地球へ戻ってくる。
「……?」
俺は異質な気の存在に気づく。
「コソット様、これいいものではないですね」
「そうだな」
西の都の辺りから感じる。
「行ってみるか」
俺とパンは気の元へ瞬間移動をする。
「うおおおお! なんだお前さんたちは!?」
いきなりの出現に驚く老人。
老人はオルゴールのようなものを持っていた。
「あんた、その中にはヒルデガーンが封印されてるな?」
疑問符を頭に浮かべる老人。
「お前さん、どうしてそのことを?」
「じいさん、あんたこれの封印を解きたいんだよな?」
「よ、よくご存知で」
「これはドラゴンボールの力がなくては封印を解くことはできない。諦めるんだな」
「ドラゴンボールじゃと?」
「あ?」
「それはどこにあるんじゃ?」
「西の都にあるが」
「案内してくれたまえ」
「掴まれ」
俺は瞬間移動で老人を西の都に移動させた。
老人はカプセルコーポレーションに向かって歩く。
「あら?」
ブルマが老人に気づく。
「おじいさん、なにかご用かしら?」
「ドラゴンボールというものがあるはずだ。このオルゴールを開けたい」
「開かないの? ちょっと貸して」
ブルマがオルゴールのハンドルを回そうとするがびくともしない。
「仕方ない。中になにが入ってるかも気になるから、ドラゴンボールを使いましょう」
ブルマはドラゴンボールを用意すると、神龍を呼び出してオルゴールの封印を解かせた。
中から勇者タピオンが現れる。
「どうしてなんだ……」
タピオンはオルゴールから出されたことによって戸惑っている。
「おい」
俺はタピオンに近づく。
「誰だ貴様!?」
「俺はコソット。破壊神だ」
「破壊神だと?」
「君の体内にヒルデガーンが眠ってるはずだ。解放しろ」
「ダメだ! そんなことは絶対にしない!」
「タピオンよ、俺はヒルデガーンより強いんだ」
「え?」
「だからよ、ヒルデガーンの封印を解いてはくれないか?」
「ほ、本当にヒルデガーンに勝てるのか?」
「約束しよう」
「わかった」
タピオンは懐からオカリナを取り出した。
「ヒルデガーンはこのオカリナで封印している。これを破壊すれば、ヒルデガーンは解放されるが……」
タピオンはオカリナを破壊しようとして
「何を躊躇う?」
と、老人が言う。
「貴様は、ホイ!」
俺はオカリナを取り上げた。
「返せ!」
タピオンがオカリナに手を伸ばそうとしたため、俺は飛び退いた。
俺はオカリナを地面に叩きつけ破壊する。
「なんてことをするんだ!?」
「そういえば、弟のミノシアくんが下半身を封印していたな?」
「お前はなぜ俺たちを知ってる?」
「破壊神にわからぬものはないのだよ」
「ミノシアは、弟は無事なのか!?」
「どうだかね」
「う!」
タピオンが苦しみ出す。
そこへ老人、もとい、ホイがヒルデガーンの下半身を出現させた。
「や、やめろー!」
タピオンの体からヒルデガーンの上半身が現れ下半身と繋がる。
「今だ!」
俺はヒルデガーンに光線を浴びせ、チョコレートに変えてみせた。
「ひ、ヒルデガーンが!」
驚くホイ。
「お前さん、ヒルデガーンをどうするんじゃ?」
「こうするんだよ」
俺は地面に転がるヒルデガーンのチョコを拾うと、口の中に突っ込んで歯で砕いて飲み込んだ。
「ヒルデガーンを食べたじゃと?」
俺はヒルデガーンに変身する。
「おお! ヒルデガーンや! 無事か!」
俺はホイを見ると、火炎を放射した。
「ぎゃああああ!」
真っ黒焦げになるホイ。
俺は元の姿に戻る。
「こ、これが破壊神の力?」
と、タピオンが疑問符を浮かべている。
「タピオン、もう恐れることはない。ヒルデガーンは俺の意思で動くようになったからな」
「あなた、名前はなんと?」
「名乗るほどのものでもない」
俺はそう言うと、ホイの方を向く。
「ホイとか言ったな」
「な、なんじゃ?」
「早々に去れ。もうここに用はないはずだ」
「致し方ない」
ホイは去っていく。
「タピオン、君のことはブルマに頼んでタイムマシンで1000年前に送ってもらおう」
「タイムマシン?」
「ああ。過去や未来に自由に行ける乗り物だ」
「そんなのがあるのか?」
「ああ」
俺はブルマに頼んでタイムマシンを用意してもらう。
「これで1000年前に戻れるわ」
「ありがとう!」
タピオンはタイムマシンに乗り込むと、装置を起動して1000年前へ旅立っていくのだった。