り取られようとしている。

その状況で・・・諦めるだと?

 

(・・・思考を止めるな、知識を総動員しろ!!今までだってどんな状況でもひっくり返して来たじゃねえか・・・!何か・・・何かあるはずだ!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

『・・・そういう事か・・・テメェ、自分の身体とビナーをクリーチャー化させやがったな!』

 

 

『クリーチャー化・・・!?そんな事が出来るんですか!?』

 

『・・・カイザーもビナーも機械の身体を持ってやがる、つまり・・・機械型のクリーチャーの部品や武装をくっ付けちまえばクリーチャーになる事はあり得るはずだ!』

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

そういや・・・今のカイザーの身体は、クリーチャーだ。

クリーチャーなら・・・あれからは逃れられない!!

 

・・・見つけたかもしれねぇ

 

逆転の一手を・・・!

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

「・・・ユメ、この状況をひっくり返せるかもしれねえ方法がある」

 

「えっ!?本当!?」

 

「あぁ・・・だが・・・それに失敗したら、ユメ・・・お前は・・・多分死ぬ」

 

「なっ・・・駄目です!ユメ先輩にそんな危険な事させられな・・・!」

 

「いや、やるよホシノちゃん」

 

「・・・・・・っ!」

 

ユメの決意は固く、ホシノはこうなったらユメはテコでも動かない事を分かっていた。

 

「・・・ドギラゴン君、私はどうすればいいの?」

 

「カイザーに向かってーーーと言うんだ」

 

 

「何をコソコソと話しているのかは知らんが・・・これで終わりだ!!!」

 

 

「カイザー理事!!!!」

 

ユメの声にカイザーは一瞬怯む。

 

「私は・・・貴方に真のデュエルを申し込む!!」

 

「・・・何?」

 

瞬間、ユメ達とカイザーの姿がその場から消えるのだった。

ドギラゴン視点と三人称視点、どっちがいいですか?

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