実力至上の学校に入学しました(いいタイトルが浮かばないので仮題) 作:シュンちゃん
Cクラスから戻って来たタイミングで綾小路君が堀北さんと一緒に戻ってきた。聞くと他のクラスに偵察に行っていたそうで、情報を共有した。Aクラスは洞窟に、BクラスはDクラスと似たキャンプ、Cクラスは知っての通りバカンス。ただ気になったのはAクラスのやり方だ。洞窟にブルーシートを被せて中を見れないようにしてたらしく、生活の全体図は覗けず帰ったとの事。見られたら困るものがあるのだろうか?そもそもAクラスは坂柳派と葛城派に2分されている今、坂柳派が大人しく葛城君に従うだろうか?
考えたって他人の考えなどわかる訳ないので置いておくとして。Bクラスは統制がしっかりしており、それぞれに役割を受け持ちDクラスより全然上手く回っている。Cクラスの金田という男子を保護しており、その彼も協力してくれているのだとか。
Cクラスはバカンスしてる、多分今夜くらいにリタイアしてリーダー当てに専念するはず。終わり。
「いやぁ面白いね。こうも戦略がバラけるなんて」
「これも多様性ってやつか」
「なんにせよAはリーダーが割れている。これは大きなアドバンテージになる」
「BとCのリーダーはどうするんだ?」
「多分だけどCは龍園君だと思うよ。でも確証が無いから一旦スルーで。Bは...ガード硬そうだね」
「飛鳥もそう思うか。統率力があるのは厄介だな」
「こっちもスルーの方向で。1クラスでも分かれば僥倖だと思う」
綾小路君とまとめた案を平田君に伝える。
「いつもと違う環境じゃ無理は出来ないからね。いいんじゃないかな」
まぁ無理は出来なくてもスパイ疑惑の伊吹さんいるんだけどね...絶対なんか起きるって。
3日目、朝の時点でCクラスは伊吹さんと金田君を残してリタイアした。ベースキャンプだった浜辺には何も残っておらず、昨日の騒がしさが嘘の様だ。龍園君もリタイアしたのならリーダーは残ってる2人のどちらかだが、判別出来ないためリーダー当ては断念するしかない。
今日も今日とて食料と枝を収集するため島を歩き回る。今日は佐倉さんが一緒に行くというので彼女に合わせたペースで移動している。どんな時も女性をエスコート出来る男でありたい今日この頃。
「飛鳥君、相談があるの」
「なるほど、誰かに聞かれたくないから収集に付いてきたんだね。内容は?」
「この島に来てからなんだけど、山内くんが何故かよく声をかけて来てて」
確かに俺について行くと行った時に山内くんも付いて来ようとしたし、よく分からないアピールしてたしでちょっと挙動がおかしい部分があった。
「どんな意図があるかは分からないけど、佐倉さん的にはどうしたいの?」
「うん...山内くんとは別に仲がいい訳でもないし、ちょっと迷惑だなって」
「じゃあ直接迷惑だから話しかけないでって、言えたら相談なんてしないよね...そもそも佐倉さん、教室で俺以外とほとんど喋ってるの見た事ないしなぁ」
俺の部屋にいる時は神室さんや律がいるし、2人とは普通に話しているみたいだけど。
「...今更だけど、迷惑だった?」
「そんなこと言ってないよ、ただ、社会に出たらこうはいかないしなぁ...練習だと思ってもう少し交友を広げるのも悪くないと思うよ。でも山内くんは注意した方がいいかも。綾小路君曰く嘘ばっかりだって」
「嘘つきはちょっと...他の人にします」
綾小路君によると山内くんは息をするように嘘をつくらしい。まあその片鱗は自己紹介の頃からあったんだけど...
「良さそうな人がいたら教えるよ」
山内くん避け出来て面倒見が良くて、コミュ力もある子を、見つけられんの?まあまだよく知らない子も居るし?探せばいるんじゃないカナ?
「よぉ、お前さん、飛鳥巡だろ?」
食料と枝をそこそこ集めて戻ろうとしたら、声をかけられた。振り向くと1人の男子が立っていた。
「そうだけど、どちら様かな」
「俺は橋本正義、せいぎと書いてまさよし」
「えっジャスティスじゃないの!?」
「普通正義って書いてジャスティスとは読まんだろ...」
「でもいるよ。中学のクラスメイトに正義と書いてジャスティス」
「えぇ...マジかよ...世界は広いもんだな」
「その橋本さんちの正義君はなんの用かな」
「っとそうだった。うちの姫さん、坂柳からお前さんに伝言だ。Aクラスを叩けってさ」
いくら派閥割れしてるからって自分の所属してるクラスを攻撃して欲しいなんておかしな話だ。
「おかしな話だろ?攻撃してくれなんてさ。まぁちゃんと理由がある」
「派閥争いしている葛城派を潰すため、だね?多少の損害があっても巻き返せると確信してなきゃ出来ない攻撃だ」
「そういうことだ。んで攻撃方法はこれだ」
そう言って寄越したのは『トツカヤヒコ』と書かれたカードの写真だった。
「なるほど。これで確証は得た。やっぱり戸塚弥彦であっているようだ」
「おいおい、もう知ってたのか」
「知ったのは偶然って聞いた」
「はぁ...爪があますぎるぜ...まぁいいや、そんな訳で頼んだぜ。ああそれとここで会った事はウチの連中には内緒な」
そう言い残し去っていった。
これでAクラスは占有ボーナスと50ポイント失う事が確定した。
いや、Bクラスにも流して100ポイント飛ばしてやろう。この試験、勝ったなガハハ。
タスク追加
佐倉と相性の良さそうなクラスメイト探し
Aクラスに攻撃