ドギラゴンと青き世界   作:アオドラ

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蒼き弾丸 ドギラゴン臨

 

 

『・・・クソ・・・一体何が・・・っ!?

 

「な・・・何が・・・え・・・

 

意識を取り戻したボルシャック・ドギラゴンと梔子ユメも炭となったドギラゴンの姿を見て言葉を失った。

 

 

 

「パギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」

 

 

 

ーーだが、ドギラディスは相手が意気消沈していようと容赦はしない、再びのドギラゴン・ファイアがホシノ達へと発射された

 

『・・・・・・クソがっ!!!』

 

「・・・・・・!!」

 

ボルシャック・ドギラゴンは咄嗟にユメを担ぎ、ホシノはドギラゴンの遺体を背負うと距離を取り回避をする。

背後からの凄まじい爆風がボルシャック・ドギラゴン達の身体を吹き飛ばした。

 

『畜生!!ドギラゴンを殺しやがったアイツの顔面をぶっ飛ばしてやりたいのに攻撃する隙がねぇ!!』

 

「・・・ドギラゴン・・・」

 

「そんな・・・嘘だと言ってよ・・・」

 

背負われているドギラゴンは物言わぬ骸となっており反応を返さない。

 

『・・・二人はそいつを連れてどっか安全な所に逃げてくれ、その間に・・・俺がアイツをぶっ飛ばす

 

「何言ってるんですか!?さっきまで手も足も出なかったのに一人でどうにかできる訳ないでしょう・・・!

 

もうそうするしかねえんだよ!誰かがここでこいつを引き留めてねぇとこいつはもっと多くの犠牲者を出す・・・!ここで倒すしかねえんだ!!』

 

「・・・そうだね、ここであのドラゴンを止めないと沢山の人が傷つく・・・それだけは止めないと・・・!」

 

そう言うと梔子ユメはボルシャック・ドギラゴンの隣に立つ、だがその足は震えており無理をしている事は明らかだ。

 

『無理すんじゃねぇ、アンタは下がってた方が・・・』

 

「ありがとう・・・でも、私は大丈夫だよ」

 

『・・・そうか』

 

 

 

「パギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」

 

 

 

 

 

ドギラディスは三人の姿を確認すると再びドギラゴン・ファイアのチャージを始める。

 

『いくぞ!!砂煙で身を隠しながら近づくんだ!!』

 

「うん!・・・ホシノちゃん、必ず戻ってくるからね!」

 

「待・・・!」

 

ホシノの静止の声も届かず、二人はドギラディスに向かって駆け出して行った・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ずっと許せなかった。

並行世界とはいえ勝太達を踏み躙ったジェンドルが。

だが・・・何よりも許せなかったのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー自分がついていながら勝太達を守れなかった、俺自身だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めると、俺は不思議な空間にいた。

 

「あれ・・・俺・・・アイツの攻撃をくらって死んだんじゃ・・・てことはここはあの世か?」

 

「あの世じゃない」

 

「のわああああああ!?」

 

俺は後ろから聞こえてきた声に驚いて振り返った。

お、お前は・・・!?

 

「グ・・・グレンモルト!?」

 

「・・・話すのは一応初めてだな」

 

俺の目に映ったのはザ=デッドNEXTの姿のグレンモルトだった。

 

「モルトだけや無いで!」

 

その声と共にギュカウツ・マグルの姿のカツドンが、そして更にガイゼキアールの姿のガイアール・カイザーが現れやがった・・・

 

「お、お前達もしかして・・・あのデュエマでジェンドルの奴が召喚してきた・・・!」

 

「ああ・・・どうやらその後、ヴォルゼオス・バラモルドの戦いのエネルギーの余波で俺達の魂は並行世界のキヴォトスに飛ばされたみたいなんだ」

 

「て、てことはあのアビドスで暴れてる俺のディスペクターも・・・!?」

 

「せや、アイツもワイらと一緒にここに飛ばされてきた・・・やがな、アイツはワイらの中でも自分がいながらジェンドルに負けてワイらがディスペクターにされた事を一番後悔してたんや、そしたら・・・その思いが強すぎたせいか魂が実体を持つようになって暴走をし始めたんや

 

「・・・暴走だと?」

 

「この世界に満ちてる神秘が原因なんかもしれへんけどな、やけど最初はマナが足りずに砂の中で眠っとんたんや・・・やけど時間が経って」

 

