実力至上の学校に入学しました(いいタイトルが浮かばないので仮題) 作:シュンちゃん
「で?自分のクラスから逃げるように部活に来たってわけ?」
「別に逃げちゃいないさ。今日は元々活動予定の日だったから来ただけさ」
審議から一夜明け、結果が報告された。Dクラスはクラスポイントを失い、今月も0ポイント生活となった。他のクラスは今朝の時点でポイントが振り込まれたんだそう。クラスメイトの追求を無視して部活にやってきた。そもそもなんで俺が追求されるのかさっぱりだ。こっちは被害者で、俺が悪い事をした訳でもない。
「しっかし災難ね。あんたも、あんたのクラスも」
「全くだよ。殴られたというのにクラスポイントが減るとか笑えないよ」
プライベートポイントの譲渡にクラスポイントの譲渡、さらに部活禁止の三重苦。いやはや悪いことは出来ないものだ。(部活禁止の提案者)
「そういえば坂柳があんたに会いたがっていたわよ」
「そうか、まだちゃんと話せてなかったね、あの日以来なんだかんだで忙しかったから」
坂柳さんとは初めて会った日以来全く会っていない。あちらからアプローチも無く、こちらから動くのを待っていたのかもしれない。
「じゃあ近いうちに会うという方向で」
「ん、伝えとく」
「さて、ストーカー対策会議をします」
夕方に佐倉さんと神室さんが訪ねて来て、勉強を教えてご飯食べて少し落ち着いてと、そこそこに時間が経ったタイミングで切り出した。
「ストーカー?えっ?ストーカー!?」
「そう、佐倉さんストーカー被害にあっているんだ」
「学校に報告とかしないの?」
神室さんの指摘は正しい。学校、ひいては大人に頼るのが一番いい選択だろう。
「報告したところで相手が『勘違いだ』とか言い逃れしだしたらそれを信じてしまう可能性がある。それに現行犯でもない限り逮捕状無しでは捕まえることは難しいと聞いた事がある」
「実害とかはでてるの?」
「ほぼ毎日部屋にキモイ手紙が届くらしい」
以前に貰ったストーカーの手紙を見せる。明らかな嫌悪感を示した。
「何これ...キモっ」
「ストーカーしてる時点で普通じゃないからね。自分のしてる事のヤバさにも気づいていないだろう」
「どうすんのよ、これ。こんなのが続くようなら佐倉がストレスでおかしくなるわ」
「策はある。あるんだけど、佐倉さんがストーカーと会わないと現行犯逮捕って難しいし、その佐倉さんが嫌がるなら別の策を考えるけど」
ぶっちゃけこの策が手っ取り早い。呼び出して、煽って、手を出させて、そこを写真とかで抑えれば証拠も出来て一石二鳥というもの。ただストーカーと相対する事自体が彼女にとってかなり負担になるだろう。被害者である佐倉さんになるべく負担をかけたくはない。
「わた、しは...」
しかし、どれだけ策を考えても結局彼女は関わらなければならないだろう。当事者とはそういうものだ。