私本:ゆかいな仲間たちよ   作:黒木紫雨

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青服のロビン、おのれの過去を知る

【幕間5:ある墓守の近況】

 

『このところ仕事が楽になってね、棺の数がすっかり減ってくれたのさ。急に王弟の名前でごっそりと買い上げてくれて、今や墓場というのも名前ばかり。死体はもうこのあたりには埋まってないよ。肝試しに来たなら帰りな』

 

 

【青服のロビン、おのれの過去を知る】

 

 

 

 懐かしい記憶に導かれるまま、『青猪亭』、父が佇んでいたあの、店の壁際のテーブル――ああそうだ、あのテーブルは丸かった――幼いときは自分の背より高かったのに今は肘を自然と置ける高さのそれの元に向かう。

 どうしていたか、父は片手を軽く上げて「マスター、頼む」と言えばそれでよかったか、この記憶は思い違いだったか、真実だったか、確かめるすべもなく。

 ロビンは右手を軽く上げて、

 

「マスター、頼みたいです」

 

 大声を出したつもりはなかったのだが、酒場が水を打ったように静まり返った。視線がこちらに集まる。目立ってしまったか、すぐに去るべきか。沈黙はすぐに破られた。

 

「ハンチィントン伯だ! 帰ってきたんだ!」「あの日から変わってないな!」「おう水臭い」

 

 客はそう多くなかったのにどうして次々と囲まれているのだろうと思ったら、奥から店番だったり泊まり客だったりまでもが顔を出していたのだ。酒臭い吐息に代わる代わる囲まれ、くしゃくしゃに撫でられたり腕を組んで踊らされたりする。

 

「いえ、私は――」

 

 誰かと勘違いされている。では自分と勘違いされる誰かとは。振り回されてついでに勢いで食べ物も口に押し込まれて、まともに考えをまとめることができないのに、自然と浮かんでくる可能性に心臓が勝手にうるさくなる。さっきから周りにいる人々の、そのうちの、誰かひとりに訊けば分かることなのに、声が出ない。

 

「……いやもう十数年も前なのに、変わらなさすぎだ。あんたは……?」

 ひとりがぽつりと言った。喧騒が急速に静まる。

 その中心で変わらず心臓は早鐘を打っている。ロビンはやっと、噛みしめるように言葉を紡いだ。

「……父はストライダー・シャーウッドです。この服は、父のものを借りて……」

 

 

 やはり彼らはかつて、それも森に来る前の父を知っている。獅子心王もそのひとりであったしできるものならもっと語らいたかったのだが、もっと重大な話でそれどころでなかった。今は、もちろんマリアンの手掛かりを探すのが最優先ではあるのだが、そう、目の前に過去が転がっていて、それに手を伸ばさないでいられるほどおのれに無関心でもないのだ。

 どこから説明すべきか。父ストライダーと共に生まれながら森で育ったが何も過去のことを明かされていない、幼いときに何度か『青猪亭』に来たことだけ覚えているが何をしに来ていたのかは知らない、それだけ伝えると、

 

「だろうなあ」「おぉいウィル、親戚だろう? 世話してやれよ」

 

 初めて会った気のしない――目鼻はさほど似ていないのだが、顔の輪郭とかが面影がある――ウィルという男が酒場からロビンを連れ出し、いくらか離れた距離にある大きな屋敷へ案内してくれた。

 シャーウッドの森が見える距離で、それだけのことでロビンには安心感があった。石を積んで作った壁はひんやりとしていて、だが風の通り道や太陽光の入り具合を計算された建物は人を優しく囲んでくれる場となっている。ウィルが使用人に指示をするとすぐに調理したての魚や肉が出てきて、そう、今のロビンはエルフの城におけるマリアンのような扱いだった。

 肉の方は人間に慣れさせた家畜だそうで、野生動物を捕らえるロビンには馴染みの薄い味だった。だが魚の方は知っているもので、リトル・ジョンと一悶着あったあの川で捕れるのと同じ種類だ。森と離れていても繋がっている感覚に思わず表情が綻んだ。

 

 

 食事と休憩が済んだのちに客間に案内され、厚い木材でできた椅子を勧められた。ふたり用のテーブルの向こう側に向かい合う形だ。

 まずストライダーは人間たちの貴族で領主であった――これは分かった。慕われる人間であるのは息子としての贔屓目を抜きに納得できる。

 

「王様とハンチィントン伯の間で、あの広大な森をハンチィントン領地とする取り決めが交わされていたんだ。てっきり森の資源をこっちで独占するのかと思ったら、なーんも手を出さないで領主のストライダー本人が姿を消してしまってな。獅子心王がいいようにしてくれるから領地の運営に支障はなかったが……まあ、詳しいいきさつは分からんが身分を捨ててあの森を守る番人になったらしいというのは、みなが知るところだったよ」

