プシットはマンタローを倒し、ついにペンダントを取り戻す。
セピアはプシットを労い、すりみ連合の企みを警戒する。
すると突然、行方不明のアタリメから無線が入り、クマサンに捕らわれている事が判明する。
プシットたちはアタリメ救出のため、
オタカラを使ってケバインクを除去し、ロケットに乗り込むのだった。
「さあ、行きましょう!」
ロケットの入り口に辿り着いたプシットは、急いでアオリ、ホタル、セピアを追いかけた。
ある程度歩くと、足を挫いたセピアと、セピアを心配するアオリとホタルの姿があった。
「し、司令! ダイジョーブですかっ!?」
「……命に別状はない。久しぶりに動いたら足を挫いてしまった。
ここは任せて、キミ達は先に向かってくれ」
「分かりました! 司令の覚悟、無駄にはしません!!」
「アタリメ……どうか、無事で……!」
恐らくアタリメは無事ではないかもしれない。
しかし、出任せでも、気休め程度なら絶望を乗り越えられるかもしれない。
プシットが真剣な表情でロケットに向かおうとすると……。
「ちょっと待つんじゃあーーー!!」
また、後ろから女性の声が聞こえてきた。
プシットが振り返ると、そこにはすっかり元気を取り戻したすりみ連合の姿があった。
ペンダントを盗まれると思ったプシットは、ヒーローシューターを構える。
「……すりみ連合、また邪魔しに……」
「ノンノン! 今回はそんな用で来たのではない! ワシらの目的は、そのオタカラじゃ!」
「あんさんも、勘が鋭くなったなぁ。ペンダントやない事、分かったやろ?」
「エイ!(もう、疑わないでよ)」
どうやらすりみ連合は、ペンダントではなくあの装置を欲しがっていたようだ。
プシットは彼らに敵意がない事を知ると、ヒーローシューターを下ろした。
「あ、もう使わんし、お好きにどうぞ~」
しかしプシット達にとって装置は用済みなので、あっさりと装置をすりみ連合に渡した。
「ええっ? オタカラ……いらへんの!?」
「どーぞどーぞ!」
「ほんまに? ええっ……」
New!カラストンビ部隊の態度に驚くすりみ連合。
オタカラを探してプシットと戦ったのだが、それを馬鹿らしいと思ってしまった。
「ゆ、譲ってくれるんか? 何度も喧嘩吹っかけて、ペンダントも盗ったワシらに……」
「僕の目的はペンダント、アタリメ、そしてオオデンチナマズですからね」
「なんと、なんと懐の深いお方じゃ……!」
プシット達の優しさを見たすりみ連合は、胡坐をかき、プシット達に跪いた。
「え、ど、どうしたんですか、すりみ連合?」
「ならば……アネゴ! アネゴと呼ばせてほしいのじゃ!
そして……オタカラを盗ってすまんかった!」
「ア……アネゴ! ごめん!」
「エイーッ!(アネゴーッ! ごめーん!)」
困惑するプシットを前に、ウツホがホタルを「アネゴ」と慕う。
さらにペンダントを盗んだプシットに謝って、プシットは頭に?マークを浮かべている。
同時に、すりみ連合も根は悪い存在ではない、という事がプシットに分かった。
「わーっ! 凄いよ、ホタルちゃん! 舎弟ができちゃったね!
