パルプンテは最後までとっておく   作:葉虎

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プロットを見直してたんだが…

あれ?転生者三人トリオは?

筆が進まないのはこの三人の扱いに作者が困り始めているのが理由の一つだったりするw

これはもう、強制ログアウトかな…


第14話

 

――Side Kouji Makihara

 

「――ハッ」

 

短く息を吐き、刀を振う。

 

その鋭い剣戟を受け、足を切断された所に……

 

銃声が一発……頭に風穴が空き断末魔の声を上げる事無く…

 

敵は消滅した。

 

それを見届け俺は刀……相棒たるローズを鞘に納刀し、振り向いた。

 

其処には、白と朱金で拵えたリボルバーをホルスターに収めながら息を整えている少女。

 

アリサ・ローウェルの姿があった。

 

 

「今、何階だっけ?」

 

「地下7階よ」

 

マップを確認しながらアリサが告げた。

 

ポカポカした春の陽気と満開の桜が咲く季節の土曜の休日。

 

俺とアリサはジメジメした薄暗い天井と壁に囲まれた…

 

地球から遠く離れた世界にあるダンジョンを攻略中であった。

 

それも唯のダンジョンではない。

 

俺は、確認の為にフローミを唱える。

 

――破邪の迷宮 地下7階――

 

……此処は破邪の迷宮。

 

ダイの大冒険に破邪の洞窟が出てくるが何か関係あるのだろうか?

 

初めてこの迷宮に足を踏み入れた時はそんな疑問が脳を過った。

 

はてさて、何故俺達がこんな場所に来ているかと言えば……

 

話せが長くなるので簡潔に言えば……

 

事の発端は去年。アリサが魔法に触れた辺りに遡る。

 

当初アリサはと言えば、魔法に触れたばかり。当然、魔法の行使にはある程度の練習…訓練が必要だった。

 

そこでドクターJが昔デバイスを作成していた頃のコネを使い、元時空管理局教導隊……

 

氷の女帝。

 

魔弾の魔女。

 

冷酷なる鬼教官。

 

などの異名を持つ。今だ管理局内で語り継がれている伝説の女傑を家庭教師に据え、訓練を開始した。

 

アリサが去年、学校を休みがちだったのはデバイスの作成もそうだが、こちらの理由も大きい。

 

教導を受けていたのは基本は週に二回。大型連休や休暇などはみっちり行っていたらしいが…まぁ、とにかく、そんなこんなでメキメキと力を付け、デバイスもスタンダードな物から自分専用のデバイスに変更した。

 

アリサの手に握られたデバイスを見る。

 

うん……どこからどう見ても傘だ。

 

だが、ただの傘ではない。先ほどの銃声からもわかるように傘の先端部分が銃口となり、其処から弾丸が飛び出るのだ。

 

銃だけではない。傘の柄の部分を引き抜けばエストックのような突きを主体とする剣に。

 

傘を広げれば盾にもなる。

 

分解も可能で、片手剣に盾。片手短銃に盾にもなる。その他にも色々な形状があるらしい……まだ、構想だけで未実装だそうだが……。

 

しかし、これだけの武器だ。使いこなせないだろうと指摘した事がある。

 

 

 

「そうね。剣なら剣を学んできた人には敵わないし、銃もそう。盾だってどれだけ有効に活用できるか分からない。」

 

「ならなんで?」

 

どれか一つを選ばなかったんだろう。

 

「色々考えたんだけれどね。私がデバイスを持つ理由は……耕二あなたの隣に立ちたかったから…」

 

「一番になれなくてもいい。相手より劣っていてもいい。私が勝てなくても…

耕二がきっと勝つ。」

 

「私は耕二が持つ手札を増やせればいい。」

 

「………」

 

「……惚れた?」

 

ふふっと微笑むアリサ。

 

「ばっ、馬鹿野郎!?ふ、不覚にもじ~んと来ただけなんだからね!!」

 

あ、危なかった……今、アリサに目を奪われていた。落ち着け。

 

Noロリータ。Noタッチ。ぺったん娘は少女であって、女の子ではない。

 

よし、お、落ち着いたぞ。

 

「それにね。私は才能がない。だから器用貧乏にならざるを得ない。」

 

