実力至上の学校に入学しました(いいタイトルが浮かばないので仮題)   作:シュンちゃん

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極寒過ぎるので初投稿です。防寒しましょう。


32話

4日目、全てが順風満帆とは言えないが悪くない具合に事は進んでいた。ここまでは。

 

「んっ...くぁ...」

 

慣れない環境では充分な睡眠も取れず、中途半端な時間に目が覚めてしまった。こんな時は身体を動かすに限る。という事でまた食料集めに出ていく。

 

「飛鳥君、おはよう」

「ん、ゴメン起こした?」

 

テントから平田君が出てきた。

 

「いや、今起きたところだよ。どこか行くのかい?」

「やっぱ俺が起こしたみたいだね...ちょっと運動がてら食べ物探してくる」

「ありがとう、僕も一緒に行こうか?」

「いやいや、リーダー様はここでどっしり待っててよ」

「ははは、別に僕は自分がリーダーだなんて思ってないよ」

「まあ1人で大丈夫だし、別々に動いても...」

 

「あっ平田君!」

 

俺たちの会話を遮るように女子の声が響く。

 

「おはよう篠原さん、どうかしたの?」

「一大事なの。今すぐ男子達を起こしてきて!」

「え?う、うん」

 

女子達のきつい目が男子を睨みつける。

 

「こんな朝早くからどうしたんだい?」

「ごめんね平田君。平田君には関係ない話なんだけど、どうしても確認しないといけないことがあるの。今朝、その、軽井沢さんのカバンが漁られてたらしくて、カバンの中ぐちゃぐちゃな上に下着の枚数が合わないの。それがどういう意味かわかる?」

「え、下着が?」

 

 いつも冷静な平田も思いがけない事態に動揺を見せる。確か平田君と軽井沢さんは付き合っていると耳にした覚えがある。つまり平田君からすれば彼女の下着が盗まれたという事になる。だから『平田君には関係ない』ということか。

 

「...軽井沢さんは?」

「かなりショックを受けてるみたいで、今櫛田さんらが診てくれてる」

「え?え?何、なんで下着がなくなったことで俺達が睨まれてんの?」

「そんなの決まってるでしょ。夜中にこの中の誰かが鞄を漁って盗ったんでしょ。荷物は外に置いてあったんだから盗ろうと思えば簡単だしね!」

「いやいやいや?!え?!」

 

池君は大慌てで男子と女子を交互に見やる。その様子を見た男子が冷静な声で呟いた。

 

「そういや池、お前昨日...遅くにトイレ行ったよな。結構時間かかってたような?」

「いやいやいや、あれは暗くて苦労したんだよ!」

「とにかく。これすごく大問題だと思うんだけど? 下着泥棒と同じ場所で生活とか不可能でしょ」

「だから平田君。なんとかして犯人見つけてもらえないかな?」

「それはっ、でも、男子がとったって証拠はないんじゃ」

「疑いたくないっていうのもわかるけど...とりあえず、男子達のカバンの中を見せてくれる?」

「は? ふざけんなよ。そんなことする必要ないし、断れよ平田」

「ひとまず男子で集まって話し合ってみる。時間をもらえないかな?」

「平田君がそういうなら......わかった。軽井沢さんにもそう伝えてくる。でも犯人が見つかんなかったら私達にも考えがあるから」

 

「女子の言うことなんか無視しようぜ、疑われるとか気分悪いしよ。俺は戦うぞ」

「だよな、俺達が女子の下着なんて盗む訳ないだろ」

 

自分本位で物事を考えているが、少しは軽井沢さんの気持ちを考え...る余裕はないよなぁ...。

 

「でもカバン見せるだけで疑いが晴れるならそれでいいんじゃない?いがみ合ってるだけ時間の無駄だって」

「僕も君たちを疑うつもりはない。それに飛鳥君の言う通りだ、それじゃこの問題は解決しないと思う。身の潔白を証明するためにも、堂々と荷物検査に応じた方が良さそうだね。もちろんまずは僕から開けるよ」

 

当然ながら彼のカバンにはそれらしきものは見つからなかった。

 

「じゃお次は俺が行こう」

平田君のあとに俺も続く。しかしこれ、カバンの中にあるからってそいつが犯人とはならないだろう。カバンは外にあったし、それはつまり犯人が自分以外のカバンに下着を隠す事が出来る。誰でも、それこそ女子でさえもが盗む事が出来てしまう。その罪を別の誰かに擦り付ける事も。

「ねぇ...これ...」

「は?」

 

そうそれは、俺にでも、だ。カバンを見ていた女子が1枚の布切れを持ち上げた。それはおよそ男のカバンから出ないハズの、女物の下着だった。

ナンデ?ドシテ?




いいなぁ、この話、今夏だってよ。
...夏嫌いなんだよな...
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