(・・・空崎ヒナから様々な情報を聞いたが・・・やはりここは過去のキヴォトスで・・・それもクリーチャーが一人も居ない頃で間違いないようだ)
デス・ザ・ロストは自身の今置かれている状況を正しく理解し溜息をついた。
「・・・それで、貴方達の事も教えて欲しいのだけど・・・」
「あぁ、我等は・・・」
※※※
「クリーチャー・・・別の世界の生き物・・・」
「そうだ、我は違う世界から突如としてこの世界に飛ばされてきた・・・そやつもな」
「はぁ・・・捕まっちゃったー!」
ウルボロフはデス・ザ・ロストが作った対クリーチャー縄に縛られながら欠伸をしていた。
「とはいえ現時点では我とこやつしかこの世界におらぬようだ・・・がっ!?」
突如としてデス・ザ・ロストは驚いた様な声を出す。
「ど・・・どうしたの!?」
「んー?あれー・・・?なんか僕達以外のクリーチャーの気配がなんか増えたみたいだね」
「どうやら貴様以外にもこの世界に飛ばされてくるクリーチャーが増えた様だな・・・!マズイな、クリーチャーは血の気が多い者が多い、人を襲うかもしれぬし今いきなりクリーチャーの存在が明らかになったら世界中がパニックになるぞ!!」
「そ、そんな・・・!?何とかならないの!?」
「クッ・・・誰にもバレないうちに急いでクリーチャーを捕らえるしかない・・・!」
「んー・・・でも僕達が下手に行動をして見つかっても周りがパニックになっちゃうんじゃない?」
「それなら・・・これとかどう?」
ヒナは空き家の中にあった大きなボロボロのフードが付いたコートを持ってくる。
「これなら姿を隠せるんじゃないかしら?」
「よし・・・借りるぞ!!」
大きなコートを羽織ったデス・ザ・ロストの姿は丁度隠れ、その不気味な姿は見える事は無かった。
「さて・・・後はなるべく二足歩行をして・・・!」
そしてデス・ザ・ロストはクリーチャーのいる場所に向かって走り出していった。
※※※
「ハァ!!!」
デス・ザ・ロストは布の下に隠れた爪で斬撃を放ち、クリーチャーを打ち倒しカードとなったクリーチャーを拾った。
「・・・とりあえず暴れていたクリーチャーは誰かが見る前に全て回収できたか」
「これが・・・クリーチャーなの?」
ヒナはデス・ザ・ロストの持っているカードを不思議そうに見る。
「クリーチャーは倒せばカードとなる、もう暴れぬ様厳重に管理をせねば・・・」
「・・・これからも・・・クリーチャーは現れるの?」
「恐らくだがな・・・これからも出るクリーチャーには対処せねばなるまいだろう」
「・・・だったら、私も協力する」
「何?」
「・・・私は人間だからこの辺りを自由に動き回れるし情報も手に入れられる・・・デス・ザ・ロストはあんまり表立って動けないでしょう?」
「・・・あまり危ない事には巻き込みたくはなかったが・・・まぁ、確かにそうだな」
空崎ヒナはデス・ザ・ロストに手を差し出す。
「それじゃあよろしくね・・・デス・ザ・ロスト」
「よろしく頼むぞ、空崎ヒナ」
こうして空崎ヒナとデス・ザ・ロスト・・・初代死神が誕生した。
※※※
同時期
「ハァ・・・ハァ・・・ぜぇ・・・ゼェ・・・!!」
とある場所、青い機械のクリーチャーが息を荒げながら目を覚ました。
「私は・・・なんだ?どうなった?確か・・・ドキンダムを・・・」
そのクリーチャーは以前に自身にあった事を思い出す、そう・・・
解放したドキンダムに背後から突き刺され命を失ったあの出来事を
「私は・・・助かったのか?」
機械のクリーチャーは辺りの景色を見渡す、そこは自身の知っているランド大陸とはとても思えなかった。
「・・・ともかく、何が起きたのかを調べるとするか・・・」
そしてそのクリーチャー・・・ギュウジン丸は歩き出したのだった。