「……才能ね。まぁ、にしても諦めるのは早いだろう。」

 

「難しいとは思うけど、アリサ。お前なら……一番になれる。誰にだって勝てると思うけどな」

 

その言葉にアリサは驚いたよう顔をした後。

 

「そうね。耕二が言うならもうちょっと頑張ってみるわ」

 

 

 

そして、今年の春の事である。

 

戦う能力をある程度、身に着けたアリサ。そして、元々戦う力を持っていた俺。

 

そんな俺達に足りない実戦経験を積ませる為にドクターJが出した案がこのダンジョン攻略だ。

 

このダンジョンはドクターJが昔からデバイス作成の為に利用していた素材採集場所である。

 

此処でしか手に入らない部品もあり、管理局でドクターJが高名を馳せたのも、その技術力も大きいがやはり、特殊な素材を使いこなしたことも大きいだろう。

 

このダンジョンを使えば、実戦経験を積むこともでき、またデバイスの素材も手に入る。一石二鳥……

 

そんなこんなで俺とアリサはダンジョン攻略を開始する事になったのだ。

 

 

さて、このダンジョン……破邪の迷宮だが

入り口付近に転移魔方陣があり、一度行った事がある階層に転移することが出来る。帰りも同じ……まぁ、殆どリレミトを使うのだが。まぁいい、そんな便利機能が付いている。

 

始め、このダンジョンの名が破邪の迷宮と分かった時は如何しようかと思った。

 

その理由は、ダイの大冒険のアバン先生である。

 

破邪の洞窟に潜っていた先生は、転移などと言った手段が無く、町に戻ることなく潜り続けた。

 

前半は良いだろう。後半はむしろ、敵との戦闘より、食糧不足、水不足、疲労など……サバイバルも要求されたに違いない。

 

断言しよう。現代っ子の俺達には無理だ。

 

この破邪の迷宮は各階層、階段を降りたところに魔方陣があり、そこにそれぞれの魔力紋……まぁ、人それぞれ違う魔力の形状……指紋みたいなものを登録する事が出来、次回からは各階層の魔方陣に乗ると、

各個人ごとに登録済みの魔方陣へと転移できるようになるのだ。

 

まぁ、そんな感じでここ最近、毎週土日の朝から夕方まで破邪の迷宮を踏破しているという訳だ。

 

さて、此処破邪の迷宮だが、出てくるモンスターはドラクエで出てきたものから、見覚えのないようなものまで豊富に出てくる。

 

そして、お約束のように各階層にはボス部屋があり、ボスを倒さないと次回層へは進めなくなっている。

 

さらにこの迷宮の最大の特徴だが……

 

古今東西……ありとあらゆる場所での希少な素材、そして失われた技術……ロストロギアが見つかるのだ。

 

理由は不明。ドクターの仮説では何らかの形で時空を漂流していたロストロギアが最終的に流れ着くのが此処、破邪の迷宮なのではないかとの事だ。

 

「じゃ、行きましょうか?今日はこの階層を踏破して帰りましょ」

 

「そうするか……」

 

アリサの言葉にそう答えると俺たちは奥へと進んでいく。

 

 

ジュエルシード事件は完全になのはちゃん達に丸投げした感じだ。

 

あの転生者トリオは此処の所、事件が始まったというのに目立った動きを見せない。

 

銀髪君はデバイスが壊れた。

 

金髪君は戦う手段を持たない。

 

アチャ男は……あれ?なんで動かないんだろう。

 

前者二人は分かる。今の状態でしゃしゃり出て行っても役に立たない。

 

でもアチャ男は何故だろう。

 

あの日……ジュエルシード事件の幕開けとなった夜。

 

次の日はアチャ男は学校を休み。

 

その次の日には登校していたのだが……いや~あれは凄かった。

 

教室で銀髪君と顔を合わせるなり、ふっ。っと勝ち誇った顔をする銀髪君。

 

そして、あの決着に納得がいかなかったのだろう。

 

「こ、この…卑怯者め!恥を知れ!!」

 

叫びながら銀髪君に殴りかかるアチャ男。

 

突如始まった度付き合いに教室内は騒然とした。

 

とはいっても、互いに子供。ポカポカと殴り合うレベルの喧嘩だったが。

 

まぁ、その後は当然の如く担任の先生にコッテリと絞られていたようだが。

 

……自粛しているのだろうか?

