実力至上の学校に入学しました(いいタイトルが浮かばないので仮題)   作:シュンちゃん

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ちょっと寒暖差が大変なので初投稿です


19話

悪いことは続くと言うが、どうやらホントらしい。今日も今日とて佐倉さんの部屋に気持ち悪い手紙が届いていたようで、そろそろ我慢の限界に達したみたいだ。

 

「私、差出人に会ってきます...!」

「やめた方がいいと思うよ」

 

バッサリ切る。

 

「どうしてですか?」

「相手はストーカー、いわば異常者だ。そんな相手に1対1なんて無謀もいいとこだ。何されるかもわかんないし。危険すぎる」

 

他人の思考なんて知りたくも無いし、ストーカーとか犯罪に手を染める人間のことなんて理解したくもない。

 

「本来なら警察なり学校なりに通報するべきなんだろうけど、ここで学生が頼れる大人なんて先生方しか居ない。しかもその手のプロじゃないから対応も望んだものにはならないはず。つまりは役たたずになる可能性が大きい」

「じゃあどうすれば...」

「そうだねぇ...とりあえずはケヤキモールに1人、もしくは女子だけで行かないようにしてて。何か対策を考えてみる」

 

とは言ったが、既にいくつか考えはあった。彼女を囮にするとか、カップルの振りをして奴を煽って手を出させるとか、でもどれも佐倉さんが危険に晒さられる可能性があるので無しだ。最悪トラウマになりかねない。暴力事件にストーカー問題、この学校は問題を起こしやすい人間が多すぎやしないか?

 

「しかし誰が佐倉さんが狙っているんだ?」

 

とりあえず佐倉さんには帰ってもらった。普段の彼女はとてもじゃないが好かれるような言動をしているとは言えない。声は小さいしオドオドしているし、多分人によってはイライラするかもしれない程内気な性格だ。そんな彼女を見てストーカーしようなんて思わないはずだ。まぁそういう性格が好みだって言う奴もいるかもしれないが。

 

『佐倉さんの端末をこっそり覗いて来ました。驚きの事実が判明しました』

 

そんな事してる律に驚きだよ。セキュリティどうなってんの。

 

『大丈夫です。痕跡は残していません。驚きの事実とは、佐倉さんはどうやらグラビアアイドルだったという事です』

「グラビアアイドル?中学生で?」

『はい、芸名は【雫】、今はグラビア活動は休止中ですが、ブログは更新している様です』

 

律がそのブログを開く。そこには見覚えのある部屋と見覚えのある人物が写っていた。この部屋は佐倉さんの部屋だ。学校の内容に触れていないから運営側は黙認しているようだ。

 

「もしかしてストーカーはこの【雫】のファンか?」

『恐らくは』

「という事は熱心なただのファンがストーカーになったわけだ」

『しかも高度育成高校という特殊な場所で見つけてしまったので、感情が抑えきれなかったのでしょう』

 

それは確かにそうだ。外部と接触が制限されているこの敷地内で推しを見つけてしまったら、運命などと思ってしまうだろう。これが知り合いとか好きあっている人同士とかならいいかもしないが、ストーカーと運命とか気持ち悪いだけだ。オェ。

「とりあえず今はこっちから出来そうなのは、佐倉さんを1人でモールに行かせないことくらいか」

 

頼むから、1人でどうにかしようなんて思わないでくれよぉ...。




次回、須藤の審議。
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