ドラゴンボール 転生したらベビーだった件   作:桂ヒナギク

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12.ベビー、怒涛の反撃

「何だその姿は!?」

 俺の姿に驚き戸惑うミュー。

「私は人造人間、21号よ」

「私はそんなの作った覚えはない!」

 そういうのはゲロだった。

「知らないわ、そんなの」

 キャラまで変わってしまうのか。別にいいけど。

「狼狽えるな、超17号。お前に敵う相手などいないということを見せてやれ」

 俺は超17号に急接近すると、乱打を浴びせた。

 超は17号はよろめきながら後ずさる。

 効いてるぞ。

「何をしている超17号?」

 超17号の反撃を受け止め、後方へ放り投げる。

「気功波でも放って一気に消し飛ばしたらどうだ?」

「ふん。貴様の魂胆はまるわかりなのよ。大方、超17号には気功波を吸収させてパワーアップさせる機能でも盛り込んであるんでしょう?」

「な、なぜわかった?」

「お見通しよ」

 何もかもを知っている、とは口が裂けても言えない。

「ならばこれでどうだ?」

 ミューが超17号に向かって気功弾を連射する。

「させるか!」

 気功弾を先回りして全て撃ち落とした。

「おのれー!」

 俺は超17号にラッシュ攻撃を浴びせ、体力を削っていく。

「はあ……はあ……」

 息切れをする超17号。

 そこへ、ボロボロの18号がやってくる。

「やっと追いついた……」

「18号……」

「あんた、よくもクリリンを殺したね」

「クリリン殺されたの?」

 18号が気功弾を連射し始めた。

「やめて18号!」

 超17号が、18号の気功弾を吸収してパワーアップを果たす。

 あ?

 俺は超17号を注視した。

 そうか、あいつアニメの通りだ。吸収中は動けないんだ。

「でかしたわ18号。そのまま続けてな!」

 俺は超17号の腹部に、見様見真似で龍拳を叩き込んだ。

 超17号の腹部に大穴が開く。

 俺は振り返り、強力な気功波をお見舞いした。

「ぐわあああああ!」

 超17号は爆裂霧散した。

「あとはあんたちよ」

 俺は、ゲロとミューの方を向いた。

 二人は焦りながら、その場から逃げようとしていた。

「逃がさないわよ!」

 俺は、二人に向けて、特大の気功波をお見舞いした。

「うわあああああ!」

「ベビー、貴様のことは絶対に忘れんぞおおおおおお!」

 18号が俺の横についた。

「ベビー様なんですか?」

「そうだよ」

 俺は21号の姿から元に戻った。

「パン!」

 俺はパンを探す。

「パーン!」

 地上に横たわるパンを見つけた。

「パン、しっかりするんだ」

 目を開けるパン。

「べ、ベビー様……、私、ベビー様にとって、足手まといでしょうか?」

「そんなことないよ」

「ベビー様……、私、死にたくない……」

「すぐに何とかしてやっから黙ってろ」

 俺はパンの体内へ徐に入り込んだ。

 覚束ない足取りで立ち上がり、カリン塔へ移動した。

「緊急事態なんだ。仙豆をくれ」

「お前さん、そんな状態でよくもまあこんなところへ来ただぎゃあ」

 そういうのはヤジロベーだった。

「仙豆をくれ……」

「そのツボに入ってる。いくつか持ってけ」

 俺はツボの中から仙豆を取り出した。

 一粒食べると、パンの傷が治って体力が回復した。

 俺はパンの体から離脱する。

「お、お前さん、着ぐるみ来とったべか?」

「着ぐるみじゃないわよ」

「しゃ、喋ったぎゃ?」

「パン、痛みはどうだ?」

「大丈夫です」

「そうか」

「ベビー様が治してくれたんですか?」

「これを食べさせたんだ」

 俺は仙豆をパンに見せた。

「これは?」

「仙豆と言ってな。どんな傷でも治し、体力も回復してくれる不思議な豆だ」

「ありがとうございます。ベビー様には感謝してもしきれません」

「元気になったところで、戻ろうか」

「でも、遊園地ボロボロになっちゃいました」

「そんなのどうだっていい。俺はパンさえ無事でいてくれれば」

「ベビー様……」

 パンが頬を赤らめる。

「さあ、帰ろう?」

「はい」

 俺とパンは帰路に就く。

 

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