実力至上の学校に入学しました(いいタイトルが浮かばないので仮題) 作:シュンちゃん
その日は珍しく夢を見た。夢とは記憶の整理だ。だから覚えのある光景や会話などがごちゃ混ぜになって流れていく。
「まさかこんな事になるとは...」
「どうして...君がこんな目に...」
しかし、見た夢に出てきた場所は記憶に無く、会話の内容も覚えがない。ただわかることもある。例えば、誰が何を喋ったか、何をしたか、とか。夢の中の情報をつなぎ合わせ、わかったことはふたつ。ひとつはどうやら天井を見ているようだ。つまり仰向けで寝ているということ。もうひとつは...
そいつはガラス張りの部屋で外界から隔離されていたということ
「...?」
端末をチェックする。今月はポイントは配られただろうか?中間テストでクラス全体でなかなかの成績を出していたし、ちょっとくらいポイントが欲しいもんだ。
「0ってマ?」
満点取った人だっていたし評価してくれてもいいと思う。それとも、過去問とかいう裏技を使ったから評価されなかったか?でもだったら小テストに過去問に繋がるヒントなんて用意しないだろうし、ううむ、わからん。とりあえず神室さんにポイントについてメッセージ送って学校行こ。
返ってきたメッセージに目を通すとどうやら神室さん、ひいてはAクラスもポイントが支給されていないらしい。この様子なら1年生全体でポイントが支給されていないのだろう。
HRにて茶柱先生から報告。内容はヤンキー君が俺とお隣Cクラスの生徒3人に暴行を働いたこと。ヤンキー君と3人の話に1部食い違っている部分があること。目撃情報を探していること。その関係でポイント支給が遅れていることが報告された。一応佐倉さんは目撃者だけど、加害者と同じクラスって事で信ぴょう性に欠けてしまう。まあ目撃者が居たとして今回は意味が無いので黙っていて貰おう。お口チャック。あとクラスポイントは増えていた。
茶柱先生が教室から出ていくと、ヤンキー君は
「アイツらに嵌められたんだ」
とか抜かして、櫛田さんと平田が無実を証明しようと目撃者探しを提案している。
「目撃者ならここにいるじゃん」
俺が手を挙げて発言する。
「被害者であり目撃者。わざわざ探す手間が無くていい」
「でも飛鳥君は須藤君に殴られて...」
「そう、さっきも言ったけど俺は被害者側なんだよ。だから被害者として言わせてもらうけど、この件でこのヤンキーは無罪に出来ないし、させないよ」
「それは...気持ちはわかるけど...」
「事故として殴ってしまったのなら仕方ないが、こいつは故意に暴力を振るって実害を出している。さっき茶柱先生が話の食い違いがあると言っていたがどっちが呼び出したかなんて些細な問題だ。」
「んなわけねぇだろ!アイツらが呼び出さなきゃこんな事にならなかっただろうがっ!!」
「呼び出しただけでこんな事になるわけないだろ。暴力を振るわなければこんな事になってないんだよ」
呼び出しと暴力、どちらが悪いかなんて小学生だってわかるはずだ。そんな事もわから...ないから暴力ばっかのバカなんだろうな。とか思いながら教室から出ようとする。
「どこに行くんだい?」
「トイレ。ここに居たらまた殴られそうだ」
「てめぇ...!」
顔を真っ赤にして怒りを募らせている。だが自業自得というものだ。おー怖。
トイレに行く前にCクラスに立ち寄る。そういえば来るのは初めてだ。別に知り合いがいる訳でもないし、今まで用もないから仕方ない。
「こーんにーちはー」
挨拶しながら扉を開ける。
「あぁ?」
返ってきたのはまさにヤンキーの反応。うちのヤンキー君よりヤンキーしてるかも。
「暴行事件の被害者の飛鳥巡でーす」
「Dクラスが何の用だ?」
紫のロン毛男が応答してくれる。Cクラスの男子はちょっと怖い見た目が多いけど、彼は群を抜いている。なんて言うか、風格があるというかオーラが違うっていうか。
「いやね、俺も被害者だし、うちのヤンキー君に罰を与えたくてね。だから今回の件に関しては協力したいなっと思ってね」
「てめぇの手なんざ借りなくても停学だろうよ」
「停学もいいけど、...ってのはどう?いい罰だと思うけど」
「ほぅ...それは構わねぇが、自分の首を絞める行為だな」
「罪には罰を。行動には責任が伴うって事を思い知らせなきゃ改善しないだろうからね。これぐらい当然だよ」
ふと時計を見るとそろそろ授業が始まりそうだ。
「じゃあね。えーっと...」
「龍園だ」
「じゃあ龍園君、楽しみにしててね」
そう言ってDクラスに足を戻した。
GW超忙しくて全く進められませんでした。