ドラゴンボール 転生したらベビーだった件   作:桂ヒナギク

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26.ベビーの断末魔

 パンベビーと対峙する21号。

「せっかくだから、貴様の体も頂戴するとしよう」

 パンの体からベビーがジェル状になって飛び出し、21号に接近する。

 21号はベビーをかわす。

「無駄よ!」

 21号が体勢を整えたベビーに気功弾を飛ばした。

「背後に気をつけないとな」

「……!?」

 パンが21号を後ろから羽交い締めにした。

「あんた正気なの!?」

「今です、ベビー様!」

 パンの言葉に、ベビーがジェル状になって21号に襲いかかる。

「ぐ!」

 ベビーが21号の顔面に張り付き、口の中へと入り込んでいく。

「うわああああ!」

 21号の意識を奪い取るベビー。

「21号!?」

「ふはははは!」

 21号がベビーの声で笑い声を上げながら、こちらへと襲い掛かってくる。

「ぐわ!」

 俺は吹っ飛ばされ、建造物へと叩き付けられた。

「死ねえ!」

 21号が気功波を放つ。

 俺は咄嗟に気功波をかわし、21号の背後に回り込み、側頭部を蹴り、吹っ飛ばした。

 地面を転がる21号。

「何をしてる小娘!? 貴様も手を貸せ!」

 21号の一声で、パンが俺に攻撃を仕掛けてきた。

「パン!?」

「気安く呼ばないで」

 パンの拳が俺の腹部にめり込んだ。

「ぐぉえ!」

 あまりの強力さに、俺は腹を押さえながらその場でうずくまる。

「殺せ」

 パンが笑みを浮かべながら俺に向かって手のひらを向ける。

 ここまで、か。

 その時、トランクスが現れてパンに気功弾を浴びせて吹っ飛ばした。

「トランクス!?」

 と、21号が驚いた様子でトランクスを見る。

「パンちゃんは俺が相手をします。コソットさんはベビーを」

「悪いな。思いっきりやってくれ」

 トランクスが気を解放し、超サイヤ人に変身した。

 俺は21号の方を向いた。

「一騎打ちと行こうじゃねえか、ベビー!」

「ふん」

 21号が接近してくる。

 俺は攻撃をかわし、カウンターを浴びせる。

「ぐお!」

 顔面に拳が決まり、21号は吹っ飛んでいく。

 俺は追い討ちをかけ、21号を叩き落とした。

「ぐわ!」

 地面に突っ込む21号。

「偽物に負けるなど、あってたまるか!」

 21号が立ち上がり、頭上に両手を掲げる。

「リベンジデスボール!」

 21号が巨大な黒い球体を作り出して投げ飛ばしてくる。

 俺は気功波で迫り来る球体を打ち返した。

 上空へ舞い上がった球体が大爆発を起こす。

「破壊神に喧嘩を売ったこと、後悔させてやるよ」

「ほざいてろ」

 俺は21号にかめはめ波を放つ。

 21号は側転でかめはめ波をかわした。

「攻撃は当てなきゃ意味がないのだよ」

 21号の光線が俺を襲う。

「うわああああ!」

 光線を浴びた俺はチョコレートになってしまった。

 21号が俺の体を掴む。

 食べられるくらいなら、こちらから食べられてやるか。

 俺は21号の顔面に全身を叩きつけて潰した。

「ぐわ!」

 21号はもう一度、光線で、今度は俺を元の姿に戻した。

「貴様を食ったら腹を壊しそうなんでな」

 俺はその言葉を無視して、強力な破壊光線を放った。

「……!?」

 21号の体から、ベビーが飛び出した。

 自由になった21号が光線をかわした。

「どこだ!?」

 茂みがガサガサと揺れる。

「そこか!」

 俺は茂みに気功弾を放つ。

 ボール状のベビーが気功弾をかわして逃げていく。

 俺はベビーの前に回り込み、21号をベビーの背後へつけて挟み撃ちにした。

 退路を絶たれたベビーが成年体になる。

 俺はベビーに手のひらを向けた。

「破壊だ」

 ベビーの体が足元から粉々になって崩れていく。

 焦るベビー。

「き、貴様いったい何を?」

 ベビーは断末魔を残して消滅した。

「ベビー様!」

 と、トランクスを瀕死状態にさせたパンがやってくる。

 パンは俺を睨め付けた。

「よくも……よくもベビー様を!」

 洗脳は解けないのか。だが——

 俺はジェル状になるとパンの体内に飛び込んだ。

 産み落とした卵を孵化させ、脳細胞を上書きする。

 俺はトランクスのもとへ歩き、しゃがみ込んだ。

「大丈夫か?」

「はい。ボロボロですけど……」

 徐に立ち上がるトランクス。

 俺は21号を取り込み、トランクスを連れてクロノアのもとへ移動した。

「クロノア、トランクスを」

「はいはーい、任せといて」

 クロノアがトランクスの治療を始める。

「じゃ、俺は帰るよ」

「また来てね。待ってるわ」

 俺は地球へ瞬間移動をした。

 

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