平和だったコンバイ街は今、音響士とノイザーの激戦地と化していた。
音響士は市民を守りながら戦い、ノイザーは音響士さえも食べ尽くそうと襲い掛かる。
そんな激戦地の中、「夜空」支部の皆も戦っていた。
「あぁもう!!せっかくの休みがクソがッ!!」
とらんまは飛び掛かってくるノイザーを斬り捨てる。
リトと弓道、フィメルは遠距離で攻撃し、後ろでは傷ついた他の音響士と一般人に治療して周り、掩護射撃をするもかの姿があった。
黒狼と白崎も必死で前衛で戦っていた。
「てか何でこの街に急にノイザーが現れたんだ?
今までこんなこと無かったぞ」
弓道は矢を放ちながら今回の事に疑問を思っていた。
弓道だけでなく、もか達も同じく思っていて、まるでこの街を狙ったようにノイザーが現れたと感じていた。
「あ~早く倒して『黄金プリン』を食べた…い…」
とらんまは急に黙り、路地裏へ続く道に視線を向けていた。
そこに誰かが奥へ歩いていく姿を見ていた。
住人なら早く救援しないといけないのだが、らんまはその人物を誰よりも知っていた。
その者は黒いコートを纏い、フードで顔が見えなかったが、黒い鞘に入った刀を腰に携わっていたのをらんまは見えていた。
「…やっと見つけた」
そう呟いたらんま。
急にらんまの様子が変わったことにもかは最初に気づいた。
いつものケラケラと笑っている姿ではなく、その目は鋭く路地裏を見つめ、まるで復讐したい相手を見つけたような顔をしていた。
「もかちゃん皆ごめん!!俺やることある!!」
らんまは単独で路地裏へ走り出し、皆から離れた。
後ろかららんまを呼ぶ声が聞こえるが、振り返らずに黒いフードの人物の後を追った。
一体らんまに何があったのか?
黒いフードの人物は誰か?
らんまの運命が回り始める。
一方的その頃響音は……
もちまるという犬の尻尾に必死に捕まって振り落とされないようにしていた。
走るよりも速く、あっという間に街からちかくの森の中へと進んでいた。
「もうすぐ着くぞ!!」
そうおうかは告げた瞬間、目的のトンネルに辿り着く。
そこにはトンネルから多くのノイザーが溢れ出ており、街に向けて進んでいた。
「ヒロッ!」
おうかはこの状況にヒロが適任だと判断し、「おうっ!」とヒロは返事し、もちまるから飛び降りる。
「さてと撃ち抜くか……音弾装填ッ!『共弾』(きょうだん)!」
ヒロは何処からか取り出した二丁拳銃に力を込め、複数のノイザーに向けて撃ち込むと、不思議なバツマークが付着する。
付着されたノイザーは平気そうにしており、ヒロが目の前に現れた時、一斉に飛び掛かる。
たった一人に10体のノイザーが迫る光景は、もう助からないと誰もが思ってしまう。
だがヒロは迫ってくるノイザー1体に向けて撃ち込むと、バツマークの付いたノイザー9体も何故か苦しんで消滅した。
その光景を丁度見ていた響音は「……すごい」と驚愕していた。
れがヒロの特異音弾であり、同じバツマークを付けたノイザーへ共通の攻撃が通るという複数のノイザーに強力な力であった。
同族が一気に消滅されたのを目の前で見たノイザー達は戸惑い足を止める。
その隙を見逃さなかった桜がヒロの後に続いて飛び出し、「今度は俺の番だな!」と何処からか取り出した彼の楽武である機械仕掛けのツルハシを取り出した。
ヒロに続いて桜も何処からか自身の楽武を取り出してるのを見ていた響音は
「一体何処から出しているのだ……?」
と呟いてしまった。
改めてこの「狛犬」支部は特殊な力を持っている支部なんだなとも思っていた。
「音弾装填!『クラフト』!」
桜はツルハシに力を込め、光輝かせた瞬間、思いっきり地面へと突き立てる。
すると地面が揺れ、棘を生やしながらノイザー達を貫き襲う。
桜の攻撃によりトンネルへの道が開く。
「おうか!早く行けっ!」
「後は俺たちが残りを足止めするっ!」
ヒロと桜の2人は出入口で残りのノイザーの足止めに専念し、おうか達に先へ行くように伝える。
「分かったっ!気を付けるんじゃぞ!」
とおうかが先陣を切ってトンネルへ入り、劉と銀次がその後を追う。
響音はここに残るかおうかの後を追うか迷っていると、「ここは俺たち2人で大丈夫だ!行ってくれ!」と桜は先に進むように伝える。
「……分かった」
響音は2人で大丈夫か心配になったが、桜の言った事を信じ、おうか達の後を追う事にした。
「……さて、やりますか」
と桜はツルハシを構え、ヒロも二丁拳銃を構える。
そんな2人にノイザー達は容赦なく襲い掛かる。