Alterna Story   作:アヤ・ノア

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~前回までのあらすじ~

プシット達はクマサンにさらわれたアタリメを探すべく、最後のサイト6に到着する。
サイト6は海が多く、足場が悪かった。
プシットは薬缶に赴き、アタリメかペンダントを取り戻すために戦うのだった。


第15話 強い心~マンタロー

 プシットは最後の薬缶に突入する。

 ここに、すりみ連合の最後の一人、マンタローが待ち構えている事は、

 プシットにはとっくに分かっていた。

 マンタローを倒し、ペンダントを取り戻す……それが、プシットの今の思いだった。

 立ち入り禁止と言われても、行くしかなかった。

 

「エイ!(待つんだッ!)」

 薬缶の中で待ち構えていたのは、鬼の面を被ったマンタだった。

 すりみ連合の一人、マンタローである。

「あなたが……マンタロー……」

 プシットとマンタローは真剣に睨み合う。

 マンタローの頭には、黒い石がついたペンダントがかかっている。

 やはり、ペンダントを盗んだのは、マンタローだったのだ。

「僕のペンダント……返してくれませんか?」

「……エ゛ーイ!(オタカラは譲れない!)」

「たとえ、何があっても……ですね」

 プシットの言葉に、マンタローは静かに頷いた。

 そして、マンタローは鰭を動かし、全身に毒を持ったインクを纏う。

 マンタローの体液は毒を持っていて、戦闘ではこれを使って攻撃するのだ。

 

「エ゛エ゛エ゛エ゛イ……! エイッ!!

 (ホントは戦いたくないけど……バンカラのために!!)」

 マンタローの全身を毒のインクが覆いつくし、そのままインクの中に潜った。

 すると、マンタローの影が大きくなり、名の通り「ふしぎせいぶつ」となった。

 

「これがマンタローの力ですか!?」

「エイ!(ボクの技、とくと味わってください!)」

 マンタローにヒーローシューターを撃つも、全く応えておらず、逆に分裂する。

 さらに、影の中からスプラッシュボムが飛んできて攻撃範囲をインクで塗り、足場を奪う。

「エイー?(どれがボクだか分かるかな?)」

「……」

 プシットは本物のマンタローを見つけるため、インクの中に潜って様子を見る。

 攻撃をかわしながら様子を見ると、プシットは何かを見つけ、ヒーローシューターで撃った。

 すると、影が本物のマンタローの姿に戻った。

「エイ!(何故分かった!?)」

「それを教えるつもりはありません!」

 プシットはヒーローシューターを乱射し、マンタローをキルした。

 実は、プシットのヒーロースーツにはセンサー機能がついており、

 これで本物のマンタローを見破ったのだ。

 敵に機能は教えないのが戦士らしいやり方である。

 

「エイ……! エイ!(やるね……! でも、負けないよ!)」

 キルから復活したマンタローは再びインクを練り全身にインクを纏ってアーマーのようにする。

「エエエエイ!(今こそ修行の成果を!)」

 再びインクの中に潜って影分身すると、地面を塗りながらサブウェポンで攻撃する。

 トーピードやスプラッシュボムなど、直撃したらただでは済まないものばかりだ。

 プシットは足場を塗られつつもヒーローシューターで何とか塗り直し、

 マンタローの攻撃をかわした。

「修行ですか……僕も修行中ですけどね」

 マンタローの毒の体液は、後天的なものだろう。

 相当な修行をしてきたに違いないと感じたプシットは、慎重にヒーローシューターを構える。

 そして、潜伏を交えながらマンタローの分身を消し本物のマンタローを探す。

 その間にもサブウェポンの攻撃は治まらないが、何とかかわしてマンタローを攻撃する。

「これで残り一体!」

「エエエエエエエエイ!!(そうはいかないよ!)」

「うわわわっ!!」

 勢いよく突進してきたマンタローを、プシットはギリギリでかわした。

 インクがかかってしまったが、まだ倒れていない。

「危なかった……」

「エイ……(当たると思ったのに……)」

 悔しがるマンタローをよそに、プシットはマンタローに攻撃を続ける。

 マンタローは必死にプシットを攻撃するが、プシットはそれらを全てかわして攻撃を続ける。

 

「そこですっ!」

 そして、本物のマンタローを見つけ出し、プシットはヒーローシューターを乱射した。

 

「エ、エイ……! エイ……! エエエエエイ……!

 (つ、強い……。このままじゃ終われない! 悪いけど、本気で行くよ!)」

 追い詰められたマンタローは全力でインクを練り、インクに潜って影分身した。

「エイ!(勝っても負けても恨みっこ無しだよ!)」

 マンタローの攻撃はさらに激しさを増し、足場も奪われてプシットは追い詰められる。

 その間にも容赦なくマンタローは攻撃し、プシットは瀕死になるがそれでも踏ん張る。

 取られたなら取り返せばいい、プシットはヒーローシューターで地面を塗った。

 マンタローの影分身はどんどん増え、塗られる量も多くなってじり貧になる。

 それでも何とかプシットはインクで塗り直し、スーパーチャクチでインクを回復しつつ、

 マンタローを追い詰めていった。

 

「エイ……(キミは……)」

「僕はNew!カラストンビ部隊の3号です」

 プシットはマンタローに悪戯っぽい笑みを見せ、マンタローの影分身を消していく。

 攻撃は激しかったが、それでも、プシットは諦めずに攻撃を続けていく。

 そして、マンタローの影分身が全て消え、本物のマンタローが姿を現した。

 

「これで終わりです、マンタロー!!」

 そして、プシットのヒーローシューターが、マンタローの身体を貫いた。

 ついに、マンタローとの戦いが終わった。

 

「よくやった、プシット!」

「……結構、強かったですよ」

 セピアがプシットを讃え、プシットは憐みの目でマンタローを見る。

「エイ……エイエイ……(ボクの負けだ……約束通り、首飾りを返すよ)」

 そう言って、マンタローは思いっきり、プシット目掛けてペンダントを投げつけた。

 カラン、という音がプシットの顔面にぶつかる。

「エイ……! エイッ(この場はこれまで……! えいっ)」

 マンタローは煙玉をインクに投げつけ、煙玉が爆発してどこかに吹っ飛んでいった。

 

「じーちゃんじゃなかったけど、いいモノっぽいからいただいとこー!」

「すりみ連合は、何を残していったのでしょうか」

 マンタローが残した、大きな穴がついた装置。

 オルタナに封印された、最後の強い心。

 それを、プシットは回収するのだった。




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