「ふざけないでください・・・!」
裏切りと策略を愛する狂愛の龍、デモンカヅラ・・・彼女からの殺意を真正面から受けても、ヒフミはデモンカヅラを睨み付けていた。
「なんで大切なのにこんな事するんですか・・・なんで平然と人と心を踏み躙れるんですか・・・!!」
「さっきも言ったでしょう?それが
「・・・許しません、私は・・・貴方みたいな人を絶対に・・・!!」
「関係無いですわ・・・どの道、貴方様はここで終わりですもの」
「・・・終わりなんかじゃ・・・ありません・・・!!」
彼女は両腕が使えない中自分の足で立ち上がる。
「死ぬとか殺すとか・・・そんなのが日常の世界なんて・・・私は嫌なんです!!!」
「・・・一体何を・・・」
「友達と苦難を乗り越え、努力がきちんと報われて、辛いことはお友達と慰め合って……苦しいことがあっても、誰もが最後は笑顔になれるような・・・そんなハッピーエンドが大好きなんです!!」
「ここの皆も・・・貴方でも・・・誰も・・・死んで欲しくなんて無いんです!!誰が何を言おうと・・・私達が描くお話は、私達が決めるんです!!」
ヒフミの言葉でデモンカヅラの表情が歪んでいく。
「戯言を・・・どの道貴方はここで終わりですわ・・・!!今・・・ここで死になさい!!阿慈谷ヒフミ!!!!」
ヒフミに向かってデモンカヅラの炎が放たれる。
「終わりになんてさせません・・・まだまだ・・・続けて行くんです・・・!!!」
ーーその瞬間だった
「グッ・・・!?」
ヒフミに放たれ、彼女の全身を焼き尽くすはずだったデモンカヅラの炎はヒフミを避けるかの様に弾かれていた。
「ひ・・・ヒフミちゃん・・・!?」
「え・・・?」
ユメと言葉にヒフミが不思議そうに返す。
「なんか・・・全身が光ってるよ!?」
「・・・え?」
※※※
「逮捕だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「しまっ・・・!!」
ミラダンテの全身にジェルヴィスの縄が巻き付き身動きが取れなくなる。
「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
そして無防備になったミラダンテの腹部にバブールの感情的な一撃が直撃した。
「がっ・・・!?」
その身体は吹き飛ばされ、叩きつけられやがて意識は朦朧としていく。
(あぁ・・・ここまでか・・・すまない・・・結局私は、私の役目を果たす事が出来なかった・・・)
「終わりだぁ!!!!ミラダンテェェェェェ!!!!!」
そしてジェルヴィスはそのミラダンテを見て情けの無い追撃を仕掛ける。
(どうか・・・無事でいてくれ・・・親愛なる・・・我が主よ・・・)
そしてその一撃はミラダンテの命を刈り取る・・・
ーーはずだった。
「・・・む?」
光が・・・誰もが目を奪われる美しき光が戦場を照らし。
(これは・・・この光は・・・!!)
その光に呼応するかの如く、ミラダンテの姿が消えるのだった。
※※※
「・・・君の幸せな世界を願う、気高く純粋な思いが・・・私に力を与えてくれた」
その龍は、全てを救う天使の様な姿をしていた。
「な・・・なんですかあれぇ!?」
「あ・・・あれは・・・!!!」
「ど・・・どうなってますの・・・何故・・・貴方が完全な姿に・・・!!!」
「そ、そういやアイツ・・・!!ミラクルスターみたいな気高く純粋な奴らの思いがエネルギーになるって・・・!!」
ヒフミは自身の後ろへと現れた天使龍を見て呟く
「貴方は・・・?」
「私は・・・いや・・・
我が名はミラダンテXII!!阿慈谷ヒフミの願いへと呼応し・・・この世に奇跡をもたらす者なり!!!」
今・・・ここに・・・
革命軍、最強のドラゴンが完全顕現を果たした。
「ちょ!?どうなってるんだよデモンカヅラ!?アイツが弱体化してるのが勝利の要だって・・・!!」
「なぁに!!この数でかかれば流石のミラダンテといえど・・・!」
「邪魔だ」
ごとり・・・と石が倒れる様な音がする。
ジェルヴィス、ヘビーポップ、皇帝ワルスラ、ジゴクシヴァク、ゴッドファーザー、バブール、ヨー・サークはファイナルタイムストップデュエルにより全ての時間を止められ石になっていた
「・・・・・・!!!」
唯一タイムストップを回避したギガトロンがミラダンテXIIの背後から不意打ちを仕掛けるも・・・
「・・・・・・!?」
「そこで眠っているんだ」
拳が当たる寸前、ミラダンテXIIの姿が消え、逆に一瞬で背後に回ったミラダンテXIIの一撃によりギガトロンは意識を刈り取られる。
「ぐううううううう!?ですがこっちには人質がこんなに・・・!!
「ありがとうミラダンテ君!」
「た・・・助かりました・・・」
「チャンキュー!!」
ふぇ・・・?」
梔子ユメ達はミラダンテXIIのタイムストップにより一瞬で救出されていた。
「こ・・・こうなったら・・・!!!」
デモンカヅラがそう叫ぶと、マスター・イニシャルズが痙攣しだし、その体から花の様な物が生え、全身を包みデモンカヅラの元へと集まる、するとデモンカヅラはマスター・イニシャルズを全員飲み込み、姿をドグライーターへと変える。
「その・・・ミラダンテ・・・さん?・・・アズサちゃんを助ける方法って・・・!」
「ある・・・だが、失敗すれば君は彼女に殺されるかもしらない・・・それでもやるか?」
「勿論です!」
その言葉を聞いてミラダンテXIIは微笑む。
「流石だ・・・それならアズサ越しにデモンカヅラに真のデュエルを申し込むんだ、君は今私のマナの影響により真のデュエリストに近い状態になっている・・・そして、アズサも種を植え付けられた事によりデモンカヅラと擬似的に契約状態になっているんだ!!」
「よ・・・よく分かりませんが分かりました!!・・・デモンカヅラさん!アズサちゃん!私は貴方達に真のデュエルを申し込みます!!」
「いいでしょう・・・あの時のリベンジ、ここで果たしますわ!!!」
ーーそしてその場に、アズサ以外のアリウス生を残し、それ以外の人間とクリーチャーが姿を消した