ご注文はうさぎです!Re 作:新生兎丸
リメイク版を投稿し直してるので、そちらも是非ご覧ください!というかたぶん見ないと今回の話に繋がらないので見て欲しいです......!!
すみませんでしたぁ!!
危なかった......。
飛んできた拳銃をすんでのところで回避したお陰で顔面にクリーンヒットするという事態は免れた。いくら下着姿見られたからって投げるかね普通。いやまあ、撃たれなかっただけマシか。
俺はチノが持ってきてくれた制服を着てみる。
ウェイター......と言うよりかは、良く映画とかに出てくるバーテンダーの格好みたいだ。デザインも格好良くて結構好きだし、自分でも中々似合ってると思う。サイズは少し大きいかもしれないけど、太ってしまった時の事を考えると丁度良いかもしれない。
着替え終わってからココア達のいる女性専用の更衣室の扉をノックする。
「着替え終わったか~?」
扉の向こうに尋ねるとチノが出てくる。
「こっちも着替え終わりました」
先程の下着少女とココアも着替え終えている。
「へぇ~。似合ってるじゃんココア」
「えっへへ~。ありがと~。ジンくんも似合ってるね!」
「そう?だったら良いんだけど」
ココアはピンクを基調とした色の制服で、下着少女は濃い青を基調とした制服を着ている。二人とも似合ってる。
「ジンさん、こちらは同じバイトのリゼさんです。先輩なので色々教えてもらってください」
ホントにバイトだったのか......。
多分ココアも同じこと思ってるよな。
「リゼさん、二人に色々教えてあげてください」
「きょ、教官ということだな!」
「なんだか嬉しそうですね」
「どこがそう見える!?」
「よろしくねリゼちゃん」
「上官に口を利く時は言葉の最後にサーをつけろ!」
「お、落ち着いて!サー!!」
なんか、ここの店のバイト皆個性が強いな。
「お前も分かったか!?ジン!!」
「さ、サー!!」
うわぁ......メンドくせぇ......。
「じゃあ、このコーヒー豆の入った袋をキッチンまで運ぶぞ」
リゼに連れられ色々置いてある倉庫のような所に連れてこられる。ここに来ての初仕事だ。
リゼに言われた通りにコーヒー豆の袋を持ち上げる。だいぶ重いけど、これは女子に持てるのか?
男の俺で持つのがやっとだぞ。
「お、おもいぃ......!これは普通の女の子にはキツイよぉ........!ねぇリゼちゃん......」
「あ、ああ....!確かに無理だ!普通の女の子には無理だな!うん!」
俺、見ちゃったぁ......。
なんか軽々と担ぐの見ちゃった......。
慌てて袋置いてるけど、もう遅いよ。
「リゼ、ココア、無理なら小さい袋でも良いんじゃないか?」
「そ、そうだな!ココア、小さい袋を持っていこう!」
一応フォローは入れておく。
が、小さい袋も中々重いみたいでココアは苦戦している。二つ軽々と担ぎ上げるリゼとは大違いだ。
「ち、小さいのも重いぃ!一つ持つのがやっとだよ....!」
「あ、あぁ!そ、そうだな!一つがやっとだ!」
もう誤魔化しきれないって。
おいよせ......。
今にも人を殺しそうな目で「見なかったことにしろ」なんて圧を掛けるなよ......!
