ドラゴンボール 転生したらベビーだった件   作:桂ヒナギク

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18.新破壊神の就任式

 某日の朝。

 俺は窓から差し込む太陽光で目を覚ました。

 同じベッドの横には、真っ裸のパンが気持ちよさそうに眠っている。

 誰がどう見ても、ゆうべはおたのしみでしたね、である。

「うーん……」

 パンが目を覚す。

「あ、そのまま寝ちゃったんだっけ」

 パンが服を身に着ける。

 俺もスーツを着け、装甲を上から被った。

 寝室を出て、リビングに。

 ビーデルとチチが朝食の準備をしている。

 悟空はまだ寝ているようだった。

「おはよう、ママ、おばあちゃん」

 ビーデルとチチが、「おはよう」と返す。

「あ、ベビー様もおはようございます」

「ああ、おはよう」

 俺は玄関へと向かう。

「ベビー様?」

「なんだ?」

「朝食も食べずにどちらへ?」

「表に出るだけだ」

 そう言って扉を開けると、ウイスとビルスがいた。

「うお!?」

 びっくりして飛び退く俺。

「お前たちか」

「お迎えにあがりましたよ、ベビーさん」

「近日なのか?」

「ええ」

 ビルスがくんくんと朝食の匂いを嗅ぐ。

「何か美味しそうな匂いがするが」

「これから朝食だ」

「朝食とな?」

「朝ごはんのことですよ、ビルス様」

 と、ウイスが説明する。

「わかってるよ!」

 その時、ビルスの腹が鳴った。

「僕にも食べさせてくれないか?」

「ということらしい。構わんか?」

「ベビー様のお友達なら構いませんよ」

 チチの一言に、「誰がお友達だ!」と、突っ込む。

「なんか賑やかでいいですね、お義母さん」

 朝食が出来上がり、悟空も起きてきたところで、全員で食事をとった。

「さて、お腹も膨れたことですし、そろそろ行きましょうか」

「そうだな」

「ベビー様、どこか行くんですか?」

 パンの問いに俺は答える。

「破壊神の就任式に行くんだ」

「就任式?」

「ああ。どうやら、次の破壊神にならなきゃいけないらしい」

「私もおそばで見させてほしいです」

「と、言ってるが?」

 俺はウイスに聞いた。

「構いませんよ。なんなら、みなさんで行きますか?」

「おい、ウイス! 勝手に決めるな!」

 と、ビルス。

「あら、いいじゃありませんか。賑やかで」

「ふん! 好きにしろ」

「では」

 ウイスが杖で全員を四角い空間で囲み、就任式を行う会場へと移動した。

「ウイスさん、ここは?」

「全王様の玉座になります」

 この世界にも全王がいるのか。

「全王様ってなんだ?」

「悟空、お前は静かにしていろよ」

 扉が開き、一同は中に入る。

 警備員が俺以外を止める。

「付き添いの方はここまでです」

 俺は全王の前に移動する。

「僕は全王。初めましてなのね」

「初めまして」

 ではない。アニメで何度も見ている。

「君がベビーなのね?」

「はい、そうです」

「この度は、破壊神就任、おめでとうなのね」

「ありがとうございます」

「……………………」

「……………………」

「どうしたのね?」

「いえ。もういいのですか?」

「僕は挨拶は終えたのね。戻っていいのね」

「いや、でも、なんか破壊神免許証とかそういうのがあるのかと思ってましたが」

「別にないのね」

「そうですか」

 俺はお辞儀をすると入り口の方へ戻る。

 扉が開き、俺たち一行は外に出る。

「ベビーさん、拠点は地球のままでよろしいですか?」

「うん? ああ、構わないぞ」

「わかりました。では、みなさんを地球に送ります」

 ウイスが四角い空間で俺たちを囲んで地球に戻る。

「ウイス、そう言えばベジータは最近なにしてんだ?」

 俺はずっと確認したかったことをウイスに訊ねた。

「ベジータさんですか?」

「それ、オラも気になってたんだよウイスさん!」

「例の場所で修行してますよ。そろそろ組み手相手が欲しかったところですが」

「じゃあ先にオラをそこに連れてってくれよ!」

「よろしいですか、ベビーさん?」

 やれやれ。

「好きにしてくれ」

「わかりました。では、ビルス様……いえ、もう神じゃないですね。ビルスさんの星へ行きましょう」

「ウイス、慣れないから今まで通りに呼べ」

「わかりました」

 俺たちはビルスの星に向かった。

 ビルスの星では、ベジータが一人トレーニングをしている。

「よお! ベジータ!」

「カカロット!?」

 振り返るベジータ。

「そろそろ組み手相手が欲しいころではありませんか?」

 と、ウイスが言う。

「ああ、そうだ」

「では、悟空さんだけ置いて、みなさんを地球に送りますね」

「ビルス様もついていくんか?」

「んー、僕も残ろうかなあ」

「そうですか? では、お二人とも置いていきます」

 悟空とビルスを残し、俺たちは地球に向かった。

 

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