たった三人の財団職員はキヴォトスで何をするのか? 作:Bar_00
なんかブルアカ要素が薄いので連チャン投稿です。
日付不明
おはよう。まだいい朝だ。天候も悪くないし、今日は少し活動的になれそうだ。だが、自分の計画を考えると、自問せざるを得ない。「私は正気か?」と。治安の悪い地域を渡り歩き、
目的は、ミレニアム製の高性能なパソコンや通信機器を手に入れること。ついでに生活棟のネットワーク契約も整える必要がある。現状では、財団の非常用信号を受信することはできても、送信はできない。スマホからでも送信は可能だが、電波が弱すぎるうえ、敵対勢力に逆探知されてハッキングされる可能性もある。
昨日得た”臨時収入"もあるが、これをすべて通信機器に費やすつもりはない。生活費に回さなければならない分もある。
目標は、必要な資金を確保した上で、強力な通信機器を用いて財団の非常用信号を送信することだ。もし、発信されている信号の送信者が本物の財団職員であれば、何かしらの返信が期待できるだろう。
ただし、ここで発信源が特定されることは避けたい。リスクを最小限に抑えるため、遠く離れた公園で信号を発信するつもりだ。
記録終了
日付不明
ミレニアム製の通信機器を手に入れた。サイズはリュック一つ分だが、機能性は高そうだ。それに加えて、パソコンも購入。今のところ計画は順調に進んでいる。
今はカフェに座っている。この街のカフェは、どこか異質な雰囲気でありながらも居心地がいい。学生が多く、落ち着いた雰囲気が漂っているのも手伝っている。飲み物を注文し、機器のチェックをしている間に少しリラックスできた気がする。
ネットワーク契約はまだ済んでいない。これが数十分後の次なる目標だ。こういう契約は何年経っても緊張する。この契約が完了すれば、いよいよWebブラウザを閲覧できる環境が整うことになる。だが、問題はないだろうか?この街で契約を進めること自体が、リスクを伴っているのではないかと考えてしまう。
慎重に進めよう。この場所の穏やかさに惑わされることなく。
P.S.
あるカツアゲ犯からバイクを”快く”貰った。財布の中身に手を出さない代わりに。もちろん記憶は消しておき、ステッカーなどは剥がしておく。自分勝手ですまんな、バイクも君も両思いだったろうに。
しかしバイクで
記録終了
日付不明
現在、公園にいる。
通信機の準備は万端だ。アンテナの角度を何度も調整し、すべて良好と判断した。この通信機がどれほどの精度で送信を行えるか、いよいよ試す時が来た。
ヒイロの反ミーム効果が公園周辺の人々の認識を鈍らせているおかげで、このエリアは驚くほど静かだ。これまでのところ、誰も私に近づく気配はない。計画通りだ。
これより財団の非常用信号に向けて、応答信号を送信する。観察したところ、相手側からの信号は3時間ごとに送られているようだ。次の送信は15:00頃と推測される。それまでにこちらの信号を送り、返事を待つ。だが、もし次の信号が送られてこなかった場合、しばらく様子を見ることにする。
待ち時間を有意義に使うために、「キヴォトス完全地理」と「月刊学園特集」という2冊を持参した。前者はこの世界の地理や学園の配置を理解するためのもので、後者はこの社会の文化や仕組みを知るための情報源として役立ちそうだ。通信の結果を待ちながら読むには、適した材料だろう。
P.S.
カツアゲ犯から”貰った”バイクは近くに隠してある。万が一、逃げる必要が生じた際にはすぐに使える状態だ。だが、逃げ出す必要がない展開を願う。
そして、通信の向こうが本当に正規の財団職員であることを祈る。
記録終了
日付不明
信号が来た。
こちらから応答信号を送信中だ。相手が正規の財団職員かどうか、これから財団周波数通信に切り替え、確認を行う。
慎重に進める。
記録終了
日付不明
どうやら交信は上手くいったようだ。
相手は「Lisa.aic*1」と、一人の職員だという。Lisa.aicがなぜその職員と行動を共にしているのかは不明だ。問いただしてみたが、あちらは巧みに話をはぐらかした。こちらを警戒している様子も窺える。懸命な判断だろう。
私も最低限の情報のみ身分を明かした。結果として、あちらも孤立していることが判明した。
現状についての議論では、私たちは「再構築シナリオが発生した」という見解に同意した。ただし、私が収集した天体のデータ群についてはまだ共有しない。信頼関係を築くには時間が必要だ。財団の理念を正確に言えるだけじゃあ不安が残る。
これから直接会うことにする。場所はD.U.のある公園、時間は16:30だ。
少し時間があるので、武器を調達しておくつもりだ。念のためだが、何が必要になるかは考える必要がある。
記録終了
日付不明
入手した武器について記録しておく
•ハンドガン
•仕様: PMM弾頭対応の強化機関部を搭載。装弾数は20発に拡張済み。
•弾薬: PMM高速徹甲弾。クラスⅢAのアーマーを容易に貫通する高威力仕様。
•特徴: 火力優先の「ゲテモノ」。弾薬節約の意識が求められるが、非常時には頼れる相棒。
•ナイフ
•用途: 奇跡論儀式用の特別なナイフ。
•訓練: クレフから基礎と応用技術を叩き込まれている。切断、投擲、防御において多様な場面で使用可能。
•備考: 儀式用として使う際のメンテナンスが必要。汚れや損傷は避けたい。
新規入手品
•フラッシュグレネード
戦闘を避けるための撤退用や、不意打ちとしての活用を想定。数発所持。
•グレネード
通常爆発タイプ。緊急時に使用する予定で、直接的な脅威を排除する目的。恐らくだが相手がキヴォトス人なら破片の飛散を目的としたタイプは効果が薄いはずだ。数発所持
クロスボウについて
•クロスボウは武器屋になかった。消音性が好ましいのだが。やむを得ずリストから外す。代替品として閃光弾とグレネードを多めに確保。
これで戦闘の最低限の準備は整ったが、予想外の事態に備えた柔軟な対応が必要だ。これ以上の武器購入は資金や周囲への警戒を考慮し、現段階では控える。キヴォトスの武器価格はかなり安い。おかげにかなりの数が手に入った。公園では持ち歩いていた白衣を着ておく。
メモ:自販機でもグレネード類や弾薬は売っているが、武器屋の方が安い。
記録終了
日付不明
ヒイロの薄い反ミームが公園全体を覆っている。現在、この場所には誰一人いない。反ミームの効果により、どんな人間も無意識にこの場を避けるようになっている。もちろん件の財団職員も、だ。最も効果が弱いクラスW記憶補強剤でも突破できるレベル。
もっとも、私はこれが必要だと考えている。今回接触する相手は、Lisa.aicと職員一名。相手が正規の財団職員で、AICまで同行しているのなら、この程度の反ミーム効果を突破できないわけがない。それができなければ信頼性に疑問を持つしかないのだ。
突破してくれなきゃ困る。
記録終了