世の中には、『そんなことあるのか?』と思ってしまっても現実として起きるなんてことはよくあるものだ…それが大きかろうと小さかろうとも目の前に降ってきたものがリアルなのだ。
「…うわぁぁ~」
校門を通ったリクは目をキラキラ輝かせていた。自分には過去の記憶はない、そんな自分の教師として束はいろんなことを教えてくれた。そのお陰である程度の教養はあるのだが『学校にいく』ということ…それよりも外の世界に出たことが今回が初めてで目の前に広がったものに興奮してしまうのだが、そんな彼を取り囲む状況は普通ではなかった。
『…何で男の子がここにいるの?』
『誰かの親族?でも制服学園のっぽいよ?』
周りにいる女生徒からの視線はリクをまるで珍しいものを見るようにみておりその状況はリクを戸惑わせるのには充分で、リクはまるで悪いことをして隠れるかのように入り口ではなく裏の方に逃げるために走り出したのだが…ドンとした衝撃がリクに襲い掛かった…
「イテテ…すいません!怪我は…」
「いえいえ、大丈夫ですよ。」
リクはぶつかった衝撃で尻餅をついてしまったが、相手はどうやら倒れたわけでもなく、リクに動じておらず立っていた。
「さっ、手を…」
「ありがとうございます…えっと、男の人ですよね?」
手を差しのべたのはなんと大人の男性だった。この学校は普通の学校ではない…
【IS学園】そこはISと呼ばれるものに特化した学園で、そのISを動かせるのは女性のみ…だから先ほどの女生徒はリクのことが珍しかったのだ。そして目の前にいるのはこの学園では珍しい男性だった…
「ええ…ですがあれは動かせませんよ。私はここの教師の『伏井出ケイ』です。」
教師と聞いてリクは納得した。確かにここはISのための専門校だが、動かせなくても教えれることはたくさんあるそこには性別は関係ないのだ。
「そうだったんですね…ありがとうございま…す」
差しのべられた手を握ると何かが走った。もちろん痛みとかではない…何かの予感が雷に射たれたようにリクに走った。しかしそれはこれから先の因縁の始まりだった…
「…なるほど貴方がもう一人のイレギュラーですか。」
「もう一人?…もしかして!?」
「ええ、もう一人この学園にいるのですよ。『男性のIS使い』が…」
「そうなんですね…」
(仲良くなれたらいいな…)
ケイから出た言葉にリクは驚いた。まさか自分以外にこの学校に生徒として来る男がいるとは思ってなかった。
そして一番楽しみなのは、初めての友達が出きることでそう思うと自然と笑みが零れた。
「不安が解けたようでよかったです。おっとそろそろ時間ではありませんか?」
「あっ、そうだ!ありがとうございました!」
リクは頭を下げて走り出した。そんな彼の背中をケイは恨めしそうに見ては『チッ…』と舌をならし彼とは反対の方に向かい歩きだした。
「うわ…本当に女の子ばっかりだ…」
リクと同じ男性用の制服を着ている彼『織村一夏』もリクと同じように驚きと若干の引きを見せていた。彼はある日リクと同じように、偶然にもISを動かせてしまった。そのせいで彼もこの学園に来たのだった。
「…本当に俺にこれが使えるのか?」
一夏は自分の腕に付いた白いガントレットを撫でては『はあ…』と溜め息をつく。彼には色々な意味で背負うには重い責任がのし掛かっていた…『世界ではじめてISを動かした男』それは彼が思ってる以上に世界からの目が向けられた。この不平等な世界を壊す希望として…
年内に1本書けるかなと思ってたら年も明け2週間たつのちょっと恐ろしすぎる…