 

そんな考え事をしながら歩いていると、突如天井から落ちてきたスライムに反応が遅れ、

 

アリサがそのフォローをしてくれたのだが…

 

「何やってるの!!」

 

怒られた。っと、そうだな。考えるのは後だ。

 

今は、この階層の攻略の事を考えよう。

 

とりあえず、その後は問題なくその階のボスを倒して、今日の冒険は終わった。

 

 

 

――Side ???

 

 

「はぁ、はぁ、クソ!!」

 

ジュエルシード事件は始まっている。

 

何とか原作に介入しようとしているんだけど……

 

「ど、何処にいるんだよ。高町さん……」

 

俺は主人公である高町なのはを探して、町中を歩き回っていた。

 

「くそ!こんな事ならもっとちゃんと原作を見ておくんだった。」

 

転生してから十年近くたつ。

 

大体の原作の話の流れは覚えているが、それも重要所だけだ。

 

何処で何が起きていたか…場所までは覚えていない。

 

唯一覚えているのは温泉と、月村さんの家でイベントがあった事なんだけれど……。

 

どちらもまだ起きていない。

 

一度、高町さんの家で待ってみようかと思ったんだけれど……。

 

翠屋ならともかく、自宅の場所を知らない。

 

ならば、翠屋から後を付けてみようとした事もあったが…。

 

高町さんのお兄さんに見つかった。

 

その場は何とか誤魔化したけれど……もうこの手は使えない。

 

……あいつ…あの卑怯者の持っていたあの掃除機みたいなやつ。

 

あれはデバイスだろうか?

 

あれなら魔力の反応とか探査できるんじゃないか?

 

…思い返しただけで腹が立ってくる。

 

あいつの口車に乗ったせいで俺は負けた。

 

詠唱も後少しだったのに。

 

……ふぅ、落ち着け。いいじゃないか早い段階で欠点が分かっただけで。

 

そうだよな、考えてみればあんなに長い詠唱を無防備で唱えてただけじゃ、邪魔されるよな。

 

しかも相手が効果を知っている転生者なのだから余計だ。

 

取りあえず、詠唱を唱えつつ、投影だけで立ち回る方法を考えないとな。

 

後あれだ、今のままじゃ決め手に欠ける。

 

俺の攻撃は当たってたんだ。あれが文房具じゃなくて…もっと……。

 

「そうか!あれなら行けるかもしれない。」

 

高町さんを探すのをひとまず中断し、俺は走り出した。

 

目的地は、ケインズホーム……大手ホームセンターだ!!

 

 

 

――Side ???

 

「くそっ、やっぱり駄目か!!」

 

がしゃっと床に掃除機のようなデバイスを放り投げる。

 

……ヤバい床へこんじゃったかな。い、いや、きっと大丈夫だ。

 

確認するのが怖かったのでそのまま放置し、ベットに倒れこむ。

 

「ガムテープじゃやっぱり駄目か…」

 

あの夜。咄嗟にあいつの使っていたデバイスを持って帰ってきたものの。

 

ガムテープで亀裂部分を補修とか色々してみたけど、やっぱり動かない。

 

こうなったら駄目もとで分解するしか……でもなぁ。

 

デバイスの仕組みなんてわかんねぇよ。

 

「やっぱり、参考にするならあっちのエミヤもどきかなぁ」

 

同じアーチャーだし。

 

あの夜もそうだ。もし、捨てられていなかったら僕が勝っていた筈だ。

 

そうか、大きいゴミだから。捨てられちゃうんだ。

 

もっと小さい。隠せるくらいの……。

 

それでいて、文房具なんかより威力がある物を……

 

考えろ……そして次こそは見せつけてやるんだ。

 

もう無視なんかさせない。

 

 




転生者達の強化フラグ。

誰かはわかるよね?

出て来てない最後の一人は、対峙した時に真価が問われる所謂びっくり箱扱い。

いつもより増して筆が進まん進まん。

気晴らしに思いついた恋姫のネタ小説でも書こうかなぁ。
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