キャベツ刑事に転生した男「あいも変わらずクソみてぇな世界」   作:天龍改

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第1話「あいも変わらずクソな世界」

 

 

この街は狂っている。

 

「きゃあああああああ!!??」

「殺人だァああああ??!!」

「警察を呼べえ!!」

 

毎日毎日起こる殺人事件。

 

「爆破予告だっ!!」

「今回の予告場所は一体どこだ?」

「米花〇〇です!!」

 

季節の節目を告げるかのように行われる爆発テロ。

 

『またもやルパン一味が〜〜』

『今日紹介するのは鈴木財閥が誇る〜〜』

『怪盗キッドが〜〜』

 

(世界)を見ると怪盗が盗みをパフォーマンスとして行ったり。

 

『妖怪は居るんです!!』

『人魚伝説の残る〜〜』

『私はみたんだよ!!あれは絶対妖怪の仕業だ!』

『あの殺人は妖怪の仕業だ!!』

 

妖怪都市伝説は実害を持って人に襲いかかり。

 

『生田目ーーーーーーー』

『獅童ーーーー』

 

ボク(・・)が本来の道筋(ストーリー)を通るなら関わったり、僕の本来の役目が終わった後の未来で主人公に敵対する敵が居たり。

 

「・・・・・はァ、いつになったら動き出すんだろ」

 

世界全体の時が止まったのか、技術は進むが人の年齢等が進まず停滞するようになったのに自分以外誰もその事に違和感を抱いていなかったり。

 

 

僕の名前は【足立透】

本来なら、八十稲羽に左遷として送られペルソナ4の悪役となるはずだった男に転生した、うだつの上がらない刑事だ。

 

配属は米花町、巡査部長として、毎日毎日殺人事件に振り回されてます。

 


 

 

 

「はァ〜、今日もあの探偵気取りのガキに手柄を取られちゃったよ〜」

 

今日も今日とて、探偵気取りのバカガキ(工藤新一)に事件を解決されての帰宅中。月光が輝く夜の街に軽快な音を叩き出すRB26エンジンがちょっとした男のぼやきをかき消す。

 

「早く八十稲羽に行きたいなぁ、毎日毎日殺人事件だらけで気が滅入っちゃうよ」

 

おかげで色々特別な手当が貰えて前世の年収を軽く超えたが、それを良しとできるほどまだ(・・)落ちぶれていない。

 

テレビに入る力はある、ならば八十稲羽に転属となったら本編(ペルソナ4)の通りに行動しよう。

 

だが、未だに物語が始まる気配すらない。

 

「ほ〜んと、どーなってんだ?この世界・・・」

 

少し憂鬱な気分になったが、それならそれで足立透としてこの世界を楽しむだけだ。

 

「(あぁ、辞めだヤメ。こんなこと考えても、分かるわけないじゃないか……)明日はゆっくり映画でも見るか〜」

 

明日は久方ぶりの休みだから酒とおつまみ、それと弁当を買うために自宅の近くにあるコンビニへハンドルを切った。

 

ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー

 

「エブリデイ♪ヤングライフ♬ジュネス!っと」

 

最近テレビで流れてくるCMを口ずさみながらウキウキ気分で車を走らせる。

最近発売した新作のカップラーメンや弁当が買えたからだ。部署内で聞いてる限り評価は良いので楽しみだ。

 

「♬〜♪〜・・・?アレは?」

 

帰り道の途中にある公園、ベンチやブランコといった公園外からでも見える遊具しか置いて置いてないのは流石米花町と言ったところか。

そこで薄っすらと人影が見えた。

 

それだけだったら飲み過ぎた馬鹿なヤツが居ると無視を決め込むのだが、今回は違った。

ろくな整備のされてない街灯の下、ベンチに座っていたのは少女だった。

 

「・・・・・・・・」

 

車を路肩に止め、窓を開けて目を凝らして観察する。

日本じゃ珍しい白髪なのに何故か初めて見る気がしない、確実に何処かで見た覚えがある。

 

「とにかく話して見るか……」

 

