ドギラゴンと青き世界   作:アオドラ

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魔の革命

それは・・・今より二年前

先生が来る頃で言うと三年前の話

何の変哲も無い夜中、その日も喧騒にまみれた普段通りの日常が過ぎる

 

・・・はずだった。

 

「ぐ・・・が・・・あぁ・・・!!」

 

泥の中、闇のマナに塗れた鎧眼龍が目を覚ました。

 

「・・・なんだ・・・どうなっている・・・?」

 

彼の名はデス・ザ・ロスト

佐々木コジローの切札であり闇の革命の力を持ったドラゴンである。

 

「何故我が実体化している?召喚された様子も無い、それに・・・」

 

デス・ザ・ロストは自身の姿を見渡す、

その姿は本来の姿より小さくなっていた。

 

だがそれよりも何より最も奇妙な事は・・・

 

「クリーチャーの気配を一切感じない・・・?」

 

本来であればそこら中に溢れかえっていたクリーチャーの気配を一切感じる事が出来なかった。

 

「どうやら・・・何か想像もつかぬ事が起きている様だな」

 

辺りを見渡すと自身にはそこまで馴染みは無い場所・・・ゲヘナの風景が映る。

 

「ここは・・・ゲヘナか?ともかく一旦探索をして情報を集めるとしよう・・・」

 

そう言いながら歩き出そうとした時だった。

 

パキリ

 

枝を踏んだ様な音が彼の耳へと入った。

 

(む・・・?人の気配か?都合が良い、話を聞く事にしよう・・・)

 

そしてデス・ザ・ロストは人の気配へ方向を変え歩みを進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

 

 

(き・・・気づかれた!?ど・・・どうしようどうしようどうしよう・・・!!)

 

空崎ヒナ

 

いずれゲヘナへ入学する中学三年生の少女

 

デス・ザ・ロストはこの世界に来て最初の頃のドギラゴンと同じ勘違いをしていたがここは本来彼等がいた時間より過去な上に並行世界のキヴォトスである。

つまり当然彼女はクリーチャーを見るのは初めてである。

その上でデス・ザ・ロストの外見は全体的に刺々しい目玉の化け物でありその上彼女はまだ入学してすらいない最強の風紀委員長になる前の至って普通の少女である。

 

(逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ・・・逃げな・・・!あっ)

 

そんな状態で自身に気づいて向かってきているデス・ザ・ロストを見たら・・・

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

「彼女は・・・確か空崎ヒナという少女だったか?何故意識を失っておるのだ?」

 

デス・ザ・ロストの目の前には意識を失い倒れる空崎ヒナが居た。

 

「参ったな・・・ともかく彼女を介抱せねば・・・」

 

そう言いながらデス・ザ・ロストは空崎ヒナを背中に背負い歩き出した。

 

(・・・彼女、背丈は前に見た時と変わっておらぬが・・・雰囲気が随分若くなった様な気がしたが・・・)

 

ふとデス・ザ・ロストは周りの建物を見渡した、辺りの景色もよく見れば彼が知っているゲヘナと微妙に違う様に思える。

 

(もしや・・・ここは過去の世界と言う訳か・・・?)

 

そうしてデス・ザ・ロストはここが過去の世界だと気づくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして全ての始まりの物語が・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ある別れの物語が幕を開けたのだった・・・




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