実力至上の学校に入学しました(いいタイトルが浮かばないので仮題) 作:シュンちゃん
長い審議の末、ようやく決着が着いた。はー疲れた...けどまだ気は抜けない。
「これより審議の結果を伝える」
堀北会長の口から審議の結果、つまりヤンキー君の処罰の内容が告げられた。
3週間の停学処分
100クラスポイントをCクラスに譲渡
俺に対して30万プライベートポイントの譲渡
とされた。
3週間というのはCクラスの3人を怪我させた為、1人あたり1週間となっている。ポイント譲渡は俺やCクラスに対する迷惑料といったところだろうか。これを聞かされても最早ヤンキー君に出来ることなど、睨みつける事しかないだろう。しかし、これでは足りない。
「発言いいでしょうか?」
「どうした、飛鳥」
「たった今須藤君への処罰が下されましたが、僕は懸念する事があります。それはこの罰を受けて、彼は本当に反省出来るのかという事です」
「どういう意味だ」
「彼は過去にも似たような事件を起こしていますが、全く反省せず、なんなら相手のせいにして自分を正当化しようとしていました。そんな人間がただ停学処分になっただけで反省するとは思えませんので...」
ヤンキー君を一瞥する。
「なので停学処分ではなく、もっと大切なものを奪う。それを彼への処罰とするのはどうでしょう」
「須藤の大切なもの、とは?」
「それはもちろんバスケです。僕は彼にバスケ部からの在学中の永久的な退部を希望します」
「なっ...!?」
「ほう...」
「なんで俺が、バスケを辞めなきゃなんねぇんだよ!!」
さっきみたいにまた吠える。元気ですね。
「大切なものを失えば、君がどれだけのことをしでかしたか理解出来ると思ったからです。今回君が振るった暴力に対する責任はバスケを辞めることです」
「ふざけやがって...ぶっ殺してやる!!」
ヤンキー君がブチ切れて俺の胸ぐらを掴む。
...殺す、か。
「辞めなさい、須藤君!」
「手を離せ、須藤!」
周りはヤンキー君を宥めるが最早こいつに他人の声など聞こえていないだろう。
「...殺せるなんて思ってない癖に」
「っ!!舐めんじゃねぇ!!」
パァン!
殴られる瞬間、室内に破裂音が広がる。
「ガッ...ァッ」
俺を掴んでいた左手は力を失い、俺を離した。そしてそのままヤンキー君も気を失い、床に倒れた。
「...飛鳥、何をした?」
「ただ意識を奪っただけです。死んでは無いでしょう」
「あの状況でどうやって...」
「両手が空いてればこれくらい出来ます」
かつてあの男を倒した渚の十八番、クラップスタナー。久しぶりに打ったけどまだまだ使えるようだ。
「俺の事よりも、処罰の内容、どうですか?」
「あ、ああ、異議が無ければ停学処分ではなく、バスケ部からの永久追放になる」
会長以外に言葉を発する人はおらず、処罰は部活追放に変わった。そして俺は、気を失ったままのヤンキー君に、
「殺せなかったね。いつか殺せるといいね」
と、いつかどこでも聞いたセリフを浴びせた。
須藤、バスケ部追放。賠償金(借金)追加。クラスポイント没収。