「今マナが満ち足りて目覚めたって訳か・・・クソ・・・ジェンドルの野郎も俺も死んでからも迷惑をかけやがって・・・!」

 

「・・・もう、今のアイツは意識を無くしたただの怪物だ・・・だから、アイツが誰かを傷つける前に止めて欲しい

 

「そりゃ・・・俺だって止めてえよ!でも今の俺は死んで・・・!」

 

「いや、それならなんとかなるで」

 

「・・・何!?」

 

俺はカツドンに掴み掛かった。

 

「なんとかなるってどういう事だ!?」

 

「簡単や・・・ワイらにも一応少しはマナが残っとる、やから・・・ここの全員分のマナを全部お前に渡せばお前の肉体は復活するってわけや!

 

確かにそれなら復活できるかもしれねぇ・・・けれど・・・!

 

「マナを全部渡すなんて事をしたら・・・今度こそ意識さえ消えるかもしれないんだぞ!?」

 

「構わへん!お前が代わりに戦ってくれるなら大丈夫や!」

 

「ああ・・・俺達は犠牲になるんじゃない、お前に託すんだ、ドギラゴン」

 

「だが・・・!」

 

ーーあの時からずっと心の奥で巣食っている疑念、俺はこれからも勝太を守れるのか?

異世界の俺みたいになったりしないのか?

俺はこいつらに託されていい存在なのか?

そんな言葉が心の中に浮かんでいる時だった。

 

「あー・・・もう・・・じれったいねん!」

 

「イタッ!!」

 

カツドンが俺の頭にチョップしやがった!

 

「ええか?確かに別世界のお前は勝太を守れなかったしお前もこのままじゃ勝太を守らなかったかもしれん・・・けどな・・・それならあっちの世界のワイらや生徒達、そして勝太達を頼ればええねん!・・・お前の力は一人で戦う為の物やない、誰かと力を合わせれば無限の可能性があるものなんや!」

 

「・・・カツドン」

 

「それにええんか?今あっちじゃユメ達が戦おうとしとる、ここでウジウジしながら見捨ててええんか?」

 

そんなの・・・

 

「・・・見捨てる訳ねえだろ、絶対助けるって決めたんだ!それに・・・目の前でただの女の子が革命の意思を起こそうとしてんのに・・・ビビって見捨てるなんざそれこそ革命クリーチャーの恥だぜ!」

 

「それでこそや!さぁ・・・話はここまでや・・・ああ、最後に・・・こっから先を、よろしく頼んだで、ドギラゴン

 

「・・・ああ、任せろ、カツドン」

 

カツドン達の姿が光へと変わり、ドギラゴンへと集まっていった・・・

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待・・・!」

 

その瞬間、ホシノの背中に背負われていた存在が梔子ユメに向かって飛び出す。

 

「・・・ユメ!!手を出せ!!」

 

「・・・うんわか・・・えっ!?

 

『・・・は!?

 

本来するはずが無い声に、ユメは思わず手を伸ばす。

パァン!という音と共に掌がぶつかり合い、その存在はドギラディスに向かって飛んで行った。

 

(・・・大切な事を忘れていたぜ、なんで俺達がこの能力を持ってるのか・・・弱い奴らの想いも全部背負って・・・戦う為の力だったじゃねえか!!)

 

ーーその姿が光り輝き、辺りの砂が凄まじい勢いで舞い上がり、その存在に取り込まれていく。

 

「ひぃん!?」

 

「ちょ・・・何が起きてるんですか・・・!?」

 

『もしかして・・・足りないマナを砂ごと吸収してその神秘で補ってるのか!?』

 

そして次々と吸い込まれていく砂で砂煙が立ち、その存在の姿は視認出来なくなり龍のシルエットと共に・・・

 

ーー砂煙が晴れた。

 

「す、砂が全部無くなっちゃった・・・」

 

「それよりも・・・見てください・・・!

 

『・・・へっ!そういやテメェはそういう奴だったぜ!』

 

 

 

 

 

 

 

その姿は蒼き鎧に包まれた四足の龍の姿であり、かつてはマントに変換された羽が再び生えており先にはそれぞれ対となる巨大な銃が生えている。

そして頭部にはハムカツ団のエンブレムのヘイローが蒼く光っていた。

 

「この因縁に・・・蹴りを付けてやるぜ!」

 

キヴォトスの神秘を取り込み、新たな力を手に入れたドギラゴン。

その名も・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼き弾丸 ドギラゴン(ヘイロー)

 

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