職質の体でお話するしか無さそうだ。

 

 

車から降りて1歩1歩近づく事に彼女の異様さに気付かされる。服も体もボロボロ、まるでスラム街の住人と言われた方が納得するレベルだ。

 

(あ〜あ、めんどくさい案件に首を突っ込むよなぁ、これ)

 

本当の足立透(・・・・・・)だったら首を突っ込まずに見て見ぬふりをするんだろうか?それともなんか他にいい方法を思いつくのだろうか。

 

 

僕は足立透になる必要はあるのか?(なりきれていない)

 

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

目と目がかち合う。

あぁ、この目は知っている。

全てを恨んでいる目だ。

全てに絶望している目だ。

 

この世界に来て見飽きる程見た目だ。探偵にトリックを見破られ、隠していたかった本心すら暴かれた犯人が良くしている目だ。

 

「・・・一体、何?」

 

「あぁ〜いやぁ〜、ちょっとした職質だよ・・・僕刑事だからさ・・ほら・・」

 

そう言って、胸ポケットに入れている警察手帳を見せるとさっきまでの絶望していた目が恨みを含む怒りへと変わっていくのを感じた。

 

(あぁ、ちくしょう・・警察が地雷だった・・)

 

軽薄そうな笑みが引き攣りそうになり、何でもなかったとして去りたい気持ちが心から溢れそうになる。

だが、ここでサイナラとしたらきっと彼女はさらに潰れて行く気がする。きっとこの街でありふれた方法として殺人を犯す気がする。

 

それに、声を聞いて思い出した。

俺は彼女を知っている、彼女が出てる作品を見たことがある。

僕は彼女の外見しか知らない、彼女の家族に起こった悲劇を知ってる。

 

「・・警察がッ、一体何の用だッ?!」

 

「あ〜、え〜っと、ほらっ時間!そろそろ日にちを跨ぎそうだしさっ、少し気になっちゃって・・」

 

少しづつ怒りのボルテージが上がっていくのを肌で感じる。気分は完全に飢えた獣を刺激しないように逃げる獲物か、何が起爆スイッチか分からない爆弾解除をしているみたいだ。

 

「なんでもいいだろうがッ!!どっか行け!!」

 

「いやぁ〜、はは、そう言ってもねぇ〜、ここら辺もきな臭いからさ・・」

 

「だからなんだッ?!こっちは関係ないだろ!!」

 

「だったらこっちは警察だよ、・・市民の平和を守るために働くのが仕事だし関係はあるんだよね・・」

 

「ッッ!!」ブチッ!!

 

「あっ・・ヤベッ」

 

地雷を完全に踏み抜いてしまった・・・

 

「・・にがっ警察・・・・が平和を護るぅ??」

ふざけんなッ!!

「何が人を守るだァッ!!テメェらのどこが人を守ってんだよッ!!」

「アタシの家族を殺したくせにッ!!」

「アタシの人生をめちゃくちゃにしたくせにッ!!何正義の味方ずらしてんだァッ!!」

 

溢れ出る自分達に対する不満、きっとこうなるまで抑え込んでいたのが堰を切ったように溢れ出てくる。

 

「アタシの母を殺された時!!テメェら警察は何をやったッ!?」

「ぽっと出の探偵のガバガバ推理を信じて!!私の父、『 雪音雅律 』を殺人犯として逮捕した!!」

「アタシが違う人を見たと言ったのにも関わらず、やれトリックだなんだと言ってッ!!」

「反吐が出る三文芝居で父を殺人犯として逮捕したッ!!」

 

「・・・・・・・」

 

彼女が見たのはきっとこの世界の歪み。

堂々と何人もの人が見ている前で断罪する、主人公補正のための歪みと、権力と甘い汁を吸うために腐り果てた正義の味方であったはずの警察の汚職、すなわち大人の歪み。

 

「本当は違うとわかっていながらッ!!警察の面子のために父を犠牲にしてッ!!」

「挙句その果てに口封じのために父は自殺したことになったッ!!」

「それがてめぇらの正義かッ!!クッソくだらねぇッ面子のためにワタシの父は殺されたんだァッ!!」

「そんなふざけたことッ!!許せるわけねぇじゃねぇかッ!!」

「本当にフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナ・・

 

