ドラゴンボール 転生したらベビーだった件   作:桂ヒナギク

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28.怒りの破壊

 吹っ飛ばされて気を失っていた俺は、意識を取り戻すと砂をどかして立ち上がった。

「ひでえめにあった……」

 俺はパンを気を探る。

 気が移動をしている。

 運ばれてるのか。

 俺はパンの気を追う。

「あれか」

 救援部隊の巨大なヘリが見えてきた。

 俺は彼らに気づかれぬよう、ヘリの後を追う。

 ヘリは城のような巨大な建物の屋上に着陸する。

 パンが巨人に掴まれながら、城内へと運ばれていく。

 背後から後を追うと、パンは虫籠のようなケージの中へ放り込まれた。

 パンはケージのガラスを叩くがびくともしない。

 かめはめ波を撃ってみるが、跳ね返ってきて自分に当たって倒れる。

「その小さきものは?」

「王様、こいつは見回りをしていた者を襲った賊です」

 王様。やつが長か。

「そうか。……そういえば、ビルス様から客人が来ると伺ったが?」

「このような野蛮な者が客人なわけないじゃないですか」

「確かにそうじゃな」

「あと、もう一人、仲間がいましたが、どこかへ行ってしまいました」

「ほう。では、その仲間を探すんじゃ」

「かしこまりました」

 衛兵たちが俺を捜すため、散り散りになる。

 俺は21号に変身をすると、長の足元に移動した。

「うん、なんじゃお主は?」

 気づいてくれたか。

「地球という星から来ました」

「ほう。それじゃ、お主がビルス様の使いのものか」

「そちらの女の子、私に預からせてもらえないでしょうか? ビルス星で審判いたしますわ」

「ビルス様の使いのものでもそれはできない相談じゃよ」

「そうか。それじゃ、この星を破壊して帰るかね」

「なんじゃと?」

 眉を(ひそ)める長。

 俺がビルスに使わされたのは、この星の長の粛清だった。

「ビルスの命ってのは、お前を消すことなんだ。星ごとお前を消してやるよ」

「引っ捕えるんじゃ!」

 残りの衛兵たちが、俺を捕まえようと動き出す。

 俺はジェル状になると、長に飛びかかった。

 長は俺を払おうとするが、俺はその手首に巻きつき、体内へと潜り込んだ。

「ぐ!?」

 苦痛に顔を歪める長。

「大丈夫ですか、王様!」

 長を介助しようとする衛兵を俺は殴り飛ばした。

「ぎゃああああ!」

 吹っ飛んで壁にめり込む衛兵。

「王様!?」

 突然のことに衛兵たちが戸惑っている。

 俺はケージの蓋を開ける。

 パンがケージから飛び出し、衛兵たちを次々に薙ぎ倒していく。

 痛快痛快。

 俺は長の体から飛び出した。

 意識を失って倒れる長。

「破壊だ」

 長の体が足元から崩れていく。

「行くよ、パン」

「はい」

 俺とパンはビルス星へと瞬間移動をした。

「お帰りなさいませ、コソット様。どうでしたか?」

「ちゃんと長は消してきたぜ」

 俺はウイスの後ろであくびをしてるビルスの前に歩く。

「おい、ビルス。あの星遠すぎるじゃないか」

「そんなの僕に言われても困る」

「なんでお前が行かねえんだよ?」

「だって僕、もう破壊神じゃないもん」

「じゃあ破壊神としてお前に命ず。次からはお前がやれ」

「なにい!?」

 驚くビルス。

「ビルス様、コソット様はお忙しい身であられるゆえ、破壊神代理ということでよろしいんじゃありませんか?」

「うーん、まあ、しょうがないなあ」

 ビルスはそう言うと、木の上に登って横たわった。

「とりあえず僕は眠いから寝る。起こすんじゃないぞ」

 俺はパンの方を見る。

「帰るぞ」

「はい」

 俺はパンを連れて地球へ瞬間移動をするのだった。

 

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