【IS学園】
一夏が箒に連れられてすぐ…リクは金髪とロールのかかった髪の女の子に話しかけられていた。
「えっと…どうかしたのかな?」
リクは今まで多くの人に詰め寄られることなんかなかったさらに言うならこんなにも多くの人に話しかけられるなんてことなかった。
そしてそんな自分を追い詰めるかのように突然話しかけてきた女の子にまたさらに目が回りそうになりながらも何とか耐えていた。
「貴方が噂の…というわけではなさそうですわね?」
「…噂の?…えっと…ごめんどういうことか聞いていいかな?オルコットさん」
リク自身この学校に来ることになったのもほんの最近のことだった…束の研究を手伝ってる時に偶然触れたISそれが起動したあの日から束に『IS学園に向かうこと』を言われてその間しなければならない勉強をしてきた。
(懐かしいなぁ…たば姉…会いたいな…)
ふと昔のことを思い出すとちょっと笑みをこぼした…しかしそんなリクとは対象的に、目の前の少女セシリアは唖然としていた。
「…貴方…この私『セシリア・オルコット』に話しかけられたのになんですの!?そんやすっとんきょうな顔をして!?」
「…え?…もしかして…皆と友達になってる人?ごめん!えっと外から来たからさその…」
「違いますわ!!!」
『噛み合わない…』まさにそんな言葉がぴったりだった。それもそうだリクとセシリア…いや、リクと同じ境遇の人間は多分この世にいないだろう。それくらい世間とリクは断絶されているのだ…その後セシリアの口から繰り出されるのは『やれ自分は優秀』だの『貴族がどうの…』とまさにリクを下に見てるような言葉だらけだったが…
「ごめんなさい…」
『知らない自分が悪い』そう思い謝りながらも内心ちょっとムカムカしていたのだが…
「全くですわ!ほんと…貴方の親も貴方に似て世間知らずなんでしょうね?」
「…そんなこと…言うなよ…」
許せない言葉がリクの耳に入った。束をバカにする言葉だった…
「そんなこと言うな!!」
リクは立ち上がりセシリアを睨む…それは束が朝から晩まで頑張ってるのを後ろから見ていたからだ。
難しいことはよくわからないがそれでも束が頑張りながらもリクがこの学園に来るためにさらに頑張っていたのも知っているそんな彼女をバカにされて怒らないわけがない…
「…いったい何があったんだよ…」
ちょうど戻って来た一夏は戸惑いながらも仲裁に入ろうとするのだがそんな彼の目の前を影が通るそしてその影の主は…
「イテッ!」
「いたっ!」
「静かにしろ廊下の方にも聞こえてたぞ…」
ちょうど戻って来た千冬が呆れながら騒ぎを起こしていた2人に鉄拳制裁を食らわせて事態をおさめたのだが…授業中2人は時折お互いをにらみ合いまさに『親の仇』のようにみてはその度に千冬の鉄拳制裁がとんできていた。そして…
「もういい加減にしろ!全く…本当にお前らはガキだな…」
「だってあいつが!」
「だってあの人が!!」
「問答無用!!」
もう何度も授業を止める2人の雰囲気に千冬の怒りも爆発しだしたのだが…
「まあまあ、落ち着いてください千冬先生…何があったのかはあまり踏み込みはしませんが…それでも2人の問題をこれ以上引き伸ばすのは問題ですもんね…ということでこういうのはどうでしょう?」
千冬と同じくらいに呆れていたケイ先生が仲裁に入る…
「一度『演習』ということで模擬戦を2人に明日してもらうのは?」
「模擬戦!?…ISのか?」
「ええ!私憧れてたんですよ。『拳同士をぶつけ合いわかり会う!』青春ですねぇ~」
(…いや、幾つだよ…)
ケイ先生の提案に千冬は驚きながらも声色を高くさせテンションをあげながら語るケイの姿に一夏は半ば呆れていたのだが…セシリアは不敵に高笑いをして
「いいですわよ!それでいきましょう!!私の『ブルー・ティアーズ』でわからせてさしあげますわ!!!」
「望むとこだ!!」
リクもその煽りに乗り急遽ISを使った模擬戦…という名の壮大な喧嘩の火蓋が…
「ですが…今は授業をしっかり受けましょう。明日の授業でとりますから。」
切られることはなく、ケイは2人を席につかせる…ただ、急遽出た模擬戦授業にクラスの皆はざわざわしてそれが収まるのにまた5分位時間がかかったのだった。
「これで本日の授業は終わりだ…改めて朝倉そしてオルコット…明日の模擬戦お互いにベストを尽くすように…」
「はい!あいつに…」
「ええ!もちろんですわ!こんな…」
「ベストを尽くすように!」
返事の後に何か文句をいいかけた2人を言葉で制止頭を抑えながら教室を出た。
次は模擬戦前夜もしくは模擬戦までを書こうかなと考えております。改めて長くお待たせして申し訳ありません!