「そらそら!!どうしたぁ!?」
と雄大は手に持っているロングソードで連続攻撃をする。
ただいま雄大と対峙してるのは響音ではなく、
「ぐぅ!!」
白崎であった。
白崎は持っている盾で攻撃を防ぎ、ギリギリで攻撃を躱したりしている。
白崎はこの状況にイラついていた。
何故俺がこいつとワンマンで戦わないといけないんだと白崎は勝てる自信がない。
白崎もこの雄大と対決するには響音が一番と思っていたが、響音が「白崎、ファイト」とまさかの任されたのだ。
それには白崎は
「はぁ!?なんで!?」
と突っ込み、響音に任せようとお願いしようとしたが、響音の目は白崎を信じた目をしており、白崎は断れなく今に至った。
(なんで俺がこんなやつと…!!)
と反撃の隙を伺いながら防御と回避をしている白崎、響音と黒狼は雄大と一緒にいた2人をそれぞれ別な場所へ誘い、そこへ戦闘をしている状況であった。
「守りは上手いな…なら『フォルト』!!」
と雄大はロングソードに一般音弾の『フォルト』を使い、より強力な一撃を放つ。
その攻撃に白崎は盾で守ったら壊されると直に判断し、回避に移る。
雄大の放つ強力の一撃は回避されたが、その一撃は地面を抉り取る。
抉り取られる事で砂煙が発生した。
回避出来た白崎は安堵したが、抉り取られた地面を見てしまい、白崎の体は震え始める。
こんなの無理だ…俺1人じゃあ勝てない…
と白崎は諦め掛けていたその時、「ごめん!!遅くなった!!」と響音の声が聞こえる。
どうやら黒狼よりも早く倒して来たらしい。
響音が来た事で白崎は助かったと思い、安堵する。
あとは響音に助けて貰おうと思っていた。
しかし、その思いは叶わない。
白崎は響音に助けてくれって話す時に、雄大はその隙を見逃す一気に決着をつけようとロングソードを振りかざしていた。
そのロングソードは少し光り輝いており、『フォルト』の力が入っていた。
雄大が振りかざした事で、白崎は自身で隙を作ってしまった事を認識する。
もうロングソードは振り降ろされる瞬間だ。
回避も出来ない、盾で守っても壊されて防ぐ事が出来ない、強力な一撃を食らうのを白崎は理解した。
もう終わりだと思った。
そんな時、響音は急いで白崎が逆転出来る事を伝える。
「白崎!!盾に『ピアノ』を込めて防ぐんだ!!」
(はぁ!?何を言ってるんだ響音!?)
そう白崎の心の中で驚いていた。
それは無理はない、一般音弾『ピアノ』は音楽記号のピアノと似ており、弱くさせるという効果がある。
特に使う場面は敵に攻撃を与える時に『ピアノ』が使用され、そうすると敵に弱体化効果を与えられる一般音弾であった。
しかし、今の状況はそんな与える場面ではなく、雄大の強烈な攻撃を食らいそうになる場面で、そんな『ピアノ』を使う場面ではないと白崎は瞬時に思った。
…しかし、白崎は試してみようとする。
この不利な状況を打開するために!
直ぐに白崎は左腕に備わっている盾に『ピアノ』を込め、盾は少し光出す。そして、雄大から来る強烈な一撃に備えた。
それには雄大は勝ちを確信し、「これで終わりだぁ!!」とロングソードを振り下ろした!
この熱戦を画面を見ていた音響士達の息を飲ませる。
これは雄大の勝利だと思われた。
だがそれは違った。
なんと雄大の放った『フォルト』を込めた一撃を、白崎はその小さな盾で防いだのだ!
それには見ている音響士やその一撃を放った雄大も驚いていた。
この時、白崎が防いで感じた事は、まるで鳥の落ちた羽を小さな盾が当たったように優しかったという。
その雄大が驚いた事で僅かな隙ができ、白崎は小さな盾で防いだ後、直に攻撃へと移る。
また白崎は瞬時に判断し、小さな盾に『ピアノ』から『フォルト』へ念じて込め、その盾で雄大の右頬へ殴り当てる。
「はあぁぁぁ!!」
白崎は今持てる全力をその一撃に込め、雄大を殴り飛ばす。
まさかのカウンターを食らった雄大は防御が出来ず、そのまま地面へぶつかり、気を失う。
気を失った事で雄大のバイタルから通知音が鳴り、大きい画面に雄大の顔写真にバツのマークが付く。
バツのマークが付いた瞬間に、この実戦の終了のアラームが鳴る。
30分で生き残った人は白崎含め、7人であった。
「音弾紹介」
フォルト 一般音弾
この音弾は一撃の威力を上げる攻撃型の音弾。
音響士の基本的に覚える音弾で、工夫しながら戦う事で色んな使い方が出来る。
しかし、これを驚くような使い方をしている音響士がいるそうだ。
ピアノ 一般音弾
この音弾は楽譜の通り、弱くする為の音弾。
特に相手を弱らせる為の音弾である。
これも音響士の基本的に覚える音弾で、中々使い難い音弾でもある。
このピアノも驚くような使い方をしている音響士がいるそうだ。