「立ち話もなんだし中で話しましょう」
・・・と言われて俺達は中に・・・情報部の部室に案内をされた、この時点だとまだ風紀委員長じゃ無かったんだな。
だが疑問に思う事は多い、ともかく色々聞かねえとな・・・
「・・・それじゃあ改めて・・・対クリーチャー対策委員会の皆さん、ようこそゲヘナへ・・・私はゲヘナの情報部兼・・・ゲヘナで最近再び噂になっている死神・・・空崎ヒナよ」
・・・ゲヘナの死神がヒナって事はあのクリーチャーとは関係が無かったか・・・だがだとしても疑問は残る。
何でヒナがドラグハートを使えるのか、何でこんな事をしているのか、それに再び・・・?
『死神だと!?』
「まさかこんなに早く見つかるなんて思わなかったよ!」
「ですが・・・あのバイクのクリーチャーとは関係が無かった様ですね」
「・・・よく分からないけど、ご期待に添え無かった様ね」
「ああすまん、気にしないでくれ・・・それよりも聞きたい事があるんだ」
・・・少し緊張するし、何が待ち受けているかと思うと恐ろしいがそれでも聞かない訳にはいかねぇ。
「さっき出していた鎌は・・・」
「ふわぁ・・・お腹空いたなぁ・・・」
「!?」
空崎ヒナの影が不自然に歪み、狼の様な形になり徐々に実体を持っていく。
「今日もありがとうウルボロフ・・・後で何か美味しい物でも食べましょう」
「本当!?楽しみだなぁ!」
そしてその影は狼の様なぬいぐるみのクリーチャーに姿を変え、ドギラゴン達の前に姿を現した。
「え・・・えええええええっ!?ヒナちゃんからクリーチャーが出てきたよ!?」
「彼はウルボロフ・・・彼が腕を貸してくれるから私はあの鎌・・・ゴー・トゥ・ヘルを使えるの・・・それに元々あれは彼のだしね」
「成程な・・・アイツの腕越しに持つ事でドラグハートを使える様になってた訳か」
ドラグハートが何で使えるかに関してはこれで納得がいったが・・・まだ肝心な事を聞けてねぇ
「・・・さっき言ってたよな、死神は再び噂になったって・・・あれはどういう事なんだ?」
「・・・そうね」
ヒナは懐から真っ二つになった一枚のカードを取り出し、テーブルの上に置いた。
「・・・・・・!?」
『おい・・・これは・・・!?』
「えっ?これって・・・」
「・・・・・・」
クリーチャーの俺とボルシャック・ドギラゴンは一瞬で分かった。
そしてユメとホシノも今までの経験から分かった。
ーー死んでいる
このカードになったクリーチャーは完全に死んでしまっている・・・!
しかも・・・この真っ二つになっているクリーチャーは・・・!!
「デス・ザ・ロスト・・・!?」
俺達がよく知っているクリーチャーだった。
「・・・全て話すわ、死神の始まりの事・・・そして、二年前・・・その時にあった出来事を・・・」
※※※
これより始まるはこの物語の全ての始まりの話。
一番最初にこの世界にやってきたある英雄の話