実力至上の学校に入学しました(いいタイトルが浮かばないので仮題) 作:シュンちゃん
Dクラスのベースキャンプを発ちBクラスのベースキャンプに向かう。そういえばBクラスには知り合いがいないなとか、匿ってくれるかとか多少不安はあるけど、行き先はそこしかないのでとにかく進むしかない。Bクラスといえばリーダーは一之瀬帆波という女子生徒だそうだ。彼女を中心にしたまとまりのある集団を形成している。Cクラスの様に支配している訳でも、Aクラスの様に派閥争いをしている訳でもなく、クラス全員が対等の関係を築いているという。リーダーの手腕によってどのクラスも全く異なる構成になっているのは面白い。これが多様性というやつだろう。
「?...誰だ」
「Dクラスの飛鳥だ。一之瀬さんと話がしたい」
「...少し待っててくれ」
しばらく進んでいるとBクラスのベースキャンプと思われる地点に到着した。近くに立っていた男子君に一之瀬さんを呼んで貰う。
「お待たせ。えっと君とは初めましてだよね?一之瀬帆波です」
「初めまして一之瀬さん、Dクラスの飛鳥巡です」
「よろしくね飛鳥君。それで話って何かな」
「ああ、実は...」
かくかくしかじか四角いムーヴ。
「という訳なんだ」
「なるほどなるほど。で、試験中はここに身を置かして欲しいと」
「いや、今日明日だけで構わないんだ。厳密には明日の点呼までだね」
「?Dクラスに戻るつもりなの?聞いた限り戻っても辛いだけだと思うけど」
「んーまあ考えはあるよ。それで頼めるかな?出来る事は手伝うから」
「出来ることって言っても食べ物探すくらいだからなー、リーダーを探ろうとしなければ居てもいいよ」
「約束しよう」
「それじゃあようこそ、Bクラスへ」
ということでしばらくBクラスに身を置く事になった。
夜は点呼に間に合う様にベースキャンプを移動する。一度通った道だし、迷うことも無い。Dクラスに戻ってくると、足音に反応してか、何人かがこちらを向いたが、女子からは嫌悪感、男子からも疑心暗鬼の視線を向けられるだけだった。平田君や佐倉さんは何か言いたそうな顔だったし、点呼を終わらせてさっさと戻りたいと思った。
「飛鳥」
「なに?綾小路君」
重苦しい空気の中でも気にせず綾小路君は声をかけてきた。
「これからどうするつもりだ」
「今更聞く?」
「さっきは話す暇が無かったからな」
「それもそうか...まあ試験の邪魔にはならないよう気をつけるよ。君は君で頑張れ」
「本当に何をする気なんだ...」
その問に答えず、Dクラスのベースキャンプを後にした。記憶を頼りにBクラスのベースキャンプに戻り身体を休める。
「『君は君で頑張れ』...あいつはどこまで気づいているんだ?」
そして5日目。イリーナが手配した捕縛チームや物資が届く日だ。はてさて一体何が来るのやら...。とりあえずイリーナと合流しようかな。
一之瀬帆波、やっと登場...おそ...