 

 そして森の精霊を母に、彼を父親にしロビン・シャーウッドが生まれた。

 森は誰のものでもないが、外の人間には王様や領主のものだと認識されている。ロビンがこれまで懲らしめてきた密猟者の人間らもそういったことを言っていた。

 あの箱の一番底にかつて貴族だった頃の衣服を片付けていたのは、その地位への未練ではない。もしも未練があるのなら、ロビンはその服を着た姿を見たことがあるはずだ。人間たちの酒場へロビンを連れ出すときも《シャーウッドの番人》の衣装である狩服をまとっていた。

 

「その番人ってのはよく分からんのだなあ。自警団、賊とはどう違う? ストライダーが出ていって間もない頃、じゃあ仕事を手伝ってやればいいんじゃないかって、有志で団を結成して森へ行ったら本気で射られたんだぜ。身内だって知っていても殺されるかと思った」

 

 森の外からはそう思われているのか。確かにロビンであってももしもマッチやジョンが外の人々を集団で連れてきたらたとえ善意によるものであっても追い出すだろう――エルフ族ですら、支援者ではあってもそれ以上の干渉を許していない。

 

「ともあれ、あんたにはハンチィントン領を継ぐ権利があるんだよ。ロバート」

 

 文脈として間違いなく自分のことを指しているのに、それが人名で、自分を指しているとロビン・シャーウッドには理解が追いつかない。

 マリアンは父親がエルフらの王だからこそ王女であるのと同じように、ロビンは領主の息子だから同じこと。言われてやっと入ってきて、そして自分が森の外に関わりを持つことに頭が追いつけず止まってしまった。

 

「ロバート、ロバートって、」

 誰ですか。

 

 目の前にいる彼が説明に困った顔をして、ある一点を指差す。壁に埋め込まれた肖像画。肩幅くらいの大きさでさほど目立つものでないのだが、この部屋に入ってからずっと無意識に視界に入れないようにしていた、気がする。

 今の自分に格好までよく似た人物と、生まれたばかりの赤ん坊が描かれている――この男性が父とするなら、赤ん坊はロビンだ。

 

「一度だけだ。一度だけ、ストライダーが家まで戻ってきたことがあったんだ」

 

   **

 

 白い昼間の明かりが差し込む部屋、白い布に包まれた赤子が眠っている。風が吹いて、窓から緑の葉が一枚飛んできて頭に乗っかった。

 

『ロバートだ、かわいいだろう』

 

 屋敷に呼ばれた画家は、バカ親を無視しつつ絵筆を振るう。絵の中の赤子は目を開いた姿で愛らしくなるよう描かれていた。

『ただ、生まれつき見えるもんが見えちまっていてな』

 画家も、立ち会って親馬鹿な発言を聞かされているウィルもその意味するとことは分からない。もっと言えばふらりと領主の地位を捨てて森に誘われていったこと自体が理解を越えていて、でもこの人がやるなら仕方ないと周囲が帳尻を合わせている。

 

『自分で生き方を決められるトシになるまで、森の子として育てる』

 

 まだ肖像画がどのように仕上がるのか、まだ髪の色も瞳の色も乗せられてない。親子の絵を今日だけで仕上げてほしい、という無茶な注文に応えるためにはそろそろ塗らなければならないのだが、画家はパレットの上でああでもないこうでもないと顔料を混ぜ合わせている。

 その無茶な注文をした領主当人はというと、赤子の頬を撫でながら笑っていた。

 

『ロビン・シャーウッドだ。森の子として生きるつもりなら一生そう名乗っていればいいし、家を継ぐつもりならロバート・ハンティントンって言えば伝わるだろ』

 

 肖像画のサインにはロバートって書かせてくれよ。そうストライダーは依頼した。

 

   **

 

 ロビンが肖像画の隅を確かめると、確かに『ストライダー・ハンティントン』と『ロバート・ハンティントン』の名前が並んでいた。

 

「あんたがこの肖像画は別人だっていうんなら、他人の空似ということで見なかったことにするさ。そのときは……親戚ってことで俺がなし崩し的に継ぐことになるかねぇ」

 

 屋敷に青い服の貴族として戻ってきたのは肖像画の一件だけで、以降はあくまで《シャーウッドの番人》として緑の狩服でたまに酒場をぶらついていたそうだ。領地が無事に回っているか、人々の暮らしを確かめてあとは酒を楽しんで本当にただの平民と変わらない態度だったという。そこはロビンの記憶と合致する。

 酒場までロビンを連れ回していたのは幼いうちだけで、自分で弓を引ける年頃になってからは森での鍛錬に父は付きっきりであった。精霊が視えるというのは《シャーウッドの番人》になるための必要条件というだけで、森に迫る敵を打ち払う力は自分で身につけなければならなかったからだ。

