俺はベジータベビーと対峙する。
両者ともにらみ合いながら様子を見ている。
「来ないのか?」
挑発するベジータベビー。
俺はベジータベビーの懐へ一瞬で潜り込んだ。
「ぐわ!」
不意打ちを受けたベジータベビーが態勢を崩す。
「だだだだだ……!」
俺はベジータベビーに乱打を浴びせた。
怯むと同時に後退していくベジータベビー。
「はあ!」
渾身の蹴りがベジータベビーを吹っ飛ばす。
「前に会った時より腕を上げてるな? だが、強くなったのはお前だけじゃないぞ」
ベジータベビーがスーパーベビーに変身した。
「もう一段階変身できるだろう?」
「ほおう。ならば見せてやろう。最強の肉体を手に入れたこの俺の力を」
スーパーベビーがスーパーベビー2に更なる変身をした。
「この俺様に勝てると思うなよ!」
「ふん。ほざけ。貴様に負ける俺じゃねえわ」
「くたばっちまえ!」
ベビーが組んだ両手で俺の頭を殴りつけてくる。
「ぐお!」
痛恨の一撃。俺は地面に叩きつけられた。
ベビーが右足で俺を蹴って転がす。
「貴様も俺のしもべになるなら、赦してやってもいいがな」
「しもべ? 神様がか?」
「何を言ってるんだ?」
「俺はな、ちょっと前に神様の地位を授かったんだ。破壊神というの名の神の座をな」
「は、破壊神だと?」
「先代のビルスから引き継ぎ、今は俺がこの第七宇宙の破壊神だ!」
「お前、ビルス様を知っているのか?」
「まあ、ガチンコ勝負をした仲だからな」
「ガチンコ勝負だと? この俺様ですら足元に及ばなかった相手が、貴様など相手になるはずがないだろう?」
「そうかな? とも限らないぜ。見せてやるよ、俺の能力」
超サイヤ人4に変身したパンが、俺の元までやってくる。
俺はパンの体に入ると、限界以上の力を引き出した。
俺の目にも留まらぬ攻撃が、ベビーに炸裂する。
「ぐわあああああ!」
ベビーは後方へと吹っ飛んでいく。
俺はベビーの背後に瞬間移動をし、反対方向へと蹴り飛ばすと、更に先回りをして組んだ両手で水中へと叩き落した。
ボロボロになったベビーが水中から徐に姿を現し、俺の前に浮かび上がってくる。
「メス猿の体の方がベジータより強そうだな。貴様をその体から追い出し、奪い取ってやる」
「できるものならな」
「なめるんじゃねえ!」
ベビーが気功弾を放ってきた。
俺は気功弾を弾き飛ばす。
「気はこうやって使うんだ!」
俺はベビーに手のひらを向けると、気合で吹っ飛ばした。
「ぐわあああああ!」
岩壁にめり込むベビー。
すまんなベジータ。
俺は両手を上空に掲げ、リベンジデスボールを放った。
「なに!?」
ベビーがリベンジデスボールを押さえる。
「くっ……こんなもの……!」
ベビーがリベンジデスボールを押し返す。
「嘘だろ!?」
跳ね返されたリベンジデスボールを真に受けた俺は、爆風で勢いよく吹っ飛ばされ、地面に落下した。
「くっ……」
うつ伏せの状態から、仰向けになる。
このままでは、パンの身が持ちそうにない。
腕組をしたベビーが俺を見下ろしている。
「フハハハハ!」
「何がおかしい?」
「貴様、よくそれで破壊神を名乗れたな?」
「なんとでも言え」
パンの超サイヤ人4が解ける。
「エネルギー切れか……」
「エネルギーの切れたサイヤ人はいらん。貴様もろとも吹き飛ばす」
ベビーがリベンジデスボールを放ってくる。
パンが最後の力を振り絞って、俺を離脱させた。
「パン!?」
「逃げてください」
「だが、パンが」
「あなたのために死ねるのなら、私は喜んで死を受け入れましょう」
「お前を逝かせるわけにはいかねえ!」
パンがネックバックで起き上がり、リベンジデスボールを受け止める。
「今のうちに逃げてください!」
「パン!」
パンがリベンジデスボールの圧力に耐えきれず、地面へと沈んでいく。
だが、パンは徐々にリベンジデスボールを押し返し始める。
「なに!?」
驚き戸惑うベビー。
「かーめーはーめー波!」
パンのかめはめ波がリベンジデスボールを押し返す。
「し、しまっ……!」
ベビーがベジータの体から離脱した。
「待て!」
俺はベビーを追う。
ベビーはこの
宇宙船が猛スピードで飛び立つ。
そこへ、超サイヤ人ゴッドの悟空が現れる。
「そろそろだな」
悟空が両手を腰の横に構える。
「かー……めー……はー……めー……波ー!」
悟空が両手を前に突き出し、気功波を宇宙船に向けて放った。
宇宙船は気功波に押し出され、太陽へと落下していく。
ベビーの断末魔のような悲鳴が聞こえる……ような気がした。