俺はブルマの自宅の前に集めたドラゴンボールを広げた。
「いでよ、神龍! そして願いを叶えたまえ!」
しかし、反応がない。
「どうして神龍が出ないんだ?」
その時に、ドラゴンボールにひびが入り、怪しい煙が立ち込めるのと同時に、悪そうな青い龍が現れた。
「お前、神龍なのか? 願い、叶えてくれるんだよな?」
「嫌だね。俺様はお前たちの願いを叶えるたびにたまったマイナスエネルギーで産まれた邪悪龍だ。これからは俺たちの好きなようにやらせてもらう」
青い龍はそう言い残すと、ドラゴンボールの中に戻って、七方に飛び散った。
「ちょっと今の何なのよ?」
と、ブルマ。
「邪悪龍だとか抜かしていたな」
「要するに、その邪悪龍からドラゴンボールを取り返せば全て解決ってことじゃないの」
というのはパンだった。
「しかし、DB4649T2006RSはどこにいるんだ?」
「そういえば、ギルいませんね。いつもならギルルルルル、パン危険とか叫んで出てくる思うんですけど」
「ギルってこれですか?」
と、悟天が何かの残骸を持ってやってきた。
「ぎ、ギル!」
パンがギルに駆け寄る。
「壊れちまってるな」
「ギル……」
パンが涙を垂らす。
「トランクス、ギルを直してやれ」
「やってみます」
トランクスがギルの残骸を持って家に入っていった。
俺は邪悪龍の気を探知する。
だが、気を消してるのか、見つけることはできなかった。
ドラゴンレーダーが使えるようになるまで、邪悪龍探しはお預けだった。
「ベビー様、私も超サイヤ人になりたいのですが」
ブラが言う。
「なればいいんじゃねえ?」
「なり方がわからないのですが」
「背中にぞわぞわを集中させるようなイメージだよ」
「背中にぞわぞわ?」
ブラがなんとなくでやってみると、超サイヤ人への変身が成功した。
「こ、これが超サイヤ人……」
超サイヤ人を解くブラ。
「はあ……はあ……。結構、負荷がかかりますね」
その時、悟空とベジータがウイスに連れられて戻ってきた。
「あ、おじいちゃん」
「地球が大変なことになってるってウイスさんが教えてくれてよ。修行を切り上げて急いで戻ってきたんだ」
「戻ったところ悪いんだが、邪悪龍ってのを探して倒してきてくれないか」
「なんだ、邪悪龍って。強いんか?」
「ああ、強い。特に
「オラ、ワクワクしてきたぞ」
「任せたぞ」
「そんじゃあ、ちょっくら行ってくる」
悟空は当てもなくどこかへ飛び立った。
「ベジータ、ちょっと来い」
「はい、なんでしょうか?」
俺はベジータを人気のない場所へ連れて行った。
「お前、少しはブルマが可哀想だとは思わないのか?」
「何がですか?」
俺は頭を抱えた。
「ブルマ、お前がいなくて寂しがってたぞ」
「ブルマは気が強い女です。寂しがるとは思いません」
だがな……。
俺にはしおらしい姿を見せていたがな。
「いいかベジータ。お前も人の親なんだ。少しは父親らしいところを見せたらどうなんだ?」
「父親らしいところ、ですか」
「ああ」
じゃあな、と俺はその場を後にする。