時の巣。
「パンちゃん!?」
「俺だ」
「なんだ、コソット様か」
そこへ、トランクスが慌てた様子でやってくる。
「時の界王神様! 大変です!」
トランクスが俺を見る。
「パンちゃん?」
「この方は破壊神コソット様よ」
「コソット様? いや、そんなことより、大変なんです!」
「何が大変なのよ、トランクス?」
「いえ、実は……」
トランクスは言った。
コントン都にベビーが現れたのだという。
「ベビーが? あいつは悟空のかめはめ波で太陽に落ちたはずだ」
「それが、何者かが太陽に落ちる前にベビーを救出していたみたいなんです」
トランクスの言葉に、クロノアが真剣な表情になる。
「まずいわね……」
「ええ。ベビーは生物の体を乗っ取るだけでなく、卵で洗脳をしてしまう厄介な相手です」
クロノアが俺を見る。
「コソット様、ベビーを倒してくださるかしら?」
「ええ?」
「あなたしか頼れる人がいないのよ!」
やれやれ。
俺はコントン都へと駆けった。
ベビーの気を感じる。
「おーい!」
住民がこちらへやってくる。
「お前、サイヤ人か!?」
駆け寄ってきた住民は、パンの尻尾を見るや否や身構えた。
「戦うつもりはないんだけど……」
「問答無用! サイヤ人は皆殺しだ!」
住民が攻撃を仕掛けてくるが、俺はカウンターを浴びせて気絶させる。
「余計な時間くわせんなよ」
俺はベビーの元へ急いだ。
「ベビー!」
住民たちを洗脳しているベビーを見つけた俺は、やつの前に降り立った。
「貴様は孫 悟空の!」
ベビーが身構える。
「覚えててくれたのね」
俺はパンの声で言った。
「貴様の体を頂戴するぞ」
ベビーが懐に飛び込んでくる。
俺はベビーの攻撃をかわし、地面に叩き落とした。
「誰があんたなんかの!」
「……!?」
ベビーは気づいた。
「貴様、子猿ではないな?」
徐に立ち上がるベビー。
「ご名答だよ、ベビーくん」
「何者だ?」
俺はパンの体から抜け出した。
「なに!? どういうカラクリだ!?」
ベビーが俺の姿を見て驚いている。
正史のベビーか。
「お前に聞きたいことがある。どうやって助かった?」
「聞きたいのか?」
「答えは聞いてない」
「そうか。ならば知らなくていい!」
ベビーが近距離で放ってきた気弾を俺は弾き飛ばす。
「気はこうやって使うんだ!」
俺はベビーに手のひらを向け、気合いで吹き飛ばした。
「ぐわ!」
地面を転がるベビー。
「ぐっ……!」
痛みに顔を歪めながらベビーは立ち上がる。
「紛い物のくせにやるではないか」
パンが俺の前に移動する。
「コソット様、ベビーの相手は私がします」
「大丈夫なのか?」
「はい」
パンは気を解放して超サイヤ人4に変身した。
「ほう。貴様も習得していたのか」
「私が相手になるわ」
「よかろう。貴様の体をいただき、その体で悟空に復讐するとしようか」
「そう簡単に行くからしらね」
ベビーがパンに攻撃を仕掛けた。
パンは攻撃を受け流し、カウンターを浴びせる。
「ぐお!」
ベビーは吹っ飛び、岩壁にめり込む。
「おのれ!」
ベビーが気功弾を連射する。
パンはかわすが、一発だけ掠り、朴に傷ができる。
「ちょっとあんた! よくもレディの顔に傷をつけたわね!?」
パンがかめはめ波を放った。
ベビーはかめはめ波の中をすり抜けてパンに接近する。
「パン、気をつけろ!」
だが、俺の忠告も虚しく、パンは傷口から自身の体内へベビーの侵入を許してしまう。
「ぐっ!?」
苦痛に顔を歪めるパン。
ベビーはパンの意識を奪い取った。
「はああああ!」
ベビーがパンの気を吸収する。
「おい貴様! その体は俺のものだ! 出てこい!」
パンベビーは振り返り、俺に向かって気功波を放つ。
「うお!?」
俺はパンの肉体から放たれる気功波をかわす。
「偽物には消えてもらわねば困るのだよ」
「コソットだ! 俺は貴様の偽物じゃねえ!」
俺は肉体を分裂させ、21号へ変化させる。
「あなたはどんな味がするのかしら?」
と、21号。
「なんだ貴様は?」
「人造人間21号よ」