 ロビンにとっては物心が付いたときから父は番人だったし、ロビン自身も未来の番人だった。でもふたりは全く別の人間で、貴族から森の番人になった父と、生まれながらに番人になることを運命付けられた自分は生き方も違うのである。

 

「あの人の生き方に口出しできたものじゃないからなあ。ロバ……ああ、ロビンの話じゃ森からも出ていって長いそうじゃないか。どこかほっつき歩いているかもしれないし、案外にばったり倒れちまってるかも分からないのがな」

「父さんにこの先もう会えないかも、ということはたまに思いますよ。ネガティブな意味でなく、互いにやりたい生き方をした結果として――肖像画にまつわる話も聞いて、そう感じました」

 

 杯を交わしてみたかったという願望はあっても、親に会えないからと寂しがる年頃ではない。

 ウィルも頷く。彼はロビンよりももっと前にストライダーとの別れを果たしていて、もう再会できない可能性にも先に至っていたのだろう。湿っぽくなった空気を追い出すよう穏やかに微笑んで、

 

「ま、実感はないだろうがここはあんたの家だし、俺はあんたの味方だ。頼みごとがあれば手を尽くす。好きに使ってくれよ」

「感謝します」

 

 最初の頼みごとは『ひとりにさせてほしい』そして『エルフ女性の目撃情報を集めてほしい』のふたつだった。まだロビン・シャーウッドとしての頼みであったが、ロバート・ハンティントンとしてでなくても快く引き受けてくれた。

 

   *

 

 屋敷の二階、一番北の部屋。

 かつてはハンティントン伯爵――父の私室であったそうだ。

 

(シャーウッドの森が一望できる……)

 

 目まぐるしく思えた一日だったのに、まだ夜になったばかりであった。雲の隙間から星が覗いている。月は半月だったが、これもまた雲に隠れたり顔を出したりを繰り返していた。

 ロビンがここに来るまで南に下っていったから、森があるのは北の方向。ノッティンガムはもっと東。マリアンの手掛かりは何もなかったが、捜索の協力者を得られた。

 

(何を思って、父は番人になったのだろう)

 

 ロビンは生まれてこのかた自身が《シャーウッドの番人》であることに疑問を挟むことはなかった。だが父は外から来た人間で、何か決意するものがなければ快適な貴族としての地位を捨てて森にいざなわれることはないはずだ。

 父もまた精霊が視えていたのは違いないが、すでに立場もあるならば無視して生きる選択肢もあったはずだ。《シャーウッドの番人》は前の代が亡くなってから次代が見つかり引き継がれるまで空白のままになることもあると聞いたこともある。番人の役目は森に暮らすエルフが継ぐことがほとんどで、人間よりはるかに長い寿命を持つゆえにその空白もあってないようなものであるが。

 

(あんなに慕ってくる人々を、父が好きでないはずがない)

 

 連れられた酒場で人と話す横顔は、幼心に楽しそうに映った。森よりも楽しいものがあるものかと、反発とも困惑ともつかない感情になったことを覚えているのだ。そして久方ぶりに戻ってきたかもしれないと分かったときに、結果として勘違いであったがロビンは酒場でもみくちゃにされながら歓迎されたくらいだ。

 

(父さんとは逆の生き方なのだから、逆に考えよう――もしも友から森を出るように乞われることがあって、私はどうするだろう)

 

 よぎったのは、獅子心王が語ってくれた父についての断片。

 

 

『ストライダーはなぁ、人が好きで、人の周りにあるものもみんな好きだったのだ』

 

 

(私は森が好きだ。森の恵みも……)

 

 

 樹々が生い茂っている領域だけを森とするのではない。森で清められた水で魚は育ち、その魚は人の腹を満たしてくれる。森の根は雨水を吸い込んで蓄え、外の肥沃な土が流されないよう支えてくれる。森の迷い路は気難しいエルフ族とそれ以外を分かつが、必要があればその橋渡し役にもなる――獅子心王が訪れたときのように。

 

(森の中で生活するだけが森と共に生きることでないと、今は知った)

 

 

 森の守護者として正々堂々と対決してリトル・ジョンとわかりあえた。己の中の義を貫いてマッチを助けられた。自分がマリアンに子供の一目惚れをしてから今なお惹かれ続けるのは彼女の信念をいつも見せつけてくれるからだ。

(ジョンともマッチともマリアンとも王とも、友達になれた。狩猟大会で驚かせてしまった婦人も、宴で出会った人々も、もっと時間さえあれば。ウィルは味方になると言ってくれたが、彼のことだってよく知りたい)

 もうひとつ、心に引っかかるものもあったのだ。

 ウィルと話しているとき、番人がどういうものか彼はぴんと来ていなかった。私利私欲のために森に踏み込む輩はこれからもいなくなることはないが、ウィルたちと父が争った話やリトル・ジョンとロビンが喧嘩したような出来事はもっと互いに理解があれば回避できたように思う。