「ココア、ジン、メニュー覚えとけよ」
コーヒー豆の袋を運び終わると、リゼから店のメニュー表を渡される。二人でメニューの中身を見てみると、コーヒーの銘柄が豊富で覚えるのに苦労しそうだ。
「コーヒーの種類が多くて難しいね......」
「喫茶店の中でも、コーヒーの種類多いんじゃないか?覚えるのに大変だな」
「そうか?私は一目で暗記したぞ?」
「え、一目で?凄くない?」
「訓練してるからな」
その一言で片付けようとするなよ。
「チノなんて香りだけで、コーヒーの銘柄当てられるし」
「私より大人っぽ~い!」
「ただし、砂糖とミルクは必須だ」
「うぅ......」
「なんか今日一番安心した~」
流石はこの喫茶店のマスターのお孫さん。
コーヒーに関しては、この四人の中で右に出る奴は居ないだろうな。けど、舌は年相応みたいで、やっぱり可愛いところもある。
「良いなぁ~。チノちゃんもリゼちゃんも......私も何か特技あったらな~」
頬杖をつくココア。
二人の特技が羨ましいみたいだ。
「チノちゃん何読んでるの?」
「春休みの宿題です。空いてる時間にこっそりやってます」
バイトの空き時間に宿題か。
時間を余すことなく有効活用出来ていて偉いな。
ココアがその様子を覗きながら、
「あ、その答えは128で、そのとなりは367だよ~」
「え?ココア、もしかして今の暗算でやったか?」
「うん、そうだよ?どうして?」
「ココア、430円のブレンドコーヒーを29杯頼んだらいくらになる?」
「1.2470円だよ~......私も何か特技あったらな~」
い、意外だ.......!
しかもコイツ自分の計算能力を自覚してないのか....?
結構凄い特技だと思うぞ。
四人で話をしていると、店の扉が開く音がする。
客が一人入店してきた。
「あっ!いらっしゃいませ~!」
率先してココアが注文を取りに行く。
ココアの接客の様子を見ているとリゼに尋ねられる。
「ジンは何か特技とかないのか?」
「え?ん~......」
特技......か。
そう聞かれて、パッと思い当たる特技なんてない。
そもそも俺に特技なんてあるのか......?
「いや、特には」
「ただ謙遜してるだけなんじゃないか?」
「んなことないって.......ホントに何もないよ。皆みたいな何か役に立てそうなことが一つでもあれば良かったんだけどね」
「でも、男の人が居てくれるのは助かります」
「え?そう?けど......居るようなもんじゃない?」
「な、なぜそこで私を見る......!」
男が居て助かると言われても重たいの持つ程度だろうに。それにリゼのあの仕事ぶりを見ていれば男よりも頼もしいと思うけど。
接客を上手く出来たみたいで、ココアが嬉しそうに戻ってくる。
「私ちゃんと注文取れたよ~!キリマンジャロお願いしますっ!」
「偉い、偉いです」
「繁盛してるな~」
俺とココアが働きはじめて直ぐに客足が増えてきた。皿洗いをする俺をよそにココアはバタバタと無駄に忙しそうにしてる。
不注意でリゼとぶつかって銃を向けられてる。
ココアもココアだけど、んな物騒なもん向けんなよ........てか持ち歩くなよ。
最後に女性が一人帰って客は居なくなる。
ピークを迎え終えたのかようやく客足は落ち着いた。
「ねえねえチノちゃん、このお店の名前ってラビットハウスでしょ?ウサミミ着けないの?」
「ウサミミ着けたら別の店になっちゃいます」
「リゼちゃんもウサミミ似合いそうなのにね~」
「そんなもん着けるか........露出多すぎだろ!」
「え、急になに?」
「ウサミミの話だよね!?」
チノも顔が赤い。
二人とも一体何を想像した。
「では教官!なぜラビットハウスなのでしょうか!?」
「そりゃあ、ティッピーがこの店のマスコットだからだろ?」
「あ、一応マスコットで通してんのね」
「でも、ティッピーうさぎっぽくないよ?もふもふだし」
チノに撫でられてご満悦なティッピー。
おいおい、良く見たらめちゃくちゃ可愛いじゃねえか。
「じゃあ、どんな店名が良いんだ?」
「ズバリ!!もふもふ喫茶!!」
「そりゃ、もふもふ過ぎるだろ......」
「ーーーーーーもふもふ喫茶!」
店名を聞いてキラキラと目を輝かせるチノ。
おいおいおいおい......まんざらでもない様子のチノもめちゃくちゃ可愛いじゃねぇか......!
ここまで閲覧ありがとうございます!
次回もお楽しみに!
誤字脱字などありましたらご報告頂けたらありがたいです!
感想、評価の方も是非ともお待ちしております!
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