63になってたので33に訂正。スミマセン
地球。
天界の神殿。
「うん?」
デンデが空から落下してくる宇宙船を見つけた。
「あれは?」
宇宙船は火を吹いている。
ドーン!
荒野に墜落する宇宙船。
中から青髪セミロングの女の子が降りてくる。
彼女の名はターニア。いなくなった兄を探して、宇宙中を旅している惑星ライフコッド育ちの少女だ。
宇宙船はエンジントラブルで動けなくなり、この地球の重力に引っ張られて墜落したのである。
「どうしよう、レック兄ちゃん……」
見知らぬ地に迷い込んだターニアは、兄のレックを思い浮かべる。
「それにしても暑い」
荒野を照らす日差しはとても暑かった。
ターニアの体はあっという間に汗だくになってしまう。
「この星にレック兄ちゃんの手がかりがあればいいんだけど……」
そこへ戦士たちが様子を見にやってくる。
「な、何……?」
身構えるターニア。
「おめえ、なにもんだ?」
と、悟空が言う。
「私、ターニアって言うんだけど。兄を探してライフコッドから来たの」
「兄ちゃんを探してんのか」
「うん。レックって言う名前なんだけど、何か知らないかしら?」
「うーん、オラたちにはわかんねえなあ」
「そっか。この星にもいないんだね……」
どこか寂しそうな目をするターニア。
そんなターニアの前に俺は降り立つ。
「きゃ!?」
驚き戸惑うターニア。
「そんな驚くこともないだろう?」
「ごめんなさい……」
「で、あんたこの星に何しに来た?」
「行方不明の兄を探してるの。レックっていう名前」
「レック? レジックって言う用心棒なら知っているが……」
「違うわね」
ターニアは懐からイラストを取り出す。
「兄の似顔絵」
どこかで見たことのある姿だった。
と言うことは、この子はあのゲームの女の子か。なるほど確かに同じ顔をしている。
「もしかして君、ターニア?」
「え? どうして?」
目を丸くして疑問符を浮かべるターニア。
「レイドック星には行ってみたか?」
「レイドック星? 確か、レック兄ちゃんが城へ兵隊に志願しに行った星だわ。その後、ムドーを倒して、それから……」
どこからどこまでもあのゲームと同じストーリーだった。
ここにターニアがいるということは、ここは夢の世界と捉えるのが妥当か。
つまり、宇宙の大穴かあるいは井戸のようなもので現実世界へ行く方法があるはずだ。
これが、あのゲームと同じ世界観であれば。
「あ、それよりこの星に整備士はいないかしら? 宇宙船が壊れちゃって」
「あー、それならカプセルコーポレーションのブルマに頼むといいよ」
「ブルマさん?」
「ああ。メカに強い女性だよ」
「じゃあ、直るまでしばらくお世話になるわ」
「クリリン、彼女をカメハウスで預かってくれ」
「わかりました」
さあ、とクリリンがターニアに手を差し出す。
「え?」
戸惑いながらもクリリンの手を取るターニア。
俺は天界に向かった。
「デンデ、ドラゴンボールを使いたい!」
「はい!」
デンデがドラゴンボールを用意する。
そこへパンがやってくる。
「コソット様、ドラゴンボールを使ってしまったら、またマイナスエネルギーが……」
「大丈夫だ。そうなったらまた俺が何とかする」
俺はドラゴンボールから神龍を呼び出した。
「さあ、願いを言え。どんな願いも三つだけ叶えてやる」
「神龍、この世界は夢の世界だよな?」
「その質問が一つ目の願いでしょうか、コソット様?」
「違う。夢の世界なら現実の世界へ行く方法があるはずだ。それを知りたい」
「現実世界へ行く道は今は閉ざされております。宇宙大魔王デスタムーアの消滅と共に失われました」
「どうにかならないのか?」
「と言われましても……宇宙大魔王は私の力を超えていました故、私の力では道を開くことができません」
「そこをなんとかしろ!」
「スーパードラゴンボールならなんとかできるかも知れません」
「スーパードラゴンボール?」
「惑星サイズの巨大なドラゴンボールです」
確かそんなのがあったな。
「もういい。戻れ」
「あの……まだ願いを叶えていませんが……」
「いい。戻れ」
「それでは、今回は特別にドラゴンボールは残しておきます」
神龍はドラゴンボールの中に戻って行った。
俺はビルスの星のウイスの気を探る。
「待ってください!」
パンが俺の肩に手を置いた刹那、ウイスの気を捉えた俺と共にビルス星に瞬間移動した。
「よう」
「おや、コソット様ではないですか」
「ウイス、スーパードラゴンボールは用意できるか?」
「はい、すぐにご用意できますよ」
「そうか。ならスーパー神龍で現実世界への扉を開け!」
「現実世界? なんのことでしょうか?」
「いいからやれ!」
「わかりました。何だかわかりませんが、お急ぎのようですし、すぐに手配します」
ウイスが超特急でスーパードラゴンボールを用意すると、スーパー神龍を呼び出して現実世界への扉を開けるよう願う。
スーパー神龍は惑星ゼニスの井戸に、現実世界への扉を開いた。
「ウイス、惑星ゼニスに案内しろ」
「わかりました」
俺とパンはウイスに惑星ゼニスへ案内される。
「これはこれは、ウイス殿。久しいな」
「お久しぶりでございます、ゼニス王様」
「たった今、井戸に現実世界への扉が開いた」
「なんでしょうか、それは?」
「ウイス殿には話してはいなかったな。実はこの世界は人々が見る夢の世界なんじゃ」
「はあ。……?」
「そしてそこの神よ」
と、ゼニス王が俺に向かって言う。
「お主は何となく察しがついているようじゃな。現実世界の住人よ」
「え?」
「お主の意識は現実世界の地球から飛ばされたきた存在じゃ。その地球はこの世界の地球とは違った歴史を辿っておる」
「それって、俺が夢で見たあの世界なのか?」
「そうじゃ」
「井戸へ行け。お主を現実世界が待っておる」
パンが口を開く。
「ゼニス王様、でしたっけ? 私もその世界に行けますか?」
「可能ではあるが、その世界ではお主の姿は見えなくなるじゃろう」
これを持っていくがよい、と小瓶をゼニス王が渡してくる。
「これは?」
「夢占いしグランマーズが使っているものと同じ夢見の雫じゃ」
「恩に着る」
俺とパンは井戸に向かった。
「ここから行けるんですか?」
「わからん」
俺とパンは井戸を覗き込む。
刹那、目の前が光り輝き、気がつくと、俺の知っている地球に立っていた。
「コソット様、体が透明になっています」
俺はゼニス王から受け取った夢見の雫を使った。
二人の体が実体を得る。
「あ、見えるようになった」
この世界でも技は使えるのだろうか。
俺は舞空術を使って浮き上がった。
気は問題なし。
さて、どうしたものか。