音響士   作:かげかげ

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総合訓練のお知らせ

 

 らんま が去って1日が過ぎる。

 

 やはり戻ってくる事は無く、「夜空」支部の空気が暗くなっていた。

 

 どうして離れたのか?

 やるべき事は何だったのか?

 

 そういう思考が彼らの頭の中で駆け巡っていた。

 

 テレビのニュースが流れる。

 その内容は、らんま とは関係無く、刑務所に入っていた犯罪者の3人が脱走したという事だ。

 どうやら脱走したのは、あのコンバイ街のノイザー襲撃事件が発生した時間の少し前で、今も見つかってないそうだ。

 どうやって脱獄したのかまだ分からず、まるでそこに居なかったように消えていたという事だ。

 

 そんなニュースに世間は怖いや気を付けないとと言っているが、響音達はそんな余裕は無く、全然気にしてなかった。

 

 らんま に斬られた響音の傷はやっと塞がり、槍の方は睦月が修理してくれた。

 「まさかこの槍が斬られるとは……」と修理しながら睦月は驚いていたという。

 

 そんな暗い状態な支部の様子に、睦月は皆へ話し始める。

 

 「……今悲しいのは分かるけど、アイツは嫌で抜けた訳じゃないだろ?あんな悲しそうな顔をしながら離れたからさ」

 「アイツにも事情があること分かったし、次会った時は、おもいっきりぶちのめして、どうして離れたか聞けばいいからさ」

 とイシシッと悪そうに笑った。

 

 睦月の言葉に、確かにそうだなっと もか達は少しづつ元気を取り戻し、らんま を連れ戻すという新たな目標が出来た。

 

 「だから!!その為にこれを見ろっ!!」

 と睦月はモニターを起動し、あるお知らせを見せる。

 そのお知らせとは……

 

 

 『音響士の総合訓練のお知らせ』

 

 ノイザーの脅威の中、日々の業務のお疲れ様です。 

 近頃、ノイザーの異常発生と強さが上がっているという事を聞き、総合訓練を行うと決めました。

 お互いを高め合え、技術の交流をし、より実力を上げていきましょう。

 

 場所は「ラビスタ」支部で行います。

 参加の支部お待ちしております。

 

 

 という内容であった。

 

 「総合訓練か……こりゃあでかいお知らせだな」

 とリトはじっくりと読んでいる。

 

 「だろ?強くなろうとしてる俺達にはぴったりだろ?」

 そう睦月はにやけながら言う。

 きっと睦月自身の心の中も今よりも力をつけたいという強い思いがあると感じた。

 

 「これなら新たな戦い方が分かるかな」

 「……ぼくも今より強くなりたい。そして、らんま には一回ひっぱたきたい」

 そう弓道と もかは興味を持ち、ひっぱたきたいという もか は右手をグーにしている。

 

 「これなら俺達も……」

 「だな」

 白崎と黒狼の2人は呟き、響音の後ろ姿を見ている。

 2人は圧倒的に成長する響音へ追い付きたいという思いが強く、この総合訓練に参加したいと思っている。

 

 「……今度こそ連れ戻して見せる」

 と響音はモニターを見ながら、らんまを連れ戻すと固く決意する。

 

 全員が参加したいと強い意思を感じられたので、睦月は

 「よしッ!参加決定だなッ!これから申請するから待ってろよ!」

 とパソコンを動かし、申請する。

 

 総合訓練に参加を決めたもか達。

 

 そこで新たな力を得る。

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