新生紀日本国召喚   作:空気の破壊者

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遂に、今回で戦闘回が終わります。


第七話『ハーク城崩壊』

◆◆◆

中央暦1639年 ロウリア王国首都ジン・ハーク ハーク城

 

 ここロウリア王国の首都、ジン・ハークにあるハーク城の主、ハークロウリア34世は激怒していた。

 

「パタジン!どういう事だ!エジェイ侵攻軍とマイハークへ向かう海軍が壊滅しただと!」

 

 パタジンはロウリア王の怒りを収めるため、慌てふためきながらも説明を始める。

 

「も、申し訳ありません!それがニホン国という新興国の軍が原因かと思われます。更に連絡が取れてない竜騎士団から巨人と戦闘したとの報告も上がっており…」

 

 パタジンが説明しているとロウリア王は何かを見つけたような顔をして玉座から立ち上がり、城の外に指を指した。その様子を見て、不思議に思ったパタジンはロウリア王に尋ねる。

 

「陛下、どうされましたか?」

 

「パタジンよ、まさか巨人とはアレの事か……?」

 

「え?」

 

 自分を試しているのかと思って、恐る恐るパタジンが振り返えってみるとロウリア王の言う通り、地平線の向こうに巨人が立っていた。ロウリア王もパタジンもその姿を見て驚き、思考が硬直してしまう。その時だった。

 

ドオオオオオオン!

 

「ぐわああああ!」

 

 パタジンとロウリア王が困惑していると突然、凄まじい爆音と共にハーク城の上部は崩壊した。

 

◆◆◆

中央暦1639年

ロウリア王国首都ジン・ハーク郊外 平野

 

 0・0エヴァは重力子フローターの回転音を奏でながらゆっくりと降下、ロウリア王国の首都、ジン・ハークの郊外の草原でその巨大な足を地につけた。

 

「箱根CP、こちら0・0エヴァ、目標の破壊を開始する。」

「了解、こちらネルフJPN、AIの照準補正を忘れるなよ。」

 

 0・0エヴァが取り出したのは戦艦大和の主砲を流用したエヴァサイズの拳銃、KEG 46Rだ。0・0エヴァはガンマ線レーザー砲を主要兵装として使用しているが、人類の建造物を破壊するには威力がありすぎる。それらと比べると大和の主砲であればちょうどいい破壊力を出せるのだ。

 

 ジン・ハークを後に制圧する予定の国連軍の重VTOLが周囲に浮遊してる中、0・0エヴァはKEG 46Rを構え、発射態勢を取る。

 

「AIによる照準補正完了、照準ロックオン…発射!」

 

 弾丸が発射されると同時に爆音が鳴り響き、突風が辺り一面に吹き始める。

 

ドオオオオオオン!

 

 綾波レイNo.トロワがハーク城に目をやると城の上部が崩れ落ちているのが見えた。その光景を眺めながら箱根へと観測データと共に報告する。

 

「城を破壊したわ。ん?AIが警告してる?」

 

 ビービー!とAIが警告を始めると同時に0・0エヴァから送られてきた観測データを解析して気づいた日向が報告する。

 

「0・0エヴァ上空に高エネルギー反応を確認!パターンオレンジをMAGIが認識!」

「トロワ!その場から離れて!」

 

 ミサトがそう言うと同時に上空の雲の奥から現れたのはエヴァ並みの巨大な翼と鱗を持ったトカゲ……いわゆるドラゴンだ。その巨大な口から咆哮と共に火炎弾が飛び出す。

 

ギャアアアア!!

 

「っ………?!」

 

 国連軍の重VTOLの内の二機は直撃を免れたものの、パイロットは何が起こっているのか分からないまま、火炎弾の熱エネルギーにより機体の側面が融解し、墜落した。

 

「えっ……?!」

 

 0・0エヴァもなんとか避けきれたが、火炎弾が着弾し、クレーターのごとく抉れた地面からトロワのいるコックピットにA.T.フィールドである程度中和されてるとはいえ、膨大な量の熱量が伝わってくる。その証拠に0・0エヴァについているサーモグラフィーは真っ赤になっていた。

 

「……アツイ!」

 

 0・0エヴァが怯んでいると、空中に巨大な影が覆い被さった。ドラゴンは翼を大きく広げ、火の粉を散らしながらエヴァに向かって突進してきた。

 

「……こちら0・0エヴァ、国連軍は即時撤退を……きゃあっ!」

 

 トロワは国連軍に撤退を促しながらも自身も回避行動を取る。だが、火炎弾の熱と風圧は想像以上に激しく、エヴァの動きも鈍り始めた。その熱によってL.C.Lの温度も上昇し、エントリープラグ内に警告音が鳴り響く。また、回避のためにした激しい動きはトロワの胸を大きく揺らしている。

 

「トロワ、気をつけて!あの竜はただの生き物じゃない、何か目的があるはずよ!」

 

 ミサトの声がコックピットに響く。エヴァは火炎弾をかわしながら、竜の動きを観察する。その時、竜の背中に何か光るものが見えた。それはまるで古代の紋章のような模様が輝きながら鱗に浮かび上がっている。

 

「これは……?!波長パターンからして……あの紋章は、ドラゴンのエネルギー源かもしれません!」

 

 発令所の画面スクリーンには使徒の波長とドラゴンの波長が表示され、それらは段々と重なっていく。

 

「要するに、使徒のコアと同じってワケね。トロワ、この竜の動きに合わせてあの紋章に攻撃を集中させて!」

 

 ミサトの指示を聞いたトロワは冷静に判断して行動する。

 

「ええ!分かったわ!S2機関を緊急開放!」

 

 トロワはをS2機関の出力を緊急開放し、γ線レーザー砲構えて紋章を最大出力で狙う。一方、竜は空中で空高く舞い上がりながら巨大な口を開き、雷鳴のような咆哮を放った。

 

ギャオオオオオオ!!

 

「これは……雷撃?!」

 

 竜から出た予想外の攻撃にトロワは驚くが、間髪入れずにレーザービームを放つ。"魔法"と"科学"、二つの雷撃が交錯し、A.T.フィールドと魔法障壁がぶつかり合うことで、戦場には電磁波と衝撃波が吹き荒れる。しかし、多次元をも干渉できるS2機関の大出力を転用したγ線レーザーには流石の魔法も敵わなかったようだ。

 

 エネルギーの応酬に押し勝った人類の科学の粋を集めたレーザーは眩しい光を伴ってドラゴンの紋章に直撃、粉微塵に砕いた。

 

 戦いの結果、ジン・ハークを囲う壁は融解し、国連軍第七師団は後方への撤退を余儀なくされた。その後、ネルフと国連の要請を受けた戦自のあかしまが着く頃には戦闘は一段落ついており、戦場には巨大な竜の死体が横たわっていた。

 

 こうして、異世界初の戦争は日本、国連、ネルフの勝利に終わった。しかし、異界の竜の存在は彼らにとって不穏な空気感を残させたのだった。




今回、タイトルの方がオマケみたいになってもうた。

次回は7月21日に投稿予定です。

お知らせ:幕間が想定以上の長さになるかも。
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