Alterna Story   作:アヤ・ノア

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~前回までのあらすじ~

人類はオルタナに移住し、地下で生活を続けていた。
若い科学者達は地上を夢見てロケットを建造するが、テスト中に事故が発生し、人類は絶滅。
しかし、進化した海洋生物は人類の思いを受け継いで地上に進出する。
プシット達はオルタナの謎を解き、クマサンの野望を阻止するために次のサイトに向かった。


第14話 最後のサイト

「それじゃ、イカよろしく~」

 パイプは四人と一匹を乗せ、いよいよ最後のサイト6に辿り着いた。

 サイト6「しあわせリサーチラボ」は他のサイトと違って海が大半を占めており、

 足を滑らせると海に落ちそうだった。

 細長い塔がたくさん沈んでおり、周囲は大きなケバインクで覆われている。

 そして、最も高い建物の上には、強い反応の薬缶があった。

 

「ここに……最後の反応がある……」

 プシットは一際反応が強い薬缶を見る。

 ここに、クマサンにさらわれたアタリメがいるはずだ。

 もし見つからなくても、すりみ連合が奪ったペンダントを取り戻せばいいだけだ。

 

「落ちたらドボンだから気を付けて」

 サイト6は足場が悪いため、インクレールに乗って進んでいった。

 誤って落ちないように、プシットはイカの姿のままインクレールの中を潜っていく。

 

 到着後、まずプシットは一つ目の薬缶の中に入る。

 

 ・その日常は、非日常をまとう。

 

「……何ですか、これは!」

 サイト6の最初の薬缶でプシットを待ち受けたのは、

 オクタリアンのエリート兵、タコゾネスだった。

 タコゾネスもまた毛に覆われていて、その眼には自我が見えない。

 霧が濃く視界が悪く、タコゾネスは様々なブキでプシットを倒そうとしている。

「……」

 プシットは落ち着いて金網前で潜伏し、向かってきたタコゾネスをヒーローシューターで撃つ。

 スプリンクラーを壊し、余所見しているタコゾネスを撃って倒す。

 二体のタコゾネスを倒して橋を解放した後、プシットは橋を渡って箱からアーマーを出す。

 なるべく近付かないように、ギリギリの射程でタコゾネスを次々に倒していった。

 決して油断せず、気を抜かず、慎重に進んでいく。

 そしてタコゾネスに気づかれないように隠れながら進んでいき、無駄なく撃っていった。

 

「慎重に進むのが、最適なやり方でしたね……」

 そして全てのタコゾネスを倒し、ダメージを受けながらも何とかゴールした。

 プシットのスーツは、ボロボロになっていた。

 

「お疲れ様~、大変だった?」

「まあ、大変でしたよ。何しろ、タコゾネスという強敵がいましたからね」

 エリア5にもタコゾネスが現れる薬缶はあったが、

 この薬缶は初っ端からタコゾネスが襲ってきた。

 ボロボロの状態で戻ってきたのも、その証だ。

 タコゾネスは行動ルーチンがしっかりしており、相手との対面にも役立ちそうだった。

「撃ち合いの練習になったか?」

「嫌というほど……ね」

 

 ・下る、上る。高台生活の贅沢なルーティン。

 ・集う、美の粋。

 ・限りある今に、限りない喜びを。

 ・時代を巻き込む衝撃が、ここに。

 ・この高さ、この輝き、この儚さ。最高峰。

 ・心地良い。「静」と「動」の美しいバランス。

 ・競争という、先進と洗練のポテンシャル。

 ・想像する、天空を住みこなす自分を。

 ・追い求めていた、暮らしの正解がここに。

 ・「住まい」の既成概念を、壊し尽くす。

 

 プシットは残った薬缶を様々なブキで攻略した。

 全体的に難易度が高かったが、気合と根性で何とか攻略する事ができた。

 

 最後にプシットが攻略したのは、この薬缶だった。

 

 ・アナタ色計画、始動。

 

 ここは一投だけのカーリングボムを使いこなし、

 紫のインクを踏まないように進まなければならない。

 かなり頭を使うので、プシットは苦労したという。

 

「これで、全ての薬缶の攻略は終わりました。後は、大きな金色の薬缶に入るだけですね」

「そだね」

「しっかりペンダントを取り返してきてね!」

 残った金の薬缶の中に、強い反応がある。

 もしかしたら、アタリメかペンダントのありかが、ここで見つかるかもしれない。

 そう思うと、プシットに焦りはなかった。

 待ち構える敵を倒せば、きっと、アタリメかペンダントが戻ってくるはずだから。

 

「それじゃあ」

「イカ、よろしく~」

「はい! イカよろしくです!」

 アオリとホタルに見送られながら、プシットは最後の薬缶に突入した。




次回がオルタナにおける最後のボス戦です。
ここからクライマックスに進んでいきます。
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