「何だその姿は!?」
俺の姿に驚き戸惑うミュー。
「私は人造人間、21号よ」
「私はそんなの作った覚えはない!」
そういうのはゲロだった。
「知らないわ、そんなの」
キャラまで変わってしまうのか。別にいいけど。
「狼狽えるな、超17号。お前に敵う相手などいないということを見せてやれ」
俺は超17号に急接近すると、乱打を浴びせた。
超は17号はよろめきながら後ずさる。
効いてるぞ。
「何をしている超17号?」
超17号の反撃を受け止め、後方へ放り投げる。
「気功波でも放って一気に消し飛ばしたらどうだ?」
「ふん。貴様の魂胆はまるわかりなのよ。大方、超17号には気功波を吸収させてパワーアップさせる機能でも盛り込んであるんでしょう?」
「な、なぜわかった?」
「お見通しよ」
何もかもを知っている、とは口が裂けても言えない。
「ならばこれでどうだ?」
ミューが超17号に向かって気功弾を連射する。
「させるか!」
気功弾を先回りして全て撃ち落とした。
「おのれー!」
俺は超17号にラッシュ攻撃を浴びせ、体力を削っていく。
「はあ……はあ……」
息切れをする超17号。
そこへ、ボロボロの18号がやってくる。
「やっと追いついた……」
「18号……」
「あんた、よくもクリリンを殺したね」
「クリリン殺されたの?」
18号が気功弾を連射し始めた。
「やめて18号!」
超17号が、18号の気功弾を吸収してパワーアップを果たす。
あ?
俺は超17号を注視した。
そうか、あいつアニメの通りだ。吸収中は動けないんだ。
「でかしたわ18号。そのまま続けてな!」
俺は超17号の腹部に、見様見真似で龍拳を叩き込んだ。
超17号の腹部に大穴が開く。
俺は振り返り、強力な気功波をお見舞いした。
「ぐわあああああ!」
超17号は爆裂霧散した。
「あとはあんたちよ」
俺は、ゲロとミューの方を向いた。
二人は焦りながら、その場から逃げようとしていた。
「逃がさないわよ!」
俺は、二人に向けて、特大の気功波をお見舞いした。
「うわあああああ!」
「ベビー、貴様のことは絶対に忘れんぞおおおおおお!」
18号が俺の横についた。
「ベビー様なんですか?」
「そうだよ」
俺は21号の姿から元に戻った。
「パン!」
俺はパンを探す。
「パーン!」
地上に横たわるパンを見つけた。
「パン、しっかりするんだ」
目を開けるパン。
「べ、ベビー様……、私、ベビー様にとって、足手まといでしょうか?」
「そんなことないよ」
「ベビー様……、私、死にたくない……」
「すぐに何とかしてやっから黙ってろ」
俺はパンの体内へ徐に入り込んだ。
覚束ない足取りで立ち上がり、カリン塔へ移動した。
「緊急事態なんだ。仙豆をくれ」
「お前さん、そんな状態でよくもまあこんなところへ来ただぎゃあ」
そういうのはヤジロベーだった。
「仙豆をくれ……」
「そのツボに入ってる。いくつか持ってけ」
俺はツボの中から仙豆を取り出した。
一粒食べると、パンの傷が治って体力が回復した。
俺はパンの体から離脱する。
「お、お前さん、着ぐるみ来とったべか?」
「着ぐるみじゃないわよ」
「しゃ、喋ったぎゃ?」
「パン、痛みはどうだ?」
「大丈夫です」
「そうか」
「ベビー様が治してくれたんですか?」
「これを食べさせたんだ」
俺は仙豆をパンに見せた。
「これは?」
「仙豆と言ってな。どんな傷でも治し、体力も回復してくれる不思議な豆だ」
「ありがとうございます。ベビー様には感謝してもしきれません」
「元気になったところで、戻ろうか」
「でも、遊園地ボロボロになっちゃいました」
「そんなのどうだっていい。俺はパンさえ無事でいてくれれば」
「ベビー様……」
パンが頬を赤らめる。
「さあ、帰ろう?」
「はい」
俺とパンは帰路に就く。