大和鮭さん、誤字報告ありがとうございます!
「私達を止めに来たようだが・・・ここにいる全員は君より格上、その上君は弱体化をしている・・・何かできると思ったのかね?」
「弱体化など・・・こうすれば問題では無い・・・!!!ハアアアアッ!!!」
デス・ザ・ロストから大量の闇のマナが溢れ出し、その姿が本来の巨大な禍々しい者へと変化した。
デス・ザ・ロスト、完全顕現。
「ほう・・・君が普段からクリーチャーを集めている時に完全顕現に使う闇のマナも集めていた訳か」
「・・・・・・・・・」
「しかし・・・君の方法だと効率が悪いと私は思うのだがね、一体どれだけのクリーチャーを捕まえてきたのやら・・・」
※※※
「ヒナに言わなくていーの?君は彼女が情報を持ってくるよりも多くの数のクリーチャーを捕まえている事」
ヘルボロフはウルボロフへと姿を戻し先程カードにしたクリーチャーをデス・ザ・ロストに渡しながらそう聞く。
「構わない・・・元よりこれは危険な行為だ、そういう目に遭うのは我らのみで充分・・・貴様も昼は休んでおけ」
カードを受け取ると同時に、デス・ザ・ロストは少しの闇のマナをクリーチャーから取り込んだ。
「・・・英雄様は残酷だよねー、ヒナに危ない目にあって欲しくないみたいだけどさ・・・それってつまり君はヒナの事を」
「ウルボロフ」
「あーハイハイ、悪かったよ」
ウルボロフはいつも通り欠伸をした。
※※※
「全員で無駄に戦う必要は無い・・・ここは私達でやる」
「おう!闇の英雄の実力を見せてもらうとするか!!」
サンマッドが全身に力を込めデス・ザ・ロストの頭部へと骨棍棒を振り下ろす。
咄嗟にデス・ザ・ロストは首を傾け回避するも僅かに当たった角は粉々にへし折れる。
「・・・・・・っ!」
「プランB・・・殴り勝つ、実行」
そして立て続けにアダムスキーは指先から青い光線を発射した。
「ク・・・っ!」
デス・ザ・ロストは横に跳び回避するも次々と光線は発射されデス・ザ・ロストを追う。
「おいおい!よそ見をしていいのか?」
そしてデス・ザ・ロストの敵はアダムスキーだけでは無い、サンマッドは光線を回避するデス・ザ・ロストの真正面から突撃し骨棍棒を振るう。
「真正面からくるか・・・!」
咄嗟にデス・ザ・ロストは爪を使いなんとか攻撃を受け流すも・・・
「ガアアアアアアアッ!!!」
動きを止めたその体をアダムスキーの光線は素早くデス・ザ・ロストの全身を貫いた。
「チィ・・・!」
だがデス・ザ・ロストは巨大な眼球から触手を出し光線をなんとか振り払う。
だが貫かれた傷は大きく鮮血が漏れ出ていた。
「・・・ミステリー、何故一人で来た?手も足も出ない事は分かりきってたはず」
「ふ・・・さぁな」
だが、デス・ザ・ロストの眼球は未だに光が宿っていた。
「おいアダムスキー!もう終わらせてしまおう!」
「・・・承認、S級ウイルス、フルスロットル」
「・・・!」
サンマッドとアダムスキーの体から大量のS級ウイルスが溢れ出す。
「3!2!1!バゴォォォォォォォォォン!!!!!!!!」
そしてまずはサンマッドが先程とは比べ物にならない速さで接近しデス・ザ・ロストへと骨棍棒を振り下ろす。
「・・・・・・っ!!!」
グシャリ
体が潰れる音と共にデス・ザ・ロストは吹き飛ばされた。
「殴り勝つ、実行」
そしてアダムスキーも接近し先程よりも遥かに大きい光線を指先から放つ。
「ヌアアアアアアアッ!!!!」
その光線は次々とデス・ザ・ロストの身体に穴を開け・・・
デス・ザ・ロストの胸部・・・巨大な眼球と心臓を消し飛ばした
「・・・全く・・・呆気ないものだな、所詮は過去の産物か」
そして・・・デス・ザ・ロストは死亡した。
※※※
ドギラゴンやミラダンテには、随分と置いて行かれた
確かに、我はもうあの二人程強く無いかもしれない
・・・だが
それがどうした
革命とは、強さが引き起こす物では無い
揺るぎない信念・・・それが革命を引き起こすんだ。
※※※
「ミッション、コンプリート」
「なんだ・・・思ったより大した事が無かったな」
そうしてサンマッドとアダムスキーが戻ろうと背中を向け・・・
グシャリ
「・・・どうかした?サンマッ・・・」
アダムスキーが見たのは頭部が引きちぎられ下へと投げ飛ばされたサンマッドの姿だった。
「・・・・・・!?」
アダムスキーが異変に気付いたのも束の間。
グシャッ
メキメキ・・・バキッ
アダムスキーの背後から爪が貫通し彼女を縦に両断する。
「・・・なんだ・・・!?何が起きている!?」
そしてギュウジン丸はその光景に動揺を見せていた、だがそれも無理は無いだろう・・・
「・・・」
この光景を作っているのは先程死体となったデス・ザ・ロストだったのだから。
(なんだ・・・!?闇のマナで無理矢理体を・・・?いや違う!先程とマナの総量は一切変わっていない・・・!!執念だ・・・ヤツは執念だけで死体となった体を動かしている・・・!!)