それに、すりみ連合が謝るなんて!」
「めんどくさい事になった……」
頭を抱えるホタルだったが、慕われるのも悪くはないなと思った。
「何はともあれ、これでアタリメを助けられますね」
そう言ってプシットはインクレールを起動し、イカの姿に戻ってインクレールを潜る。
アタリメは上空にいるだろうと読み、やがてプシットは一番上に辿り着く。
開け放された扉に、こちらの言語で書かれた文字。
オルタナの心臓部となる宇宙センターに、プシット達は「正面から」入っていった。
《この先は、危険物持ち込み禁止です》
「しまった……!!」
オルタナ宇宙センター・エントランスに入ると、イルカにヒーロー装備を没収されてしまった。
「入る時は正面から入るなと言ったはずだ……」
「しかも、中には毛が生えたタコがいそうです。僕ではどうしようもありません」
「いや、キミのブキはそれだけではないだろう?」
セピアがそう言うと、プシットの背中のラクスが飛び跳ねて、タンクの中から出る。
その姿を見たプシットは、真剣な表情で頷く。
ブキがなくても、プシットにはラクスという相棒がいるのだ。
「頼みますよ、ラクス。僕に力を貸してください」
プシットとラクスは二つのスイッチを同時に押し、エントランスの入り口を開ける。
中には予想通り、毛が生えたタコと、盾を装備した毛が生えたタコがいた。
「出迎えどす? ご苦労な事やなぁ」
「あの風船に当てれば、一網打尽にできるかも」
プシットは狙いを定めて、ボム風船目掛けてラクスを投げつける。
風船は膨らんで大爆発を起こしタコ達を一掃した。
すると、目の前の扉が音を立てながら上がった。
プシットとラクスがそこを通ると、タコドーザーの姿があった。
見たものを追跡し、一撃で倒してしまう兵器だ。
「ラクス、足止めをお願いします」
プシットはタコドーザーにラクスを投げ、タコドーザーの動きを止めた隙に先に進む。
スイッチを押して床を上げた後、ラクスを呼び戻してタコドーザーを誘導し、
タコドーザーの上に載って先に進む。
そうしてプシットは二つのドアがある部屋に着く。
まず、プシットは分かれ道の左側を進み、プロペラリフトをラクスで次々と動かす。
上の金網をイカの姿に戻って潜り、プシットは迷路を進んで鍵を回収した。
「もう一つの鍵も探しましょう」
金網を通った先にあるのは、タコドーザーとヌリホイール。
だが、タコドーザーは常に巡回していて、同じ手は二度使えなさそうだ。
「あのインクをどうにかすればいいのですが……」
タコドーザーとヌリホイールを交互に見る。
両方を利用すれば、先に進めそうだ。
しばらく考えた後、プシットはまず、ヌリホイールをラクスで動かし、
タコドーザーをラクスで動けなくした。
ヌリホイールが転がり続けると爆発し道ができた。
「よくできました。次はこっちです」
プシットはプロペラリフトをラクスで動かし、
タコドーザーを誘導して上に載り、鍵とイクラを回収してドアを開けた。
ドアの中にはヌリホイールとスイッチがあった。
(このヌリホイールをラクスが動かして、スイッチを僕が動かせば……)
プシットとラクスは仕掛けを動かし、道を作る。
正面には毛が生えたタココマンダーが二体いる。
プシットはタココマンダーに見つからないように、ヌリホイールをラクスで動かし、
タココマンダーを倒していく。
「あちらさんも気合いが入っておるな……」
「ダイジョーブ、プシット達は負けないよ!」
(みんなが応援してくれるから、僕は負けません)
応援を貰いながらプシットはエントランスを進む。
ヒーロー装備は、もう少しで取り戻せそうだ。
「ん? 怪しい気配が……」
「ラクス」
「うわわ、罠だったー!!」
プシットが身構えると、背後にタコスナイパーの姿があった。
ギリギリでプシットはタコスナイパーの攻撃をかわし、タコスナイパーにラクスを投げて倒す。
すると、タコスナイパーは鍵を残していった。
この鍵を使いプシットはドアを開け、エントランスを見事攻略してヒーロー装備を取り戻した。
「この先も罠があるかもしれない。気を付けろ」
「……はい」
一度罠にかかってしまったなら、なおさら気を付けなければならない。
プシットとラクスは気を引き締めて、今度は金網を潜っていくのだった。
(クマサンは何を考えているのか分かりません。
しかし、アタリメに何かしようとするから、きっと碌な事ではないはずです。
絶対に、クマサンは阻止します……!)
昨日は投稿できずに申し訳ありませんでした。