実力至上の学校に入学しました(いいタイトルが浮かばないので仮題)   作:シュンちゃん

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ガバガバなので初投稿です


28話

「ではこれより、本年度最初の特別試験を開始する」

 

Aクラス担任、真嶋先生から発せられたこの言葉だけで、生徒達を戸惑わせるには十分だったろう。ざわめきが生まれた。生徒から先生に様々な質問や不満が向けられたが、その全てに完璧な答えを明示しルールを説明した。

 

1.各クラスに試験用ポイントを300支給、これで欲しい物品を手に入れることが出来る。試験終了時に残ったポイントはそのままクラスポイントに加算される。

 

2.体調不良や怪我など試験続行不可能になった場合はリタイア出来る。ただしペナルティが発生する。環境汚染や他クラスへの暴行、略奪、器物破損等が確認された場合もペナルティが発生する。

 

3.毎日2回の点呼に居ない場合も5ポイントのペナルティ。

 

4.島内にはスポットが複数点在しており、占有したクラスに使用権が与えられる。占有する度に1ポイント、加算分が増える。占有、更新はリーダーのみが行える。

 

5.正当な理由なくリーダーは変更出来ない。

 

6.最終日の7日目に他クラスのリーダーを当てられれば、50ポイント得る。

外した場合はマイナス50ポイントとなる。

 

大まかなルールはこんな感じ。他にもいくつか細かいルールもあるが、それらを守った上でのこの試験のテーマは『自由』だという。ルールがあるのに自由とはこれ如何に。ルールがないからこその自由では無いだろうか。

 

説明の後は各クラスで集まって今後の方針決め。他3クラスはさっさと移動を開始したが、我らがDクラスはトイレがどうこうで揉めているようだった。うーんこの。

 

「なぁ平田君」

「なんだい飛鳥君」

「今はトイレは置いといて日陰の多い場所に移らないか?こんな陽の差す場所じゃなくても話し合いは出来るだろう」

「それはそうだけど、まずはこの状況を解決しないと」

 

ポイントがどーだ、トイレがどーだ、我慢しろなどとそれぞれが言いたい放題である。

 

「飛鳥君はどう思う?トイレは購入するべきだと思うかな」

「むしろ買わない選択はないね。我慢した結果体調を崩してリタイアする方が損だし、支給される簡易トイレじゃ回しきれないだろ」

「確かに40人が慣れない簡易トイレじゃ大変そうだね。やっぱり多少はポイントを使う方がいいかもしれない」

 

平田は醜い言い争いを続けているクラスメイト達にリタイアのデメリットも交えながら説明する。

 

「確かにポイントの消費は抑えたい。でも無理をして体調を崩してリタイアしたら1人で30ポイントも引かれてしまう。だったら先に20ポイント使ってトイレを設置した方がマイナスは大きく減るんだよ。それにスポット更新で1ポイント、リーダーを当てれば50ポイント手に入るんだ。」

「だがそれは希望的観測だろう。リーダーを当てられなかったらどうするんだ?」

「それもきっと簡単じゃないだろうね。でも、他のクラスも慣れない環境のはずだ、きっと付け入る隙がある筈だよ」

「...今はそれで納得しておこう」

「じゃあトイレは設置するという事で、僕たちもそろそろベースキャンプを決めるために探索しようと思う」

 

支給されたテントはそこそこ重いので男子連中が運ぶ事になった。やっぱこういう時頼りになるのは男子だね(おまいう)。で、見つけたのは日陰あり、水辺近くのスポット。ここをベースとして1週間過ごす事になる。ここからさらに周辺を探索するのに12人が立候補し、4人3グループに分けられた。残ったメンツでベースキャンプの設営のために動き出す。三馬鹿の1人、池君がキャンプの経験があるらしく、彼を中心にテントを設営したり、火の起こし方をレクチャーしたりと活躍の予感がする。そんな、それぞれがそれぞれの役割を全うしている中、俺はと言うと...

 

「ここにもスポットか」

 

1人で島を駆け回っていた。自然のままの島ならキツイが、人の手が入っているのなら、E組の山より動きやすい。地面から木へ、木から木へとペースを考えながら駆け回る。この学校に来てからここまで動くことも無かったが、身体は問題なく覚えている。とりあえず今日中に行けるところまで行って鷹岡と思われる痕跡を探す。無ければ無いでいいのだが、もしあった場合、他の誰かが見つけてしまった場合はどうすることも出来ない。触手だって既にあるかもしれない。誰かに見つかる前に、秘密裏に処理しなければならない。

 

 

 

 

「とりあえず、今日はこんなところかな、ふぅ...」

 

日が傾くまでひたすらに駆け回った。陸上はともかく水中や洞窟、古い小屋の中、ベース近くの川の上流まで。途中他クラスの生徒を何度か見かけたが無視した。スポットの場所は見つけた分は把握している。ターゲットは見つからなかった。いないと思いたいが、川の上流に滝があったので、明日はそこも調べてみよう。とか考えながらベースキャンプに向かうのだった。高円寺は船に戻ったので30ポイント引かれた。




300-20-30=250
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