「・・・・・・」ジャリ

 

思わず後ろへ後退る。

場の雰囲気がガラリと変わった。

 

 

「フザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナ・・・」

 

 

「なっ、目が・・・・・」

 

同じ言葉を壊れたレコードのように繰り返す。

そのおかしな様子によって、ようやく今の状況が良くない方向へ変わって行ったことへ気づいた。

 

目の色が変わった。

比喩ではなくて物理的に。

紅き情熱と蒼い優しさを兼ね備えた紫色の目の色は、全てを嘲笑う狂気を宿した月の様な黄色に変化している。

なぜそうなったか、答えはただ1つ。

 

「影時間かッ!!」

 

狂乱に輝く月、闇が走り抜け街中の意思が消え去る。ここからでは確認出来ないが、僕やある素質を持つ人達以外は物言わぬ棺桶になっているだろう。

 

「フザケルナフザケルナフザケルナァアアアアアアアアッ!!!」

 

問題は彼女にその素質があるってことだ。

 

「おいおい……、ホント辞めてくれよぉ〜、メンドくさいじゃないか……」

 

「ウグッ!!ッッがァッ!ア゙ア゙ア゙ア゙」

 

紅い炎が彼女を囲む。

月光が生み出した影が鎖となって縛り上げる。

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙・・・」

 

復讐だッ!復讐だッ!!復讐だァッ!!

例えそれが悪になることだとしてもワタシにはそうする権利はあるッ!!

そうでしょ 雪音クリス(・・・・・)

 

それとも・・・

諦め、負け犬として野垂れ死にますか?

 

「そんなの……嫌だァッ!!︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎アタシは復讐を望むッ!!

 

ならば、速やかに契約締結へ移りましょう

我は汝、汝は我・・・

平等に・・・

公正に・・・

全ての正義()を焼き尽くしましょう!!

 

「来いッ!!」

 

ジャンヌ・ダルク・アナザー

 

 


 

 

 

足立透に転生した男

 

足立透のロールプレイをしているが、所々前世の癖等が現れる。

目標は最低でもペルソナ4を本編通りに進めること。

米花町に毎日振り回されています。

目下の悩みは、ATLAS的理不尽×コナンワールドの理不尽×別作品の厄介事が襲いかかってくる可能性が極めて高いこと。

使用ペルソナは一体のみ。

 

愛車はGT-RのR34

ナンバーは7の10

※ペルソナ4の発売日が2008年7月10日だから

 

 

・ある意味、この世界で一番の被害者雪音クリス

 

母親は何者かによって殺害、父親は謎の陰謀によって殺人犯として逮捕&獄中で自殺したとして死亡という踏んだり蹴ったりの人生を歩む少女。

 

理不尽への怒りを中心に様々な感情が混ざりあった上で、影時間という特殊な空間に入ったことによりペルソナを覚醒するに至った。

もし、悲劇が起こらなかったら音楽家として大成していただろう。*1

現在、バチ切れ暴走中

 

使用ペルソナは『ジャンヌ・ダルク・アナザー』

 

ジャンヌ・ダルク・アナザー

 

救国の聖女の別側面、あるいはifの塊。

祖国を救うため立ち上がった少女は魔女として焼かれ死んだ、ならばきっと(・・・・・・)恨んでいるはずだ。

神を、国民を、正義と謳う全てを焼き尽くすほど呪っているだろうと・・・・

 

アルカナは塔を示した。

 

火炎、呪怨耐性

氷結、祝福弱点

 

 

 

世界設定

ペルソナ3〜5×名探偵コナン(ルパン含め)×他作品のキャラのごちゃ混ぜになった世界。

時間の進みは、半分サザエさんのように同じ一年を繰り返し、半分はちゃんと未来に進む。だが誰もその異常性に気づくことはない。

 

 

 

 

 

 

*1
でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ、 足立

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