ドラゴンボール 転生したらベビーだった件   作:桂ヒナギク

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3.乗っ取られたビーデル

 西の都。

 カプセルコーポレーションのブルマの家へ入る。

「おかえりなさい、悟天くん」

 と、青髪の端正な顔立ちをした女性は言った。

 彼女はブルマである。

 ここは礼儀よくしないと、チチの平手打ちが飛んでくるんだよなあ。

「ブルマさん、悟飯兄さんは来てますか?」

 俺の問いに、「いいえ、まだ来てないわよ」と、ブルマは答える。

「そうですか」

「悟飯にしては遅すぎるだべ」

 そう言うのは悟天の母のチチである。

 俺は悟飯の気を探した。

 すぐ近くに大きな気を感じる。悟飯の気か。

「兄さん、近くにいるみたいだから、迎えに行ってきます」

「そうだべか? 気を付けるだべよ」

 俺はブルマの家を出ると、悟飯の元へ急いだ。

 悟飯が車を運転している。

 助手席には悟飯の妻でパンの母でもあるビーデルが座っている。

 俺は地上を走る悟飯の車に気功弾を放った。

 車は気功弾をかわして急停止した。

「何者だ!?」

 悟飯が車を降りるとこちらを見上げた。

 ビーデルも降りてくる。

「何者って、悟天くんじゃない」

「いや、違う。あれは悟天じゃない」

「悟飯くん?」

「貴様! 悟天はどうした!?」

「どうしたもなにも、俺は悟天だよ、兄ちゃん」

「悟天、お前の中から別の気を感じるぞ」

「……ふ、よくわかったな」

 俺は二人に向かって気功弾を放った。

 悟飯がビーデルを抱えて気功弾をかわした。

「ビーデルさん、先にブルマさんのところへ行って、ベジータさんに伝えてくれないか」

「その必要はないぞ、悟飯」

 と、ベジータが現れた。

「ベジータさん!」

 と、声のした方を振り返る悟飯。

 どこから来たんだよ、こいつ。

「ベジータさん、悟天に他の気が混じってるんです。何者かに何かされたに違いありません」

「その答えは俺が教えてやろう」

 ベジータが悟飯に襲い掛かった。

 すんでのところでかわす悟飯。

「ベジータさん!」

「ベジータ、悟飯を動きを封じておけ」

「かしこまりました」

 俺はベジータに悟飯を任せ、ビーデルの前に降り立った。

「どういうこと、悟天くん?」

「ビーデルさん!」

 ビーデルの元に移動しようとする悟飯であるが、ベジータによって阻止されてしまう。

 俺はビーデルの腹部に拳をねじ込んだ。

「がはっ!」

 ビーデルの体がくの字に折れ曲がり、痛みに耐えかねてよろめく。

「ご、悟飯……くん……」

 ビーデルは倒れて気を失った。

 悟飯はベジータの攻撃に気を取られていてこちらには気づいていない。

 俺は、悟天の体から離脱すると、ビーデルの体内へと入り込んだ。

「あれ? 俺は今まで何を?」

 状況を飲み込めていない悟天。

「うん?」

 悟天が倒れているビーデル(おれ)に気づいた。

「ビーデルさん?」

 俺は徐に起き上がった。

「それに、なんで兄ちゃんとベジータさんが?」

 悟天は上空で戦う二人を見て混乱している。

 なんだ? 悟天のやつ、洗脳できてないではないか。

 そういえば、アニメでも時間差があったような……。

「悟天くん、喉乾いてない?」

「うん? ああ、そういえば喉がカラカラだよ」

 俺はビーデルのポケットマネーで自販機の飲料水を買った。

「はい、どうぞ」

「ありがとう、ビーデルさん」

 蓋を開けて中身を一気に飲み干す悟天。

「う!」

 悟天はペットボトルを落とし、頭を押さえた。

「大丈夫?」

「あ、頭が!」

「痛いの?」

 頭を痛そうに押さえていた悟天だったが、間もなくを手をおろした。

 悟天は空へ舞い上がり、悟飯の背後に回り込んだ。

「悟天?」

「楽しそうだね、兄ちゃん」

「これが楽しそうに見えるのか?」

 俺も上空へと浮き上がり、悟飯の前に移動した。

「ビーデルさん……」

 俺は、悟飯の腹部に拳をねじ込んだ。

「ぐっ!」

 あまりの痛みで悟飯は体をくの字に折り曲げて腹部を両手で押さえた。

 

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