実力至上の学校に入学しました(いいタイトルが浮かばないので仮題)   作:シュンちゃん

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37話

信号を受信しやって来た真嶋先生と共に男子生徒を連れてあの場を離れた。男子生徒は朦朧としているため、先生がおぶって行くことになった。俺と一之瀬さんもそれに同行した。このままあそこにいても危険なので、一旦一緒に来てもらうことになった。

 

『生徒にお知らせします。緊急事態発生の為、無人島における特別試験は現時刻をもって終了とします。繰り返します。緊急事態発生の為、本特別試験は終了します。それぞれのクラスは担任の指示に従って船に戻って下さい』

 

教員用のテントにたどり着くとすぐにアナウンスが聞こえて来た。

 

「これって...」

「そうだ、今聞いたとおり、特別試験は中断された。これは学校の判断だ」

「どうしてですか?納得のいく説明をお願いします」

「残念だがそれは出来ない。これは「真嶋先生、俺から説明します」飛鳥、いいのか?」

「彼の痕を見せられて何の説明もないままじゃ気になるでしょうし、先生方より俺から説明した方がわかりやすいと思うので」

「そうか...では頼んだぞ。こちらは他の生徒達の対応に向かう」

 

離れていく真嶋先生を眺めながら考える。さて、どこから話したもんかね...。全部話す暇も無いし、ざっくりでいいかな?

 

「とりあえずざっくり説明するけど、今は納得ではなく理解して欲しい」

 

今説明出来ることをかなりざっくりと説明する。この島に外部の人間が潜伏している事、そいつが脱走した元自衛官という事、そいつを捕まえる為にイリーナが来ている事、この後捕縛隊がやってくる事などなど。

 

「飛鳥君も関係してるの?」

「まあね」

 

関係というかめちゃくちゃ当事者だ。

 

「一之瀬!」

 

声の方を向くとBクラスの面々が集まっていた。こういう時の行動の速さ、Dクラスも見習って、どうぞ。

 

「先に来ていたんだな、飛鳥も」

「俺達は一緒にいたし、近かったから」

「置いて来ちゃってごめんね」

「いや、あんなアナウンスがあれば仕方ないだろう」

 

さすがBクラス。リーダーがいなくても統率が取れている。Dクラスも見習って、どうぞ。

 

「さてじゃあ、俺も行くとするよ」

「Dクラスはまだ来ていないみたいだが?」

「あっちはあっちでそのうち来るでしょ。ああそれと、俺が居たってことDクラスには黙っててね。何言ってくるかわかんないし」

「...嫌われているんだな」

「うるせいよい」

 

そう言い残し、俺はDクラスの連中に見つからないようさっさとこの場を離れた。

 

 

「来たわね」

 

場所は移ってここは先生方の拠点。の裏側にあるちょっとしたスペースだ。ここなら他の生徒は安易に近づかないし、気づかれることは無いはず。

「到着は?」

「あと1時間よ。粘れる?」

「まあ1時間なら何とか。でも急かして」

 

しゃがみ込んで靴を脱ぐ。中敷を取り、いままで隠していた対触手用ナイフを取り出す。靴のサイズに合わせて少し小さくなっているが問題ない。新調していたこの靴は底ゴムの内側をくり抜いてナイフ1本を隠せるスペースを作ってある。そして中敷を戻せば、なんの変哲のないスニーカーに元通りだ、流石の学校側もここまで調べる事はしなかった。

 

「もう既に鷹岡は触手を埋め込んでる可能性が高い」

「もしそうなら1人じゃ危険じゃない」

「だから急かして欲しいの」

 

いくら殺せんせー暗殺で触手の弱点を知っているからと言っても1人で倒せるような優しいもんじゃない。その気になれば簡単に人を殺せる破壊力を持っている。

 

「急かしはしてるわ。あとこれ、持っていきなさい」

 

イリーナからスマホを渡される。イリーナのでは無い。

 

「それ、あんたのスマホよ。電源入れときなさい」

『巡さん、ここからは私がサポートします!』

 

電源を入れたスマホの画面に写るのは頼れる最強AI娘の律。モバイルコピーだ。

今着ているジャージと共に紙袋に入っていたもうひとつのアイテム。それがこの、自分のスマホだった。最初に袋の中を覗いた時も、ジャージを取り出した後も全く気づけなかったが、スマホカバーが変えられており、こちらも光学迷彩仕様になっていた。これならジャージの光学迷彩で消えている間もスマホが使えるという算段だ。こっちに関しては、下船前にイリーナに持たせていた。

 

「サポートよろしく、律」

『はい!』

「じゃあメグル、1時間、頼んだわよ」

 

まあ1番いいのは、こっから1時間出くわさない事なんだよな...。

 

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