1人の手が9人を救い、学校を救う   作:霊璽

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ばたばたしたせいで更新遅れてすみません。

オリジナルキャラが追加されます。どうか温かく見守ってあげてください。

後書きにオリキャラの設定あり


Ep.02 もうひとつの再会

注意:これから先の龍次の表記は龍也になります。

 

〜3人称side〜

 

「宮地 龍也です。よろしくお願いします。」

 

高校生は、そのほとんどが男子と女子の体格差がはっきりしているものだ。

 

とはいえ、龍也の体格は大きすぎた。いきなりクラスの注目の的となってしまった。

 

2mに届きそうなほどの長身、長いがそれでも細くは見えず、がっちりと筋肉がついた腕と足。

 

誰が彼のことをほっとくことができようか?

 

西木野真姫も例に漏れず、龍也のことをほっとくことができなかった。

 

だが彼女の場合は少しだけ事情が違った。

 

(あれ、何であの男子に懐かしさを感じてるの…?)

 

彼女もまた、幼馴染の面影にうっすらと気づいた。

 

(でも宮地なんて苗字聞いたことないし…思い違い?)

 

だが、彼女の場合は苗字が分からず、結局はっきりとした確信を持つことはできなかった。

 

(まあ私には関係ないわね。)

 

結局、彼女は幼馴染に気づくことなく、自己紹介は終わってしまった。

 

〜龍也side〜

 

無事、学校初日を終え、俺はすぐさま家に帰ろうとカバンを持って教室を出た。

 

音ノ木坂は、部活を大事にする高校らしく、今日から早くも部活の勧誘&仮入部が始まっている。

 

「部活、か……」

 

未だに部活に未練を覚えている自分に嫌気を感じながら廊下を歩く。

 

体格が大きいからか、はたまた男子だからか、数少ない男子運動部から勧誘を受ける。

 

だが、その全てをきっぱりと断り、やっとの思いで靴箱に辿り着いた。

 

「…疲れた。」

 

やっと帰れる。

 

そう思って自分の靴箱の扉に手をかけた時だった。

 

「…龍次!やっと見つけたぞ!」

「あぁ?」

 

誰だ、俺の名前をいきなり呼び捨てで……って『龍次』!?

 

「何で俺の名前を知って……っ!!」

 

名前を呼ばれた方を見て俺は目を見張った。

 

そこにいたのは中学時代のチームメート、坂田 虎吉(さかた とらきち)だった。

 

「何でお前がこんなところにいるんだ!?」

 

ついつい大声を出してしまい、周りにいた生徒の注目を集める。

 

「……ここじゃなんだ、場所を移すぞ。」

「おう。」

 

俺たちは2人で中庭へと移動した。

 

 

中庭につくとすぐに空いているベンチに腰掛けた。

 

 

「久しぶりだな、龍次。」

「『久しぶり』じゃねえよ。なんでお前がこんな所にいんだよ?」

「そうだな…理由は2つだな」

 

虎吉は指を2本立てながら言った。

 

「2つ?」

「1つはお前を追いかけてきた。」

「はぁっ!?」

 

なんでこいつは俺の行く高校知って…

 

「ちなみにお前の進路は監督に聞いた。」

「なっ!?マジかよ…あの監督め…」

「まあまあ。俺がしつこくお願いしたんだよ。」

「まったく……お前はたまにそういうことすんのな。」

 

こいつは中学の時からこうだったな。

 

「それで、もう1つの理由っていうのは?」

 

すると、虎吉は顎に手を当て、「ウーン」と唸ったあと、口を開いた。

 

「……そうだな、それは来るべき時が来たら分かるさ。」

「なんだよそれ……」

「まあ、そういうこと……よっと」

 

虎吉は立ち上がり、スポーツバックを肩に掛けながら言った。

 

「さて、龍次、バスケ部行こうぜ!」

「は?」

 

「『は?』じゃねえよ、バスケ部だよバスケ部!仮入部今日から始まるんだぜ?勿論お前もバスケ部だよ「入らねえぞ」な?……は?」

 

俺も立ち上がり尻を数回叩いて背伸びをする。

 

「だから、俺は部活には入らねえって。それと今の俺の名前は龍次じゃなくて龍「ふざけんな!」

 

虎吉が俺の胸倉を掴んでくる。

 

「ふざけんなよ!バスケ部入らねえってなんでだよ!お前が急に姿消しちまったから、今度こそお前と頂点狙うつもりでお前を追いかけて来たのに!なんなんだよそれ!」

「…離せ。誰も追いかけて来てくれなんて頼んだ覚えはない。」

 

俺は虎吉の腕を掴み、俺の胸倉から引き剥がす。

 

「悪いが俺は部活に入るつもりはない。」

「じゃあバスケ辞めんのかよ?」

「いや、クラブチームで続けるつもりだ。」

「わざわざクラブチームに行かなくても部活があるかねえか!」

「悪いな。部活はもう嫌なんだ。」

 

俺は自分の荷物を持つ。

 

「学校外のコートで1on1くらいなら付き合ってやるよ。元チームメイトのよしみだ。それと俺の今の名前は『龍次』じゃなくて『龍也』な、間違えんなよ。」

 

虎吉に背を向けて歩き出す。

 

「お、おい龍次…じゃなくて龍也!」

「じゃあな。部活、頑張れよ。」

 

背を向けたまま虎吉に手を振る。

 

「龍也!俺、絶対に諦めねえからな!お前をバスケ部に入部させるからな!」

 

一度も振り返ることなく学校を後にした。振り返ると部活に戻りたくなってしまいそうだったから。またあの日々に戻れたらって思いそうだったから。

 

「にしても、『部活頑張れよ』か……」

 

 

ーーー皮肉なもんだなーーー

 

 

 

〜虎吉side〜

 

「なんであいつ部活入んねえんだよ……」

 

俺、あいつとまたバスケできるって期待してたのに……。

 

「…でも絶対に諦めねからな。」

 

龍次が帰るのを見送りながら決心した。

 

「おっと、そろそろ部活行かねえと、始まっちまうぜ!」

 

体育館に向かって走り出す。

 

あ、そうだ、龍也って呼び方に慣れとかないとな!




オリキャラ②

名前:坂田 虎吉(さかた とらきち)
部活:バスケ部
ポジション:SG(シューティングガード)
身長:177cm
体重:70kg
特徴:決して小さくはないが、中学時代は龍次がいたせいで『凸凹コンビ』などと呼ばれていた。龍次の次に走るのが速く、50mは6秒3(龍次は6秒1)。本人曰く『足の長さの分だけ負ける』とのこと。1試合走り回れるだけの体力はあり、得意なシュートは3Pシュート。ただ、ドリブルや体の使い方は得意ではなく、でかい相手よりも俊敏性のある選手と対峙するのが苦手。
趣味:アイドルのライブDVD鑑賞
得意教科:国語
苦手教科:理科科目全般

今回オリジナル展開にさせていただきました。次回からアニメ展開と絡んでいくと思います。
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