響音達は無事に妖精界へ辿り着き、そこで3人の音響士と出会った。
きっと彼女らが任務で書いてあった音響士だと分かった。
彼女らのエンブレムを見て、2つの支部から来た音響士だと分かった。
胸についているエンブレムは、自身が所属している支部を表したエンブレムであり、やことちぎりはネオンライトで兎を表した『ラビスタ』支部、のどかは狸と山を合わせて表した『狸山』支部、そして響音達3人のエンブレムは夜の風景に望遠鏡と星で表した『夜空』支部である。
妖精界の深い森の中、合流した6人はエルフの村へ向かっている時、白崎は彼女らのエンブレムを見て思った事を言う。
「あれ?やこさんとちぎりさんは同じ支部だけど、のどかさんは違う支部ですね?なんかあったのです?」
その白崎の質問にちぎりは答える。
「最初は森の中ならのどかちゃんだったけど、のどかちゃんでも解決出来なかったから私たちものどかちゃんのお手伝いとして来たの」
とちぎり達も増援として来た事を話した。
それには今回の任務は結構厄介な任務で、白崎達新人が活躍出来るか不安な気持ちになっていた。
響音もちぎりさんの事で気になる事を言う。
「あれ?猫耳ないけど、猫の尻尾がある。猫族?」
とちぎりの後ろに猫の尻尾があることを響音は今気づいた。
それに対しちぎりはフフンと自慢するように答える。
「これは遠い血縁が猫族と繋がっていたから遺伝として表れたんだ〜猫の尻尾が生えてるけど、これでも君達と現代種なんだよ〜」
それを聞いて、不思議なのがあるんだなって興味津々に響音は聞いていた。
そんな話をしながら進んでいると、やがてエルフの村へ着く。
そこは森の中にあるツリーハウスを家とした村であり、ほとんどがエルフの人達が住んでいる。
エルフが住んでいる事なのかとても神秘的な場所を感じていた。
エルフは魔法が得意な種族で、その魔法で生活の力として利用しながら過ごしている。
今、水を運ぶ時に魔法を使い、空中に水を浮かばせて運んでいるエルフの住人を響音の新人達は初めて魔法を見た事で、おおっと歓喜の声を漏らし、そんな新人3人の純粋な歓喜の声にクスッと笑っていた。
目的のエルフの村に着いた事で、のどかは何故この任務を解決出来ない事を話し始める。
「森の中なら僕の得意分野だから来たけど、解決出来なかったんだ」
「任務の内容を把握してると思うけど、村の住人が居なくなるのは夜の時間帯で、いつでも迎え撃つように僕達の陣営で防衛をしてたんだ」
「ただ夜に防衛をしていても、誰か村の1人が消えてて、深い森を探しても見つからないからもう…」
と話すとのどかは少し顔を沈めた。
それはその人を救えなかったという悔しい気持ちの表れだった。
「僕でも解決出来ないと判断したから本部に連絡し、増援をお願いしたんだ。増援として来たのはちぎりちゃんとやこちゃん、そして君達なんだ。君達新人は出来る事を中心にお願いするから応援してるよ!」
と増援の訳をのどかは話した。
応援してるという言葉を聞いて、頑張ろうという気持ちが響音達3人の心に強く思った。
「とりあえず僕以外の陣営の音響士は探索の方や防衛の方に行ってもらって、僕とちぎりちゃん、やこちゃん、響音君、白崎君、黒狼君で一瞬に頑張ろうと思ってるんだ〜」
とのどかは話し、このまま6人でこの任務の解決するための主力メンバーとして動く事となった。
このまま6人はエルフの村で夜の時間まで休憩することとなった。
それまで村の子供達と遊んだり、お手伝いをしたりで過ごした。
やがて防衛を張る夜の時間となる。
夜の時間の森は、朝より不気味でかなり暗く、朝の神秘的な雰囲気が不思議と消えていた。
「さて、時間になったけどどうするっか?」
やこは悩みながら言った。
確かに防衛してても住民が消えて、解決出来てないから、6人全員が悩み始める。
全員が悩んでいると、急に響音が片耳を抑えようとヘッドホンごと手で塞ぎ苦しそうにする。
それには全員が驚き、黒狼が「大丈夫か!?」と声を掛ける。
響音は苦しみながらこう言う。
「なんか…凄い気持ち悪い音が聞こえる…音って言うよりノイズ音のような…こっちだ」
と苦しんでいるのに響音はある場所へ向かう。
いきなり単独で行動したので、黒狼達は急いで響音の後を追った。
響音の後を追うと、そこには村から勝手に離れて、暗い森の中を歩いて進んでいるエルフの女の子が一人歩いていた。
その住人は目の焦点が合わずに歩いており、なんだか操られているようにも見えた。
響音が感じる気持ち悪い音はより強く感じ、響音がより苦しそうになっている。
「ちょっと!?そこの人危ないよ!?」
とちぎりはそのエルフの女の子を呼び止めようと駆け寄ろうとした。
その時、駆け寄ろうとしたちぎりに襲いかかるノイズ音が響音には聞こえ、「危ない!!」と大声で伝える。
しかし、ちぎりは近づいてくる気配に直に察しし、左から飛び出してくる生物に右拳を放つ。
放たれた右拳は見事に命中し、■■ッ!っとそのノイズ混じった鳴き声をあげ、その一撃で生物の体はゲームのドットのように空中で散り散りとなって消えた。
まさかあの可憐な姿から強力な一撃を放ったちぎりに響音達新人はかなり驚いた。
ちぎりが一匹を倒すと、ぞろぞろと同じ生物が集まり始める。
その生物の体は黒く、ゲームのドットのように不可解な体をし、顔もないのに響音達の方を見つけているように表れ、その生物から発するノイズ音は響音だけでなく、ちぎり達にも聞こえてくる。
そう、「ノイザー」が現れた。
種類は犬型で、今分かる数は20体で、もっと居そうな気配を感じている。
犬型の「ノイザー」の後ろで、エルフの女の子はこちらを気にしないで、より森の先へと進んでいく。
「くそっ!!ここでノイザーかよ!?」
とまさかのここで「ノイザー」が現れた事で、こちらは急いでるタイミングなのにと白崎は焦る。
「ノイザー」は響音達に敵意を見せており、ここは早く倒さないといけないと不味いのが分かり、それぞれは自身の「楽武」を取り出し、戦闘が始まる。
「登場人物紹介」
満天 やこ(まんてん やこ)妖族(あやかし族)
九尾の女性、九尾だけど2つの尻尾しか生えてなく、これから生えるように鍛えている。
姉御肌でとても明るく、初対面の人ともすぐに仲良くなれるのが彼女の強みである。
彼女の使う楽武は神楽で、その楽武を使う事で自身の妖力をよくコントロールでき、狐火を駆使し戦う。
狸豆 のどか(たぬきまめ のどか)妖族
たぬきの女の子。
可愛い見た目は違い、年齢は響音達と違いかなり年上である。
とてものほほんとした愛らしい彼女だが、頑張る時は頑張る努力家でもある。
使う楽武は草型の笛で、自然の力を操り、仲間のサポートなどをして戦う音響士である。
特に森などの自然な場所での戦闘がかなり得意。
ちぎりととても仲良しで、2人は支部が違っていても、お互い休みの日は何処か一緒に出かけているのを見かけている。