 

 歴代の《シャーウッドの番人》が森の外まで手を広げたという話は聞かない。

 理由の一端は、何をしているかの分からなさだろう。ストライダー個人と深い関係にあるウィルでも首を傾げていたのだから、さらに名前も知らない他者になれば尚更だ。それでも誰かがやらなければ、これからも無意味な争いは起きてしまうのもまた確実。

 

(正しき姿を見せ続けていれば、認められるときがくる。成すべきことを成していけば)

 

 

 正義を。

 みなの守護者になるのが、正義だ。

 

 

 あらかじめ「鳴らせば家中どこでも飛んでくる」と渡されていた手持ちのベルを鳴らす。繊細な細工が施された品で、森では使ったことのないようなものだ。この部屋に入る前のロビンだったら、用事があっても自分の声か、声だけで不十分であっても指笛、角笛で呼んだだろう。だが今はハンティントン伯爵家のベルを使っている。

「父から《シャーウッドの番人》を引き継いで、どうしてハンティントン領を引き継ぐのを放棄する理由もありましょう。父の代わりにはなれません。口先で継ぐと言っただけで役割をこなせるとは思っていません……私がこの弓術を身につけるまでに年月を費やしたように、人を率いるだけの実力をつけるには相応のものが必要でしょう。今しばらくは私のなりのやり方を……ロビンのままでいることを許してくれますか?」

 拳で殴り合って酒を飲んで笑い合う、そんなコミュニケーションばかりだったロビンは、慣れない言葉を使って長く喋る。自分の思いを伝えるために。

「何年待っていたと思うんだ。ここらの連中は慣れっこだよ」

 ウィルの度量の深さ、あるいは聞き分けのよさには今後も世話になりそうだ。

 

   *

 

 リトル・ジョンはドワーフらの住まう山に帰ってきた。ぶらぶらと出歩いて怒られるかというと、山にいても結局みな酒と鎚をそれぞれ手に持ちながら仕事をするものだから大した差ではない。

 戦いが好きな獅子心王が人間たちの王になってからは安定して武具の注文が来るのでドワーフらも外貨や大好きな酒が手に入りやすいが、その獅子心王が強すぎる武人であるために国が安定している。平和はいいことなのだが、大口の注文がないゆえに暇でもあった。この状況で珍しい装備品を取り寄せた者がいれば、マリアンの誘拐犯の手掛かりになるかもしれない。

 

「おい、ジョン! 早く仕事に戻れ、忙しいぞ!」

「オレだって忙しいんでぇ。……?」

 

 呼び止められて生返事をしたら、そいつの両手に鎚があって思わず足を止めてしまった。両手に酒はあっても、両手に仕事道具を持つだなんて火山から冷水が噴火するくらいの事態だ。

「大口の注文だぞぉ! まるで戦争でもおっぱじめるくらいのな!」

 

   *

 

「ロバ……ロビン」

「呼びづらいのなら、ロバートでも構いませんよ。それくらいで怒ったりしません」

 

 ウィルが慣れなさそうならそちらに合わせるつもりでいたが、ウィルも彼なりに折り目をつけたいらしい。

「それなら、ロブと呼ばせてくれ。これならどちらの愛称でもあるし」

 

 本題として調査してくれた内容を伝えてくれた。『人攫いにまつわる情報は入ってこない』『ノッティンガムの税がまた厳しくなっている』『エルフたちもノッティンガム街の周辺に目を付けているようだ』という。

 

「金の動きについては、どこに使っているのか明白だな。前の狩猟大会でも高価なミスリル製の武具を取り寄せたって噂はこっちまで届いていた。またドワーフがうろうろしているそうだし、今度もそうだろう」

 

 ミスリルの武具という部分でまたロビンがどきっとして不自然に手を止めたが、ウィルは気づいていないようだった。

 ロビンの頭に浮かぶのは酒好きの友の髭面。

 

「そういれば、この屋敷はシャーウッドの森も見えるのが大変に私としては安心できるのですが……森につながる道に人の行き来があるのは、あれが普通ですか?」

 

 森に足を踏み入れる密猟者、あるいはただの迷い人についてはロビンはよく把握できている。だが、近くを通るだけの人間というのはこれまで意識を払ってこなかった。ウィルに人間の貴族としての仕事を教えてもらったりする合間、つい外――森の方を見るたびに目に入るのが気になってしまう。

 

「そりゃあ人の行き来はあるものだが……言われてみればちょっと多い気はするな」

「…………」

 

 エルフたちも気が立っているはずで、あまり刺激しない方が互いのためであるのだが引っかかる。

 

「森の住人たちを刺激しない程度に周囲を張ってもらうことはできますか? 決して敵ではないのです。……少々揉めているだけで」

 

 

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