「・・・・・・」
デス・ザ・ロストはギュウジン丸とマスター・イニシャルズに向かって飛翔する。
「そこまでさせる執念はなんだ!?そんなに弱者が大事か!?」
ギュウジン丸がデス・ザ・ロストに光線銃を連射するも、幾ら体に穴が開こうとその勢いが止まる事は無かった。
「く・・・埒があかん!!」
「あぁ・・・それなら私達が一斉に攻撃し、凄まじい痛みを与えながら塵一つ残らずに消し飛ばしてみせよう」
「ピピピ」
そしてマスターイニシャルズがギュウジン丸に近づき一斉にデス・ザ・ロストに向けての攻撃を準備する。
・・・だが、それこそがデス・ザ・ロストの狙いだった。
革命ゼロ、それは革命の力が齎す凄まじい力。
とはいえ本来ならばマスターイニシャルズ程のクリーチャーを撃破する事は不可能であろう。
しかし・・・
(今の我のマナ、そして我の肉体・・・そして我の魂、これら全てを革命ゼロのリソースへと変える・・・!!)
デス・ザ・ロスト程の強大なクリーチャーの肉体と魂、そして彼の破壊特化の革命ゼロの力が合わされば・・・
「ん?なんだ?あやつの体が」
その力は、辺りの物を全て破滅させる程の力を増す。
デス・ザ・ロストの肉体は大量の触手へと変わりギュウジン丸とマスターイニシャルズを飲み込んでいく。
「マズイ・・・転移による脱出を・・・!!」
※※※
「・・・英雄様はこれでよかったのかい?」
強大な気配が消え、宇宙へと様子を見に来たウルボロフはそう呟く。
彼の視線の先にあるのは真っ二つとなり上の部分が無くなっていたデス・ザ・ロストのカードであった。
「・・・ハァ」
ウルボロフはカードを回収すると帰還していく・・・
※※※
「ゴホッ・・・ガハッ!!」
命からがら転移にてあの場から逃走したギュウジン丸は回復ポッドを起動し、そこに瀕死となったマスター・イニシャルズを放り込んでいく。
そしてギュウジン丸自身もポッドに入ると長い眠りにつくのであった。
※※※
ドサリ
サンマッドの肉体は星へと辿り着き、やがて大量の植物に覆われていった。
※※※
「あ・・・ああ・・・そん・・・な・・・」
空崎ヒナは残骸となったデス・ザ・ロストのカードを見てドサリと膝が付く。
「嫌だ・・・こんなの・・・こんなの嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
側にいるウルボロフも、どう声をかければいいか分からず。
残骸となったデス・ザ・ロストのカードも、何の返事も返さず。
「ごめんなさい・・・私が・・・私が弱いから・・・!」
ただ・・・少女の泣く声だけが聞こえていた。
※※※
「・・・・・・」
その後、空崎ヒナはゲヘナへと入学すると情報部へと入部。
様々な情報によりクリーチャーの居場所をすぐに特定できる様になった。
「・・・行きましょう、ウルボロフ」
「りょーかい、ヒナ」
ウルボロフがヒナの影の中へと入る、すると彼女の両腕が狼の物へと変わり、ゴー・トゥ・ヘルを実体化させる。
あの後ヒナはウルボロフと契約、彼との修行の果てに融合を身につけ今や大抵のクリーチャーを倒せる実力を身に付けた。
今日も彼女は二代目死神としてクリーチャーを倒し続ける。
それが・・・自分に出来ることだと信じて。