ドラゴンボール 転生したらベビーだった件   作:桂ヒナギク

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21.復讐鬼の最期

 俺はベジータベビーと対峙する。

 両者ともにらみ合いながら様子を見ている。

「来ないのか?」

 挑発するベジータベビー。

 俺はベジータベビーの懐へ一瞬で潜り込んだ。

「ぐわ!」

 不意打ちを受けたベジータベビーが態勢を崩す。

「だだだだだ……!」

 俺はベジータベビーに乱打を浴びせた。

 怯むと同時に後退していくベジータベビー。

「はあ!」

 渾身の蹴りがベジータベビーを吹っ飛ばす。

「前に会った時より腕を上げてるな? だが、強くなったのはお前だけじゃないぞ」

 ベジータベビーがスーパーベビーに変身した。

「もう一段階変身できるだろう?」

「ほおう。ならば見せてやろう。最強の肉体を手に入れたこの俺の力を」

 スーパーベビーがスーパーベビー2に更なる変身をした。

「この俺様に勝てると思うなよ!」

「ふん。ほざけ。貴様に負ける俺じゃねえわ」

「くたばっちまえ!」

 ベビーが組んだ両手で俺の頭を殴りつけてくる。

「ぐお!」

 痛恨の一撃。俺は地面に叩きつけられた。

 ベビーが右足で俺を蹴って転がす。

「貴様も俺のしもべになるなら、赦してやってもいいがな」

「しもべ? 神様がか?」

「何を言ってるんだ?」

「俺はな、ちょっと前に神様の地位を授かったんだ。破壊神というの名の神の座をな」

「は、破壊神だと?」

「先代のビルスから引き継ぎ、今は俺がこの第七宇宙の破壊神だ!」

「お前、ビルス様を知っているのか?」

「まあ、ガチンコ勝負をした仲だからな」

「ガチンコ勝負だと? この俺様ですら足元に及ばなかった相手が、貴様など相手になるはずがないだろう?」

「そうかな? とも限らないぜ。見せてやるよ、俺の能力」

 超サイヤ人4に変身したパンが、俺の元までやってくる。

 俺はパンの体に入ると、限界以上の力を引き出した。

 俺の目にも留まらぬ攻撃が、ベビーに炸裂する。

「ぐわあああああ!」

 ベビーは後方へと吹っ飛んでいく。

 俺はベビーの背後に瞬間移動をし、反対方向へと蹴り飛ばすと、更に先回りをして組んだ両手で水中へと叩き落した。

 ボロボロになったベビーが水中から徐に姿を現し、俺の前に浮かび上がってくる。

「メス猿の体の方がベジータより強そうだな。貴様をその体から追い出し、奪い取ってやる」

「できるものならな」

「なめるんじゃねえ!」

 ベビーが気功弾を放ってきた。

 俺は気功弾を弾き飛ばす。

「気はこうやって使うんだ!」

 俺はベビーに手のひらを向けると、気合で吹っ飛ばした。

「ぐわあああああ!」

 岩壁にめり込むベビー。

 すまんなベジータ。

 俺は両手を上空に掲げ、リベンジデスボールを放った。

「なに!?」

 ベビーがリベンジデスボールを押さえる。

「くっ……こんなもの……!」

 ベビーがリベンジデスボールを押し返す。

「嘘だろ!?」

 跳ね返されたリベンジデスボールを真に受けた俺は、爆風で勢いよく吹っ飛ばされ、地面に落下した。

「くっ……」

 うつ伏せの状態から、仰向けになる。

 このままでは、パンの身が持ちそうにない。

 腕組をしたベビーが俺を見下ろしている。

「フハハハハ!」

「何がおかしい?」

「貴様、よくそれで破壊神を名乗れたな?」

「なんとでも言え」

 パンの超サイヤ人4が解ける。

「エネルギー切れか……」

「エネルギーの切れたサイヤ人はいらん。貴様もろとも吹き飛ばす」

 ベビーがリベンジデスボールを放ってくる。

 パンが最後の力を振り絞って、俺を離脱させた。

「パン!?」

「逃げてください」

「だが、パンが」

「あなたのために死ねるのなら、私は喜んで死を受け入れましょう」

「お前を逝かせるわけにはいかねえ!」

 パンがネックバックで起き上がり、リベンジデスボールを受け止める。

「今のうちに逃げてください!」

「パン!」

 パンがリベンジデスボールの圧力に耐えきれず、地面へと沈んでいく。

 だが、パンは徐々にリベンジデスボールを押し返し始める。

「なに!?」

 驚き戸惑うベビー。

「かーめーはーめー波!」

 パンのかめはめ波がリベンジデスボールを押し返す。

「し、しまっ……!」

 ベビーがベジータの体から離脱した。

「待て!」

 俺はベビーを追う。

 ベビーはこの地球(ほし)に来るときに乗ってきた宇宙船に飛び込んだ。

 宇宙船が猛スピードで飛び立つ。

 そこへ、超サイヤ人ゴッドの悟空が現れる。

「そろそろだな」

 悟空が両手を腰の横に構える。

「かー……めー……はー……めー……波ー!」

 悟空が両手を前に突き出し、気功波を宇宙船に向けて放った。

 宇宙船は気功波に押し出され、太陽へと落下していく。

 ベビーの断末魔のような悲鳴が聞こえる……ような気がした。

 

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