「・・・そんじゃ、とりあえずトリニティにミラクルスターが定住するって事でいいのか?」
「あぁ・・・彼女にはトリニティの闇のマナの浄化、聖園ミカがアリウスに来ない様に監視、そして桐藤ナギサをCOMPLEXから護衛して貰う」
COMPLEX・・・嫌な名前が出たな・・・
「あんの糞壺・・・もしこの世界にも姿を現すんならドギラゴン・ファイアーをお見舞いして跡形も無く消し飛ばしてやるぜ・・・!」
「あぁ・・・罪のない少女を傀儡にし、数多の命を踏み躙った彼女を許す訳にはいかないともかくこれで・・・」
彼がそう言った時であった。
チュドォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!
「おわあああああ!?何だ何だ!?!?」
「爆発音・・・!?ともかく向かうぞ!!!」
※※※
「こ・・・これはVV−8や!!!ドキンダムと同じ禁断でごっつ強いねん!!!」
「そ・・・そんなのがなんでここにあるの!?」
「ドキン・・・?」
ヒフミがキョトンとした顔で首を傾げる。
「星を滅ぼすぐらい強力なクリーチャーや!!」
「ほ・・・星を!?」
「でも・・・襲いかかったりして来ないね・・・?」
手術台の上でVV−8は無機質に横たわっていた。
「恐らく電源が切れているのではないか?」
「となると・・・これはチャンスでござる!」
「おう!今のうちに解体しちまおうぜぃ!!」
ボスカツはドライバーを片手に手術台へと近づく。
「そ・・・そんな思いっきりやって大丈夫なんですか!?」
「大丈夫大丈夫、ほら見ろ何も起き・・・」
チュドォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!
※※※
「ぜ・・・全員大丈夫・・・?」
「な・・・何とか・・・」
「まさか自爆するとはな・・・」
さっきまでユメ達が居た部屋は自爆の影響か空間ごと異空間に飛ばされてしまったらしく変なモヤがあるだけで部屋があった痕跡さえ残されていなかった。
「すまん・・・まさかこんな事になるとは・・・」
「私達も自爆するなんて思わなかったし仕方ないよ・・・でもこれじゃあもうさっきの部屋には入れないね・・・」
「ーーユメ!!」
廊下から二人のドラゴン・・・ドギラゴンとミラダンテが急いだ様子でその場に駆けつけた。
「何があったんだ!?」
「実は・・・」
※※※
「VV−8!?」
「全く・・・とんでもない物を見つけていた様だな、とはいえ・・・」
ミラダンテは壁の穴に目を向ける、部屋は完全に異空間に飛ばされておりVV−8の姿は影も形も無かった。
「これならもうVV−8が脅威になる事は無さそうだが・・・」
「まぁ全員無事でよかったぜ!全員・・・」
ドギラゴンはこの場にいるメンバーを見渡す。
「・・・ホシノとボルシャック・ドギラゴン、どこいったんだ?」
「えっ?ドギラゴン君達と一緒に居るんじゃなかったの?」
「いや、俺もてっきりそっちに・・・」
「・・・どうしたんですかユメ先輩達」
小さな足音と共にホシノが廊下から歩いてきた。
「あっ!ホシノちゃん!」
「ああ居た居た、ビビったぜ・・・何してたんだ?」
「ちょっと考え事です・・・それよりも今日はそろそろ帰りませんか?ボルシャック・ドギラゴンはもうアリウスのメンバーと話して帰る準備整えてますよ」
「そうだな・・・全員疲れてるだろうし今日はこれで解散にするか!」
ドギラゴン達がそろそろ帰る事を伝えにサオリ達の所へ向かう中、小鳥遊ホシノは一人考え事を・・・いや、さっきの事を思い出していた
※※※
(そんな・・・ユメ先輩が・・・!?)
実はホシノはドギラゴンとミラダンテが話していた時彼等が入って出てきた方とは反対側の扉におり、隠れて話を聞いていたのだ。
(・・・私のせいだ、私が弱いから、真のデュエルができないから、ユメ先輩に戦わせてこんなことになったんだ)
そして彼女は自分を責める、何も出来なかった自分を責める、梔子ユメをああさせてしまった事を責める。
そして・・・
(・・・もっとだ、もっともっと・・・私が、強くならないと・・・)
そうしてホシノは虚な目でどこかに歩いて行くのだった。
『・・・ホシノ』
更にそれを隠れて見ていたボルシャック・ドギラゴンに気づかずに・・・
第四章 楽園樹編
完
※※※
「た・・・頼む!!もうここの生徒を襲ったりしない!だから見逃し」
その先の言葉を紡ぐより先に、そのクリーチャーの肉体は鎌に切り裂かれカードへと変化する。
「・・・・・・」
そして鎌でクリーチャーを切り裂いた白髪の角の生えた少女は鎌をカードに変えてしまうと先程倒したクリーチャーのカードを拾って歩き出した。
「・・・貴方の役目を、私はしっかりと果たすから・・・」
そして少女は懐から破れて真っ二つになった一枚のカードを取り出し眺める。
「だから・・・安心して見ててね、デス・ザ・ロスト」
やがて少女・・・空崎ヒナは虚な目でフラフラと歩き出すのだった。
第五章
死が失われし鎮魂歌編