実力至上の学校に入学しました(いいタイトルが浮かばないので仮題)   作:シュンちゃん

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桜の季節なので初投稿です


17話

6月も終盤に差し掛かったある日、気分転換にと佐倉さんと特別棟で写真撮影に来ていた。

「やっぱプロは構図とか拘ってるね。素人の俺なんかとじゃ全然違うや」

モデルとして活動していたためか写真に詳しい様で、映える構図や良く見せられるポーズなんかを教えて貰った。

「でも、飛鳥君もすぐ理解して最初よりずっと綺麗に撮れてるよ」

この頃になると俺に対しては自然な感じで喋る様になった。他の人の場合はいつも通りだ。

「教え方が上手いからね。分かりやすかった...ん?」

「どうしたの?」

「足音がする。誰だろう、こんな所に」

僅かに下の方から足音が響いてくる。それも複数いるようだ。そしてどんどん上のフロア、つまりこの2階に近づいている。

「誰か来た、ちょっと隠れよう」

「えっ?えっ?」

戸惑う彼女の手を引いて階段とは逆方向に向かい身を隠す。しばらくすると見覚えのない男子3人とヤンキー君がさっきまで俺達の居た辺りまで来た。

「こんなとこで何やってんだ、あいつら」

とりあえずカメラを起動させ、映像として記録する。

「あの、なぜ録画を?」

「この特別棟には監視カメラがないから。なにかあっても証拠にしにくいと思う。だからこれで録画して事を抑えるんだ」

声を潜めて会話する。その間も話は進み、どうやらヤンキー君は煽られ、Dクラスであるのにバスケのレギュラーになれそうなことに文句を言われているようだった。ヤンキー君も苛立ちが募り、

「ふざけんじゃねぇ!!」

「ヤバいだろ、佐倉さん、カメラ向けといて!」

「えっ!?」

カメラを起動したままの端末を佐倉さんに任せ飛び出していく。暴力は流石に不味い。どんなペナルティがあるか分からない以上、野放しに出来ない。

「ああん!?」

全力で走ってヤンキー君の前に立ち塞がる。

「んだよ、邪魔すんな!」

「な、なんだよお前」

「初めまして、Dクラスの飛鳥巡です」

「呑気に自己紹介してんじゃねぇ!」

「黙れよ。負け犬」

「ぐっ...!」

ヤンキー君に背を向け、見知らぬ3人の方を向く。

「はっ、お前もDクラスかよ」

「それがなにか?」

「なんでもないさ。ただ...」

1人の目線が俺の後ろに向く。

「こんな不良品と一緒じゃあ大変だろ?」

「おい、こいつも不良品だろ?なんせDクラスなんだからよ」

「それもそうか」

言いたい放題言ってくれる。理由を知ったらどんな顔するかな?

「とにかく今はお前に用はない。あるのは須藤のほうだ」

「ああ、おい須藤、さっさとレギュラーから降りろ。クズのお前には不相応だ」

「てめぇ...!」

「おいおい、困ったら暴力か?ポイントが減っちまうぞぉ?」

「上等だ!こちとら減るもんなんてねぇんだよ!」

「おい、やめっ!!」

3人を庇うように動くが、ヤンキー君の振り上げた拳が俺にぶつけられる。バランスを崩し、床に倒れる。痛い。けど床冷たくて気持ちいいわ。

そのままヤンキー君は3人相手に殴る蹴るを繰り返す。3人は抵抗せずただ暴力を受け続けている。俺?そのままじっとしてる。

 

しばらくして満足したのかヤンキー君はさっさと降りていった。

「おい、大丈夫かよ」

なんと俺はボコボコにされた内の1人に声をかけられた。

「大丈夫。床が冷たくて気持ちいいんだ」

「あ、そう...」

「あいつ訴えるなら協力するよ。俺も被害者だし」

「元からそのつもりだ。けどいいのか?同じクラスだろ」

「暴行は罪だ。罪には罰がいる」

 

ある程度訴えに対して話をして彼ら、石崎らは先に帰って行った。そこでようやく佐倉さんがこちらに近づいてくる。

「だ、大丈夫?」

「これくらいなら。それより録画ありがとう」

端末を受け取ると、映像を確認する。バッチリ暴行の瞬間を捉えていた。

「さて、力には責任が伴うって事を教えてやろう、クソ野郎」

その日の怪我はその日の内に。という事で保健室に行き湿布を貰い、星乃宮先生の追求を放って帰宅。これからの動きをどうするか、考えるのだった。




暴行事件発生です。しかも被害者になりました。ドウジデコンナゴドニナルノ!
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